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日常ルーティーンの中にこそ幸せがある
みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチ
「お金とビジョン実現の両立」を後押しするパートナー
フジガッキーです!
きょうのテーマは「日常ルーティーンの中にこそ幸せがある」です。
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妻から映画を観に行こうと誘われる
三連休中日の昨日、朝食を食べているときに、
妻からこう切り出されました。
「ねえ、きょう『PERFECT DAYS』という映画を観に行かない?」
花粉症悪化がいやで日頃出不精の妻がめずらしいなと感じました。
詳しく聞くと、親友から勧められたのだと。
とりあえずきょうはZoomMTGとかもないし、
「いいよ」と二つ返事をしました。
でも、映画の内容などまったく知りませんでした。
そうと決まれば、時間に間に合うように
ショッピングモールの中にあるユナイテッド・シネマへと
車を走らせました。
えっ、なんなのこの映画
最初に感じた感想です。
日常ルーティーン
役所広司さん演じる平山という男が、朝近所の老女の道路を掃く箒の音で目を覚まし、布団をたたみ、歯を磨き、育てている木に霧吹きで水をやり、身支度を調え、木賃アパートから仕事へと外に出たときに空を見上げ、にっこりと微笑み、缶コーヒーを自販機で買い、軽自動車に乗り込み、スカイツリーを眺めながら、お気に入りのカセットテープを選び、お決まりの場所あたりでカーステレオを流す。
早朝のガラ空きの首都高を仕事場の渋谷区の公園内公衆トイレへと向かう。そして数カ所清掃を黙々とこなす。
昼には神社の木々の下のベンチに座りサンドイッチとパック牛乳を流し込む。ホームレスやお弁当を広げる女性が気になりながらも、見上げた木々とその中から木漏れ日が差し込む様子を昔ながらのフィルムカメラで撮る。
仕事が終わると自転車で銭湯へ一番乗りし、その後は地下街の馴染みの居酒屋で、お疲れーと主人からハイボールとつまみが出される。
夜は古本をひとしきり読みながら寝落ちする。
週末は、自転車でコインランドリーで1週間分まとめて洗濯をし、その後古本屋で本を購入し、馴染みのスナックに行く。
こんな描写が続いていく。この間、平山はほとんどしゃべらない。同僚との会話もただ指で指示したり頷くだけだ。
尾を引く映画
見終わった後、車の中で妻とああだこうだとしゃべっていた。
良かったねではなく、あの描写はああとかこうだとか。
日常のルーティーンの中にも、仕掛けが施してある。
同僚タカシ(柄本時生さん)の「恋愛も出来ないような(安い)仕事、なんで続けてられるのですか?」とか、運転手付きの高級車で娘を迎えに来た平山の妹ケイコ(麻生祐未さん)が平山に「戻ってらっしゃいよ。父にも会いに行ってよ」と言われる。
ここら辺でようやく、平山の実家は裕福で、でもそこには自分の居場所はなく、安アパートでの暮らしや公衆トイレをピカピカに磨き続けること、そして昔から好きだった(ことも後でわかった)写真、木漏れ日がゆらゆらと揺らめくなかで感じる音や光の影が出来る様の、そんな日常の何気ない、でも1日として同じ日はないルーティーンの中にも、幸せ(PERFECT DAYS)って見出せるのだなあと、今日になって振り返っていたのでした。
とても尾を引く映画でした。
音楽もとても良かったです♬
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