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【新刊紹介】 2024年4月発売の気になる哲学書や本たち

2024年4月に発売される書籍で
読む予定のものを集めた。

下記の目次の中で気になる本を
見つける参考にして下さい。

一緒に読んだり、感想など話し合う機会を
コチラか読書コミュニティの「AGORA」
展開していけたらいいなぁ、、、

また、
他にもおすすめの書籍あれば教えてください。
※順番は発売日順です

※購入・読んだ本は目次に★を付けます




★1.絵画の哲学 絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか

清塚 邦彦
発売日:2024/04/01

【内容】

絵は事物を描き出し、私たちはその平らな表面に、そこにはない事物の姿を見る。絵とは似姿であるとする類似説や、現代の分析哲学における描写、画像表象をめぐる議論を検討。その評価を通して絵の意味作用の本性と由来を探る。

絵とは、その表面の形状を通して、そこにないものを見せる装置である。本書では、絵とは似姿であるとする類似説のほか、ゴンブリッチ、グッドマン、ウォルハイム、ウォルトンらによる、現代の分析哲学における描写や画像表象をめぐる代表的な議論を参照し、その検討と評価を通して絵の基本的な意味作用の本性と由来を探る。



★2.時を与える 2 (ジャック・デリダ講義録)

ジャック・デリダ
発売日:2024/04/01

【内容】

「贈与そのもの」について考えるために、ハイデガーを紐解き、哲学における「存在と時間」の問題として追究する。デリダによる脱構築的贈与論。1978〜79年にパリ高等師範学校で行なった講義(第7回〜第15回)を収録。



★3.脳科学で解く心の病 うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで

エリック・R.カンデル
発売日:2024/04/01

【内容】

自閉スペクトラム症、うつ病・不安障害、統合失調症・双極性障害…。哲学と認知科学、脳神経科学が融合して誕生した「新しい心の科学」によって、心の本質がどこまで解明されたのかを、心の病(精神疾患)という視点から記す。

私たちの脳内には860億個のニューロンがあり、ニューロン同士が正確に繋がることで、コミュニケーションを取っている。ニューロンとニューロンの繋がりは、ケガや病気によって変化してしまう。また、成長の過程で繋がりが正常に発達しなかったり、全く形成されなかったりすることもある。

そうした事態に陥ると、脳機能に混乱が生じて、
自閉スペクトラム症、うつ病、統合失調症、パーキンソン病、
依存症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など精神疾患の原因となる。

こうした脳の混乱がどのように生じるかを研究し、その治療法の可能性を探ることは、私たちの思考、感情、行動、記憶、創造性がどのようにして脳で生み出されているのか、その解明にも繋がっていく。神経科学者たちの研究成果、精神疾患の当事者や家族の声、治療法の歴史を踏まえながら、ノーベル賞受賞の脳科学の第一人者が心の病と脳を読み解く。



★4.声なきものの声を聴く ランシエールと解放する美学

鈴木 亘
発売日:2024/04/03
第4回東京大学而立賞 受賞作

【内容】

声を持たないとされてきた者の声を聞こえるようにし、不可視とされてきた者を可視的にし、能力を持たないとされてきたものの能力を主張する。それこそが政治なのだ──

本書ではフランス現代思想の重鎮、ジャック・ランシエールの美学・芸術思想を扱う。だが、取り上げるのはランシエールだけではない。ドゥルーズ、ブルデュー、カント、リオタール、グリーンバーグ、フローベールらを手がかりに、現代思想のあり方そのものを問い、日常生活のなかに息づく美や感性を見つめ直す。若き俊英による待望の芸術論。



★5.臨床行動療法テキスト 子どものための新世代の行動療法


園田順一 前田直樹   境泉洋
発売日:2024/04/04

【内容】

子どもの不適応行動として不登校を例にとると,不登校児はいじめや成績不振などの先行刺激を回避し,居心地のいい家にいることによる不安の軽減や安全確保という利益(強化)を得て不登校が長期化する。その解決には,個々の不登校にはどのように「回避・強化機制」が働いているかを分析し,学校復帰に向けた行動変容を促すアプローチを適用しなければならない。

