売らないテナント
みなさん、おはようございます。経営のパーソナル・トレーナーこと、
フジガッキーです!
きょうは、先日の日経新聞一面に出ていた記事をご紹介し、感想など書いてみたいと思います。
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◆「売らないテナント」3割に
まずは、記事のご紹介からです。
丸井グループは2026年3月期までに、売場面積の約3割を「売らないテナント」に転換する。通販など話題のネット企業を誘致し、商品やサービスを体験してもらう場にする。新型コロナウィルス禍で消費のネットシフトが加速している。大型商業施設がライバルのネット勢と共存する先駆けとなる。
「かつて消費の主役だった大型商業施設は苦境にある。百貨店の市場規模は、コロナ禍直前の19年にはピークの6割に落ち込んだ。主力テナントのアパレルは大量生産・大量消費が時代に合わず、若者は流行を素早く反映するネット企業に流れた。
リアル店舗で商品を確認し、安いネット通販で買う『ショールーミング』も商業施設にとって打撃となってきた。一方でネット通販側もサイトの乱立で認知度をどう高めるかが課題となっている。」
◆ 試着・商品体験に特化
「丸井は首都圏を中心に23店舗の商業施設を展開しており、合計売り場面積は約40万平方メートル。このうち「売らないテナント」は1割だが、5年間で3割まで引き上げる。」
「(入居するテナント)各社は店頭では売り上げを追わず、商品説明や試着・体験サービスに注力する。好立地の店舗で客層を広げ、ネット上では得られない生の声を商品展開に生かす。」
やはりそうきましたか!というのが正直な私の感想です。
◆ 狙い、意図は?
以前の投稿「大手百貨店が服のサブスク開始!その意図は?」
大手百貨店大丸松坂屋が開始した「服のサブスクリプション」の意図は、
ずばり
『ターゲット顧客からの生の声や顧客ニーズを拾い集め、ニーズに即応した商品をリアル店舗で展開していく、そして顧客とのさらなる関係性強化(LTVの追求)を図る』
と書きました。
「顧客の生の声、顧客ニーズを集める」
この点では大丸松坂屋も、今回の丸井も一緒です。
でも今回の丸井の意図はというと、大丸松坂屋とは大きく異なると思います。どういうことか?
「他の商業施設にないテナント構成で集客力を高め、来店客にグループのクレジットカードの作成を勧める。会員数は709万人。決済手数料を中心とした『フィンテック(金融関連)事業』の営業利益はコロナ禍前の20年3月期に383億円と小売事業の4倍だった」
つまり、もともと丸井はカードに強みがあった。なので、ネット通販との相性の良さも相まって、リアルからネットへのシフト。とともに、
今後ますます金融事業のウェイトを高めていく!
これが丸井の狙いというのが私の見立てです。
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いかがだったでしょうか。
大手百貨店がいま苦境に立たされています。
「座して死を待つ」ことなく行動する姿勢、当然ともいえます。
大手百貨店で、残るのは。。。?
こちらにも注目したいと思います。
小売業界からしばらくは目が離せません!