レモンではなくピーチ
みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!
きょうのテーマは、「レモンではなくピーチ」です。
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なにやら果物の話しか、と思った方多いのではないでしょうか。
半分合ってますが、半分は違います!
レモン市場
中古自動車市場の話しです。
海外で、質の悪い中古車のことを「レモン」と呼びます。
売り手側だけが持っている車の品質に関する情報を悪用?して、というか外見だけの見栄えを良くして、実は事故車でいい加減な修理しかしていないため、買ってみたらやたら頻繁に故障する、調べたら事故車だったというお話しです。
そんな話しを聞くと、買う側は中古車市場には品質のよい車はほとんどないと思い込み、あまり高いお金を支払おうとしない。このため売り手側もどんなに品質のよい車であっても高く売れないんだったら、良質な車を販売しようと思わなくなり、中古車市場には良質な車が駆逐され出回らなくなってしまうというたとえです。
果物のレモンも、中身が傷んだりしても皮が厚いので見た目だけではよく分からない。輪切りにしてみて初めてその鮮度が分かるのですが、もうその時点では返品などできませんよね!泣き寝入りせざるを得ない💦
じゃあ、どうするか?
のまえに、なにが問題か?
情報の非対称性
いきなり難しい言葉で恐縮です。
これは経済学ではちょいちょい出てくる言葉です。
売り手と買い手では、商品に関し持っている情報に偏りがあるということ。
つまり、売り手だけが有益な情報を持っているがために、買い手側も疑心暗鬼になってしまうことが問題なのだと。
じゃあ、話しは簡単で、売り手側から買い手側に正しい情報をきちんと伝える努力をすればいい。ですよね!
つまり、「情報の非対称性をなくす」
市場をピーチにする
ようやく出てきました。桃の話しです。
桃は表面の皮がとても柔らかく、薄い。なので、中身が傷んでくるとその傷み具合が見た目にもよく分かる。
そう、これです!
中古車でも傷み具合をきちんと買い手側に伝える。
これにより買い手側も安心して、仮に事故車だったとしてもそれを承知で安く買う人は買うし、そうでない人は買わないことを納得し判断できる。
つまり、
ピーチ市場にすることで需要と供給の交点で適正な価格が決定されることになる。
いかがだったでしょうか。
中古車業界を調べることがあって、たまにはこうした内容も書いてみようと思いました。
なお、レモン市場はいまではネットオークション市場で個人の方も購入される方も多く、そこではかなりスクリーニングされているので、情報の非対称性もなくなりつつあるのだと思います。