本書は,行動療法の歴史と理論背景を解説したうえで,心や行動の問題に適切に対処するための機能分析の方法とさまざまな行動療法の技法を紹介し,抜毛症や場面緘黙,強迫症といった子どもにみられる15の疾患や問題行動について豊富な事例とともにその見立てと臨床アプローチの実際を示す。


★6.「悲しみ」は抗する 現代短歌と万葉の歌

岡部隆志
発売日:2024/04/04

【内容】

戦争、災害、病、そして死。歌人が痛ましい現実を詠み続けるのは何故か。いつの時代も、社会や国家は人が「悲しみ」を引きずり過ぎることに否定的だ。しかし万葉の時代から現在に至るまで、多くの「悲しみ」が詠われてきた。市井の人々の短歌とは、忘却への抵抗でははなったか? 現代短歌と万葉集の接点を探る短歌評論集。


★7.センスの哲学

千葉 雅也
発売日:2024/04/05

【内容】

服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか? 音楽、絵画、小説、映画……芸術的諸ジャンルを横断しながら考える「センスの哲学」にして、芸術入門の書。

フォーマリスト的に形を捉え、そのリズムを楽しむために。
哲学・思想と小説・美術の両輪で活躍する著者による
哲学三部作(『勉強の哲学』『現代思想入門』)の最終作、
満を持していよいよ誕生!

 さて、実は、この本は「センスが良くなる本」です。と言うと、そんなバカな、「お前にセンスがわかるのか」と非難が飛んでくるんじゃないかと思うんですが……ひとまず、そう言ってみましょう。

「センスが良くなる」というのは、まあ、ハッタリだと思ってください。この本によって、皆さんが期待されている意味で「センスが良くなる」かどうかは、わかりません。ただ、ものを見るときの「ある感覚」が伝わってほしいと希望しています

「はじめに」より



★8.こころのやまいのとらえかた

佐々木 淳
発売日:2024/04/05

【内容】

やわらかく多層的な理解に向けて「治すべきもの」「症状」ととらえられがちな「こころのやまい」。1つの現象としてとらえてみると,その振る舞いや取り巻く動きに視野が広がってゆく。こころのやまいに関心を寄せる心理職,大学院生・学部生,一般の方に。



9.自然の覚知 生命の調和と循環

村瀬 雅俊
発売日:2024/04/05

【内容】

人類が「失敗」から真に「学ぶ」とき、「生命と自然の調和と循環」を「癒し」の実践として「学ぶ」ことになる−。教育・自然科学・倫理・哲学・精神・医療・看護・芸術について、未来創成学の観点から包括的に展望する。

本書では、教育・自然科学・倫理・哲学・精神・医療・看護・芸術について、未来創成学の観点から包括的に展望する。人類が「失敗」から真に「学ぶ」とき、「生命と自然の調和と循環」を「癒し」の実践として「学ぶ」ことになる。



★10.フリードリヒ・シラー 自由の美学 仮象と遊戯の人間形成論

鈴木優
発売日:2024/04/05

【内容】

美はいかに人を自由にするのか

18世紀ドイツの国民的詩人であると同時に哲学的医師でもあったシラーは、
同時代の唯物論的・機械論的な人間観と対峙しながら、美や芸術による人間性の彫琢を目指した。その思想の全貌に迫るシラー研究の決定版。

 18世紀ドイツを代表する思想家であり「群盗」で名高いフリードリヒ・シラー(1759-1805)は、医学、人間学、歴史、哲学、美学、文学といった多様な分野で活躍した。本書は、哲学的医師としてのシラーの歩みに着目し、「人間の自由」をめぐってシラーが紡ぎ出した思考の全貌を明らかにする。
 シラーは、初期思想形成期からその思索の頂点と言える『美的教育書簡』(1795)の成立に至るまで、身体的自然のみには還元することのできない精神の自由な活動を保証し、自己形成を促進しうる媒体とは何かを考究し続けた。その「人間」研究の軌跡を辿り、有用でないものとして周縁に追いやられがちな文学や芸術、文化が人間の「自由」に果たす役割と可能性を追究する。



