フィジカルコーチ、からだ作りの伴走記録。
この話だけでえらい文字数になりそうだったので、ひとつの記事にします。からだと向き合ってからだを愛して自分を幸せにしたい人に、何かの参考になれば。
私が受けたからだ作りの支援は、プロのフィジカルコーチに、合計13か月で、面談は2回(必要に応じもっとやってくれる)、毎週末、↓の写真(前・横・後ろの3方向から)と体重と1週間の気づきを報告する、あとは毎日メッセージでの報告&コーチによるフィードバック、という形式。私のからだの状態に応じて、メニューが組まれ、それをただひたすら毎日「自分でやり」、「やれたこと」だけ翌日にコーチに報告する、というもの。ほぼフルリモート支援で、週2でパーソナルトレーニングを受けたり、3食に細かくダメ出しを受けたり、というようなのは、一切ありません(ちなみに昔きっちりそれをやって2か月で9kg痩せました←もちろんリバウンドしました)。
ちなみに成果はこんな感じです。
最初のからだ、ひどいな!!w
ちなみに私は、からだの緊張が強すぎるのと、動>>>>静、つまり休めない、とのことで、最初のころは、取り組みは
水を2リットル飲む
深呼吸をする
7時間寝る
腹八分目
などでした。ほら、全然、いわゆるダイエットじゃないでしょう。まじで「生活改善」なのです。
ところがこれが・・・・全然!!!できない!!!
まず、寝れない。あまりにも寝られない。7時間寝ようとすると23時には寝付いていないといけなくて、そんなの不可能。25時入眠がデフォルトでしたのでね。頑張っても毎日5時間くらいしか寝られていなかった。
そして腹八分目も無理。そもそもどこが八分目かもわかりません。
水???仕事に集中してたら飲むの忘れます。喉はガラガラになります。喉の渇きはアルコールで満たすわよ(それは脱水という)。
てな感じで、超☆劣等生からのスタート。。。
つのだ☆ひろ、に負けないくらいの、☆の主張っぷりよ。。。。
ちなみに腹八分目とは、『食べ終わった後で全力疾走できるくらい』とコーチに教わり、目から鱗。そんなん、3口くらいで到達するんですけど、どうすれば。
でも、そんなことよりも何が一番辛いって、「できませんでした、理由は、」って、どうしても言いたくなってしまうのに、してはいけないというところ。だって、やりたいけどできないんだから、できない理由を説明したくなる。頑張ろうとは、しているのだもの・・・でも、この伴走支援は「できたことだけ報告する」方式なのです。なので、「できなかったことは言わなくていい」「記録に残してはいけない」と、その都度指導される。これが辛い。
そして、睡眠>食事>運動、の順で大切らしく、とにかく優先順位を間違えると指摘される。寝てないのにヘルシー目な食事をしても、ちょっとした運動をしても、ダメなのである。違う方向の頑張りは、意味がないのである。
嗚呼、自分の弱さ・逃げと、否応なしに向き合わされる日々。辛い。私にだって事情はある(そんなのコーチはもちろん、わかってる)。その事情をこれほど、誰かにわかってほしい自分がいるとは!!!!そんな自分と向き合うのが、なおさら辛い!!!!!
こんな感じで、最初の数か月は、ものすごく基本的な生活改善(寝る、休む、緩める、ほどほどに食べる、体をほぐす、など)と、「できない自分と向き合う」「取り組みをできなくさせている生活や仕事の仕組みと向き合う」ばかりの日々でした。その間にも少しずつ痩せてはいったし、体の調子は良くなってきたし、動けるようになっていったのだけど、何が辛いって、メンタルが辛い。なぜなら、「なぜこんなにも、からだを痛めつけて苦しくするように、自ら生活や仕事やメンタルを構造化・固定化してしまっているのか」ということに、否が応でも目を向けさせられるから。
「そんなに体を追い詰めなくても、あなたはもう大丈夫です、十分働いているし成果も出している、社会的にも認められているでしょう?」
「努力ではなく、努力しなくても必ずやれる『仕組み≒スケジュール』を作ってください」
と、何度コーチに言われたか。
何度言われても、なかなかわからなかった。腹落ちしなかった。納得できなかった。私は私を認められない。努力しないと生きている価値がない。からだを痛めつけてやっと一人前になれるんです。そんな囚われに、もう乗り越えたと思っていた囚われに、ここにきてまた再会するとはーーーーー
ていうかお前、ぶっ潰したと思っとったけど、まだずっとおったんかいそこにーーー!!!(爆発)
本当に、「心身一如」。心はからだに、からだは心に、計り知れない影響を与え合っている。それを嫌というほどわかり続ける日々でした。
一応、プロの、心の専門家よ、あたし。でも、超つらいの。ぴえん。
でも私は、これに向き合って乗り越えたいと思っていた。なので、辛くても、コーチの手を離さなかった。これだけは私は自分を誇りたい。。。
