離婚後の再婚
公正証書に記載する内容が決まったので、近いうちに離婚が成立する見込みです。
これまで離婚協議を進めてきて、おそらくですが、夫は離婚後すぐに再婚するつもりがあるのではないかと思っています。もちろん明言されているわけではないけれど、今後の生活についてや、養育費・教育費まわりの発言を総合すると、「再婚する」という状況が非常にナチュラルに想定できる感じです。(身バレを防ぎたいので具体的な記載は避けます。)
あくまでも予想なので、ここから先は妄想トークでしかないのですが、「夫が再婚するのでは」という予想からいろいろと考えたことや気づきがあったので、記録しておこうと思います。
男が離婚を受け入れるときは、他に女がいる
そういえば、行政相談に行った時に、「男性が離婚をすんなり受け入れるときは、他に女性がいるとき」という話をされました。そのときは、夫の近況についてはほぼまったく知らなかったし、「そういうものか」くらいに聞いていたのですが、今になって「あぁ、本当にそうなんだろうな」と思います。
早く新しい生活を始めたいから、離婚協議もスピーディーに進めてくれたのではないかと思います。自分にメリットがあればやるし、なければやらない。そんなところかな、と。
そして、相談員さんが「男性が〜〜」と主語を大きくして語るくらいには、同じような傾向がある男性がたくさんいるんだろうなと思うと、本当に幼稚で無責任な男性が多いんだろうなと暗澹たる気持ちになります。
とはいえ、ありがたい。
こちらとしては、理由がどうであれ、離婚協議が順調に進んだことがありがたいし、夫に他の女性がいるのなら、その女性の存在もありがたい。なぜなら、その女性がいることで、こちらへの関心が薄れるから。変に執着されないから。
夫は離婚後すぐに再婚するのではないかという予想に至ったとき、私は安心しました。自分でも驚くほど、安心しました。
私は、夫に妬まれ、疎まれ、敵認定され、自分の存在を透明化されることがとても辛かった。だから、夫の関心が私から離れてくれるなら、これほど嬉しいことはない。
金輪際、夫とは関わりたくないと思っているので(実際は関わらなければいけないのだけど)、”他の女性”が存在するなら、純粋にありがたいのです。
「再婚」を想定しての気づき
私はしばらく再婚する気はないし、今後数年は再婚どころか新しい出会いを求めるつもりもないので、「なぜ私は再婚する気になれず、夫はその気になれるのか」という素朴な疑問が生まれました。
私が今後数年出会いを求める気になれないのは、今の生活では「新しい人間関係を築いていける自信がないから」です。
自分の時間は有限で、エネルギーも有限で、今はそれを子どもたちと仕事(稼ぎ)に全集中させることでなんとか家庭の安定と安全を保っている状態。だから、ここにプラスオンで新しい人間関係をしっかりと築いていける自信がありません。絶対に子どもたちか仕事かのどちらかが疎かになってしまう。
…と考えて、夫は純粋に「生活時間に余裕があるのだろう」と思いました。そりゃそうですよね。独身と同じですもの。自分のことだけやって、自分のことだけ考えていれば、そりゃ再婚する気にもなるのだと思います。
わかっていたつもりだけど、こちらの方が圧倒的に余裕のない生活をしているのだと、改めて突きつけられたように感じました。
家族のケアをするのは誰か
あとは、自分が再婚することを想定したとき、私は再婚相手のことをケアする前提で考えていることに気がつきました。
当たり前のように「炊事や洗濯の量が増える」と想定したし、「管理する予定が増える」とも想定しました。
いわゆる性別役割分業意識だと思います。ジェンダーとかアンコンシャスバイアスとか、その辺りへの関心はある方だと思っているけど、自分自身が性別役割分業意識を意外と強く持っていることに気づけたのは、いい収穫だったと思います。
この感覚は、生きてきた時代と夫との暮らしの中で染みついてしまったものですが、少しずつでも変えていきたいです。
自分が先にケアする側に回ってしまったら、いつまで経っても人のケアをする立場でいないといけないし、自分が他人からケアしてもらうことを自分で自分に許可できない。私自身が、「自分は他人からケアされて良い人間なのだ」と、自分への捉え方を変えないといけないのだと思います。
自分が家族のケア役割を放棄するのではなく、「ケア役割を担うのは自分だけではない」「お互い様で然るべき」という認識でいたいし、今後再婚を考えるなら、そういう感覚の人と人生を共にしたいです。
なるようになる
「暮らし」は、一人だと心細いものです。
そういう意味では、子どもたちが自立したあとは、形にはこだわらないけど、「一人ではない暮らし」をしたいと思っています。
自分の実家に帰って両親と暮らすのも、ひとつ有力な選択肢。
気の合う女性とシェアハウスもいいなと思うし、新しく人生のパートナーを探すのも良いなと思っています。
先のことは、わからない。
とりあえず今後10年くらいは、子どもたちが寮制の学校に進学しない限り子どもたちと一緒に暮らせる予定なので、まずは目の前の生活を楽しくしていくことだけを考えて過ごしたいと思っています。
叶えたい未来を思い描きながら真摯に生きていれば、きっと、なるようになる。
年齢的にはまだもう少し無理がきく(と思う)ので、今しかできないことを存分にやり尽くそうと思います。