★11.朝日歌壇 2023

朝日新聞社
発売日:2024/04/05

【内容】

馬場あき子・佐佐木幸綱・高野公彦・永田和宏の4人の選者による、2023年の朝日歌壇の入選歌と評の総てを収録。それぞれの選者が10首を改めて選んだ「年間秀歌」とその講評も巻頭に掲載。



★12.クレーンゲームで学ぶ物理学

小山 佳一
発売日:2024/04/05

【内容】

クレーンゲームは物理学の宝庫!
ゲーム歴30年の物理学者による、クレーンゲームで物理学を学べる一冊。

\ 物理って、こんなにオモシロイ!/
本書はクレーンゲームを題材に、物理学の基本を解説していく本です。著者はクレーンゲーム歴30年の物理学者で、ライフワークとしてクレーンゲームを物理学的な視点から研究しています。ゲームセンターで硬貨を投入し、ボタンを操作し、クレーンを動かし景品をゲットする――。この一連の動作に「座標・ばね・重心・てこの原理・振動・力の合成と分解・摩擦力・電磁誘導・位置エネルギー・確率」といった、様々な物理の基本が詰まっています。ゲームの仕組みや景品ゲットまでの悪戦苦闘を描きながら、物理の基本に触れていく。物理が好きな方も苦手な方も、楽しく読めて物理がもっと身近になる、オモシロ物理学入門!



13.古典の再生

盛田 帝子
発売日:2024/04/06

【内容】

古典はいかに再生されてきたか、古典をいかに再生すべきか。「古典」と呼ばれるテキストは、常に再生しつづけている。その歴史を振り返り、未来に向けて、わたしたちがなすべきことを、日本の古典を学ぶ海外の人々とともに、国際的な視野からも考えようとする。2023年2月の国際シンポジウム「古典の再生」から生まれた議論をベースに作った論文集。

未来につなぐために、多様な観点から論じる、総勢23名で考える「古典の再生」の現在地。全体を、Ⅰ 再生する古典、Ⅱ イメージとパフォーマンス、Ⅲ 源氏物語再生史、Ⅳ 江戸文学のなかの古典、Ⅴ WEBでの古典再生、の5部に分け、過去と未来を自在に行き来しながら論じる。

執筆は、盛田帝子/エドアルド・ジェルリーニ/ロバート・ヒューイ/アンダソヴァ・マラル/荒木 浩/楊 暁捷/佐々木孝浩/ジョナサン・ズウィッカー/佐藤 悟/山田和人/田渕句美子/松本 大/兵藤裕己/中嶋 隆/山本嘉孝/ユディット・アロカイ/飯倉洋一/合山林太郎/有澤知世/永崎研宣/幾浦裕之/藤原静香/加藤弓枝。



★14.ハンナ・アーレントの政治哲学の射程 開発という活動の再考に向けて

奥井剛
発売日:2024/04/08

【内容】

国際的に展開される持続可能な開発政策が前提とする「開発」という活動を、アーレントやハイデガーによる開示概念や技術論に照らして考察し、その意味を根本的に捉え直す。開発協力に際する、行為するという政治と思考するという哲学との両義的な観点に生じる緊張関係を検討しつつ、その葛藤を理解し別様に関与するための判断力や共通感覚を求める意義を、理論や実践の面から問う。



★15.アーレントと赦しの可能性 反時代的試論

森一郎
発売日:2024/04/08

【内容】

愛によるのでない、尊敬による赦しの可能性イエスに学びつつ、宗教的ならざる、この世的な赦しの条件を追求するアーレントの思考、人間愛の美名の下に無世界性がはびこる時代に、赦される者と赦す者をともにあらたに始めさせる奇蹟はどこから来るのか。奴隷制に代わるロボット工学はどこへ向かおうとしているのか。革命思想はテロリズムといつから結びついたのか。生まれ出ずる者たちがともに事を為すとき何が起こるか。アーレントの二大主著『活動的生』と『革命論』の訳者が、時代に抗しつつ、来たるべき時代のための思考をひらく。



★16.エル・スール 新装版

アデライダ・ガルシア=モラレス
発売日:2024/04/09

【内容】

〈南〉を訪れる直前で中断された、ビクトル・エリセの名作『エル・スール』の原作。映画では描かれなかった後半部、物語のクライマックスが、いま明らかになる。父はなぜ沈黙のうちに閉じこもっていたのか。憧れの父の死を契機にセビーリャへ赴いた少女の見たものは……。映画製作当時、エリセの伴侶として彼に霊感を与えたアデライダ・ガルシア=モラレスによる、時代を超えた成長小説。2009年刊行の同内容の小説を新装版として刊行。



★17.犬にウケる最新知識

鹿野正顕
発売日:2024/04/10

【内容】

「その飼い方、古いんですけど!」
この本の内容を知らずに
「愛犬を幸せにできている」なんて、
それはたんなる妄想です!

犬にかんする100の最新知識を
【人と犬の関係学】の第一人者が厳選。



18.構造の奥 レヴィ=ストロース論 (講談社選書メチエ)

中沢 新一
発売日:2024/04/11

【内容】

「構造主義」は終わらない。「構造」が秘めた本当の「力」を解き明かし、その潜勢力を新展開させる決定版!仏教と構造主義そして真のマルクス主義に通底する「二元論の超克」は、革命的な人文「科学」を生み出す思考となりうるはずだ。新しい「構造主義」の可能性を著者は丁寧に取り出す。

もう一つの人類学の可能性は、夭折した弟子のリュシアン・セバーグの中にもあった。師レヴィ=ストロースと若き研究者は、南米インディオの神話の構造分析に取り組んだ。マルクス主義をベースにした「構造主義」が創始された時に起こった師弟関係の美しくも悲しい物語。記号学的な枠組みを超えて、人間科学の「プロレタリア」としての人類学の使命を読み解いていく。
さて、「構造」をレヴィ=ストロースはこのように認識している。

「双分制の明白な諸形態を、その真の本性は、別のはるかに複雑な構造が表面的にゆがんであらわれたものとして扱ったほうがよいのではないかということであった」

人類の思考は実は複雑なものなのだ。二元論と三元論が、動的に組み合わされて、さまざまな神話や事象が生み出される過程を解読することで見えてくる人類学とは、いかなるものなのか?
「構造」の「奥(heart)」へと至る道を示す「人類学」の道標である。



★19.内在性の問題

江川隆男
発売日:2024/04/12

【内容】

〈自己〉という最小回路を形成すること---スピノザとドゥルーズの先にある
新たな〈エチカ〉の誕生。あらゆる道徳的な超越主義(同一性の優越=差異の排除、精神の特権化=身体の無視、人間中心主義的な位階序列化……)を根底から批判する内在性の哲学へ。カントを一義性の哲学として論究し、フーコーの「言表」を身体の作用として論じ、内在性の核心に〈非-規定性〉を見出す、最新書き下ろし作。



★20.社会を説明する[新装版] 批判的実在論による社会科学論

バース・ダナーマーク
発売日:2024/04/12

【内容】

実証主義と社会構築主義の対立を乗り越える批判的実在論について、その基礎理論から解説し、それが導く新しい社会科学研究の方法をわかりやすく紹介する。北欧発の優れた入門書を新装版として復刊!



★21.サルトル 風通しのよい哲学

赤阪辰太郎
発売日:2024/04/12

―サルトルの前期哲学を読み解く―
ひとが生きる、そのことのなかには思想としか言いようのないものが自ずから息づく。これを本書ではサルトルの用法に倣って「形而上学」と呼び、議論の中心に据える。

本書は、20世紀フランスの哲学者ジャン= ポール・サルトルの思想について、特にその前期思想における存在論に焦点を当てて読み解く。サルトルは従来「実存主義」や「参加=アンガジュマン」という言葉と共に一種の重苦しさを持って語られ、その哲学は、後年構造主義に取って代わられた人間中心主義と見なされることも多い。

本書では「形而上学」と「存在論」という観点からサルトルの前期思想を再検討するとともに、主著『存在と無』を足がかりに書くこと(作家、作品)と存在、哲学と存在、現象学的存在論の読み直しやサルトル自身の前半生の軌跡との照合を通じて、新たなサルトル像の提示に挑戦する。

資料の丹念な読み直しと、同時期のハイデガーやメルロ=ポンティとの鮮やかな対比を通じて、サルトルの存在論が所与の現実に対してオルタナティブなものを生み出しながら営まれる人間の生の独自性に光を当てた存在論=「風通しのよい存在論」を提示していることを明らかにした画期的研究。



★22.まじめにエイリアンの姿を想像してみた

アリク カーシェンバウム
発売日:2024/04/12

【内容】

エイリアンと聞けば、何を想像するでしょうか。いちばん多いのは映画に出てくる緑色で目の大きなヒト型の生き物という人も多いのでは。そこまで明確でなくても細菌のような微小な生き物ならいるかもねと考えるかもしれません。いずれにしても誰でももしエイリアンに会えたなら、きっとこんな生き物だと想像したことはあるのではないでしょうか。エイリアンはわれわれより科学技術が進んでいて、地球に侵略してくるヤツらだとか、友好的で私たちの未来を明るいものにしてくれるとか、映画でもさまざまな姿が描かれています。

でも、しょせんは想像の世界と片づけていませんか。もちろん今の私たちが本当にエイリアンに出会える可能性は低いでしょう。人類が無線を使えるようになってから150年もたっていません。つまり、人類がいることをエイリアンが地球からの電波によって知ったとしても、150光年しか離れていない場所にいる場合のみとなります。宇宙の広さからしてもなんと狭い範囲でしょうか。もちろんそこからやってくるにしても、光の速度で150年かかるわけですから、われわれが会えないことは当然といえます。

本書では、物理学や化学の法則は宇宙でも変わらないことを前提に、生物学の見方を元に、もし生き物が地球外に生まれた場合、液体、気体、固体の中の生活スタイルを考えながら、どのような姿形になるか、どのように行動を選ぶか、どのように発展をしていくかを、進化論やゲーム理論をベースにして、地球の動物たちの進化の過程を参考に、エイリアンにもあてはめて考えてみた結果をまとめています。

エイリアンを考えることは、結果としてわれわれ地球上の動物とは何かを考えることにもつながっていることも明らかにしていきます。



★23.人はいかに学ぶのか 授業を変える学習科学の新たな挑戦


全米科学・工学・医学アカデミー
発売日:2024/04/12

【内容】

教育界に大きなインパクトを与えた『How People Learn(邦題:授業を変える)』から20年。この間に明らかになってきた研究知見に基づき再構成された待望の最新版。脳科学・神経科学の進展や動機づけ研究の発展,さらに文化的多様性やICT等といった多様な切り口から,人の「学び」の謎に迫る。


学びはダイナミックないとなみであり、越境する科学である。
人はどこでどのように何を学ぶのか。本書は、全米科学アカデミー、医学アカデミー、工学アカデミーの総力を挙げ、脳科学と教育テクノロジーの最新の知識を盛り込んで編集された。前著『授業を変える――認知心理学のさらなる挑戦』と併読すれば、学習科学の全貌の最先端を知ることができるだろう。



★24.[決定版]四つのエコロジー フェリックス・ガタリの思考


上野 俊哉
発売日:2024/04/14

【内容】

現代のエコシステム(環境系)は、もはや自然と文化を切り離したままでは考えることができない!思考の前線とストリートを軽やかに行き来してきた「思想の不良」による22世紀へのマスターピース。

著者は、自身の経験や見聞をふまえたたとえや分かりやすい言葉で、ガタリの思考にわけ入り、自然、社会、精神、情報の四つの「環境(エコロジー)」から22世紀へ向けた生態の哲学を読みとく。また、本書は「正しい」左翼や、まともな学究のどちらとも違う視角からガタリを読みといた、ガタリ最良の入門書でもある。



★25.道徳形而上学の基礎づけ (岩波文庫)

カント
発売日:2024/04/16

【内容】

「君の行為の格律が君の意志を通じて普遍的な自然法則になるかのように、行為せよ。」カント哲学の導入にして近代倫理の基本書。人間の道徳性や善悪、正義と意志、義務と自由、人格と尊厳、共同体と規則などを考える上で必須の手引きである。訳語を精査し、初学者の読解から学術引用までを考慮した新訳。


★26.カントの「噓論文」を読む なぜ嘘をついてはならないのか

小谷 英生
発売日:2024/04/17

【内容】

本書は噓をめぐる現代的問題を視野に入れながら、カントの「人間愛から噓をつく権利という、誤った考えについて」(通称「噓論文」)を翻訳・分析するものである。

第 I 部では、噓という概念についての哲学的分析が行なわれる。そこでは噓とは何か、正直さの義務はあるのか、噓がもたらす害悪とは何かという三つの問いに、なるべく平易な文章で回答しようと試みた。

第 II 部では、「噓論文」の概略を示し、執筆背景について簡単に整理した後、「噓論文」の翻訳を掲載した。

第III部では、コンスタンのカント批判を踏まえながら「噓論文」を詳細に分析し、『永遠平和のために』などのサブテキストを用いながら政治に対する道徳の優位というカントの立場を明確化した。



27.臨床哲学への歩み (ホモ・クーランスの本)

西川 勝
発売日:2024/04/22

【内容】

『わからない』というところから出発するためには、『わからないこと』に耐えつつ、『わからないこと』を相手と共に悩むような姿勢が必要です。それは自信満々の医療というものではありません

自分が語るのではなく、苦しみのベッドサイドで相手の話を聴く哲学へ——。看護・介護から臨床哲学の道に進み、哲学カフェやダンスワークショップの活動にも取り組む著者の歩み、人々との出会いを語るエッセイ集。



28.現代道徳教育学入門 自己実現の歴史的背景とその再評価


行安 茂
発売日:2024/04/22

【内容】

「特別の教科 道徳」の学問的背景は何か、という疑問を出発点に、グリーン、デューイ、西田幾多郎の自己実現論を再検討する。また、体系的視点から自己実現の生き方を中心とし倫理思想の背景を再検討した上で、現代における人間の生き方を、人間関係の諸問題との関係において再考し、新しい方向を示すことを試みる。



★29.戦後フランス思想 サルトル、カミュからバタイユまで

伊藤直
発売日:2024/04/22

【内容】

第二次世界大戦後、ナチ・ドイツから解放されたフランスの思想界には綺羅星の如き群像が台頭。サルトルを筆頭にカミュやボーヴォワール、メルロ=ポンティ、バタイユらが次々と作品を世に問い、論戦を繰り広げた。本書は、彼らが哲学と文学を架橋するかたちで活動を展開した点などに着目。実存主義が世を席巻し、知識人や芸術家の政治的社会参加(アンガジュマン)が促された時代精神を描き出す。


30.新版 子ども心理学の現在

鎌倉女子大学児童学部
発売日:2024/04/22

【内容】

「発達」「教育」「臨床」の3本の柱を軸に、最新情報を踏まえさらに充実。専門領域の研究者たちが「子ども心理学の現在」を見直し、より現在の子どもの在り方に近い視点から執筆。



31.EBPMの組織とプロセス データ時代の科学と政策

佐藤 靖  松尾 敬子  菊地 乃依瑠
発売日:2024/04/22

【内容】

複雑化する社会課題に対して、政策立案に各分野の高度な専門性が求められている現在、EBPMへの社会的要請はますます高まっている。本書では12の政策分野のエビデンス活用を横断的に比較、その現状と課題を俯瞰的に把握し、そこから得られた示唆をまとめる。



★32.現代思想 アントニオ・ネグリ 2024年5月臨時増刊号

発売日:2024/04/24

【内容】

とりわけ『〈帝国〉』とそれに続く一連のマイケル・ハートとの共同作業を通じて、二〇〇〇年代以降の闘争に世界的な影響を与えたイタリアの哲学者アントニオ・ネグリ。活動の原点から近代政治思想史家としての事績、その理論と実践が遺した広範な足跡と応答の数々に至るまで、ネグリ思想の全体像を改めて見つめ直すとともに、未来へと継ぐ。昨年一二月に惜しくも逝去した現代の「闘士」に捧ぐ追悼特集。



★33.成長を支援するということ

リチャード・ボヤツィス
発売日:2024/04/24

【内容】

人が変わろうとするとき本当に必要なのは、問題の「解決」ではなく、ともに「夢」を見ることだ。部下、同僚、子ども、生徒、患者……成長を願う相手の情熱やビジョンを呼び起こし、人生を通じた変容を本気で支援するための、理論と実践の書。



★34.暗黒の形而上学 触れられない世界の哲学

飯盛元章
発売日:2024/04/25

【内容】

私たちは世界の5%も理解できない

この世界にはわかるものよりわからないもののほうが多く、触れられるものより触れられないもののほうが圧倒的に多い。ホワイトヘッド、ハーマン、メイヤスー、ラトゥール、マラブー……最前線の思想を補助線に、闇に包まれた世界のなかで生きる私たちのために描き出される現代形而上学。



35.21世紀の中国映画

藤井省三
発売日:2024/04/26

【内容】

新聞・雑誌や劇場用パンフレットに寄稿した中国映画評25本を収録。『天安門、恋人たち』『鵞鳥湖(がちょうこ)の夜』『世界』『帰れない二人』『玲玲の電影日記』『英雄』『春江水暖~しゅんこうすいだん』『無言歌』『鬼が来た!』『小さき麦の花』ほか28作品の紹介を通して同時代中国の社会、歴史、人々が見えてくる。



★36.こころの秘密が脅かされるとき 心理臨床における守秘義務と倫理の問題

クリストファー・ボラス
発売日:2024/04/30

【内容】

守秘義務と報告義務が衝突するとき、心理臨床家はいかに振る舞うべきか。守秘義務が容易に破られるようになると、心理臨床という営みはどのような影響を被るのか。児童虐待の問題や管理医療の浸透によって情報開示への要求が高まり、守秘義務の概念が揺らぐ米国の動向を詳細に追いながら、心理臨床における守秘義務の意味を考察する。こころの援助に携わる者であれば誰もが葛藤する切実なテーマへの実践的な問題提起の書。



追記


★37.フランス知と戦後日本 対比思想史の試み

宇野重規、伊達聖伸、髙山裕二
発売日:2024/04/01

【内容】

戦後日本をフランス知というレンズで捉え直す、異色の“ブックガイド”。フランス文学、革命史研究、戦後知識人の明暗、68年と89年の記憶…。中堅のフランス研究者が若い頃に読んだ各学問分野の基本書を論じる。

★38.ブンバッパ

川村有史
発売日:2024/04/02

【内容】

たくさんの小さなタンポポを摘んで少し大きなヒマワリにした

貧乏を気にしないけどぼくやぼくの母は貧乏だから頑張る

帰路につくハンドルを持ついま社屋に登ればとおく花火がみえる

第1歌集。第3回笹井宏之賞永井祐賞受賞!

★39.くるぶし

町田康
発売日:2024/04/01

【内容】

前世はステゴドンとぞ嘯いて調子合わせる夜の友達

悲しみを他人の顔に押し付けてわがは成るなり森の妖精

明け方は顔と名前をシールして夢と思考と花の植替え

歌手を経て、小説に転じ現在に至る作家・町田康の歌集。


★40. 内在性の問題


江川隆男
発売日:2024/04/12


【内容】

〈自己〉という最小回路を形成すること---スピノザとドゥルーズの先にある新たな〈エチカ〉の誕生。あらゆる道徳的な超越主義(同一性の優越=差異の排除、精神の特権化=身体の無視、人間中心主義的な位階序化……)を根底から批判する内在性の哲学へ。カントを一義性の哲学として論究し、フーコーの「言表」を身体の作用として論じ、内在性の核心に〈非-規定性〉を見出す、最新書き下ろし作。


★41.現代思想 民俗学


発売日:2024/04/26

【内容】

私たちの「日常」を捉えるまなざし。近代西洋に端を発し、日本ではとりわけ柳田国男らの主導により独自の体系化を遂げた「民俗学」。しかしそれは必ずしも伝統文化や古俗・伝承のみならず、現代に生きる私たちの「日常」そのものを広く捉え考える現在進行形の実践として、いまなお展開の途上にある。本特集ではそうした現代民俗学の最前線を、アメリカなど国外の動向にも目を向けつつ多彩なトピックを通じて一望する。




以上が

2024年4月に一度手に触れて
読んでみたい本である。

読んだり、他にも気になる本
見つかればこちらに簡単な書評や追記など
コチラにしていく予定です。









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