そんな感じで、悶絶しながらも、投げ出さずに愚直に取り組んでいる私の心とからだの状態に応じて、また、私と相性のいい取り組みが分かるにつれ、コーチが少しずつアジャストしていってくれ、だんだん私のやれることが増え、成果が出始め、さらにそれに応じて取り組みの負荷が段階的にあがっていきました。
なお、これまでのメニュー(1日の取り組み)の一例は、
7時間以上寝る
水2㍑摂取、なるべく白湯で
フォームローラーでの筋膜リリース○分
ストレッチ○分
たんぱく質60㌘摂取
腹8分目
食事は一度に30回噛む=一口食べたら箸を置く
お酒と同じ量の水(チェイサー)を一緒に飲む
ドローイン&ブレーシング
ゆるジャンプ〇分
スクワット○回
ぶら下がり&火の呼吸〇分
など。ほかにも色々あるのですが、基本的には5~6メニューくらいが週次で課されます。成果が出るまでは同じメニュー、成果が出始めるとちょっとずつ変わっていきます。
ええ、どうです。どぎつい筋トレや極端な食事制限は一切無いかわりに、実際にやるとなるとなかなかできないことばかりが並んでおりますでしょう。
ええ、どうです?(再掲)
なかなかにつらい日々をなんとか挫折せずに過ごせたのは、ひとえに、コーチが毎日褒めてくれからでした。13ヶ月間、毎日、とにかく1つでもやれると、褒めてくれる。やっぱりそれが嬉しいし、時には耳の痛いことも言われるけど、逃げたくない一心で続けていました。
それが・・・あれ?これは、なんだか違う段階に入ったぞ?とはっきりと気づいたのは、去年の秋ごろ。支援を受け始めて半年少したったくらいでしょうか。
とにかく、勇気をもって寝ることを最優先にすると、朝すっきりと気持ちいいし、朝からストレッチをすると、明らかに体が楽で日中のパフォーマンスがあがる。日中、ちょこちょことタンブラーに入れた白湯を飲んでいると、体があったかくて動くのが楽で、気持ちがいい。会食でも、無理なく楽しく腹八分目&飲みすぎずに終えられると、1時間くらいは楽々と歩いて帰れて、気持ちいい。夜寝る前にストレッチをしているとき、「ああ、この動きはここを・・・・ここを伸ばしてるのか!」とわかる瞬間が増えると、気持ちいいし、翌朝が楽。そして大好きな競技ダンスでも、明らかにやれることが増えていき、どんどん上達していくのがわかる。からだ動く、前よりも可動域が広がっている、痛みがない、軽い、表現できる。。。
なんだか、全身がぐるぐると調和していくような感覚を得はじめ、するとまた体重や体型に変化が出る。「おや、これはすごく、からだが反応していて面白い・・・気持ちいいぞ?」と、また「からだと仲良くなる」ポイントが増えていった感じ。
そうしているうちに、いつの間にか、いつもやる、当たり前のことが増えていった。だって気持ちいいから。自然に生活に組み込もうとする。やることへの精神的なハードルが下がる。つまり、それが当たり前に生活の中に存在し続けられるように、生活そのものの仕組みが変わっていった感じ。コーチへの報告も◯だらけになってきた。体を労れる生活習慣が出来てきた。そして目に見えて(データでも)変化がでた。それがとても嬉しいし、自己効力感が上がった。
ちなみに、事実ベースで書くと、
体重:△10.5kg
体脂肪率:△8%
内臓脂肪レベル:3→2
ウエスト:△7.5cm
ヒップ:△9cm
太もも:△9cm
ふくらはぎ:△4cm
社交ダンスの競技会(全日本アマプロ戦)に2回出場してどちらも上位入賞
服が9号→7号、LかM→SかSSへ
わりとはっきりと分かるすさまじい効果で、会う人会う人に「やせた」「きれいになった」「シュッとした」「姿勢がよくなった」と言われ、そしたらもうそりゃ嬉しくてまた頑張ろうと思う。好循環に突入したのがはっきりとわかり、それがまた嬉しい。
そんなわけで、13か月にわたる伴走支援を終えて(2回目のダンスの競技会まで、と、一旦ゴールを設定していた)、独り立ちして現在ちょうど1か月。
毎日、7時間寝て起きると、白湯を沸かして飲みながらフォームローラー&ストレッチをやり、体温が上がってからプロテインを飲み、タンブラーに白湯を入れて家を出て、満員電車でドローイン&ブレーシングをし、仕事の合間にちょこちょこストレッチをし、小腹が空いたらサラダチキンを食べ、会食はタンパク質メインで頼み、一口食べたら箸を置く&お酒と同じ量のチェイサーを飲み、歩ける範囲で歩いて帰り、お風呂に1時間くらい歌を歌いながら入り、風呂上がりにフェイスマスクの浸透タイムを活かして体の疲れや張りを確認しながらフォームローラー&ストレッチをし、ベッドに入ってからちょっとスマホで何か読もうかな・・・・と思いながら速攻寝落ちする、という日々を送っております。
意識が高い、規則正しい、色々我慢してるやん、と思われるかもしれないけど、この安全な範囲で思いっきり楽しむと、楽しさの質が高いというか・・・かえってすごく上質な自由がある感じ。自由を手に入れた、自分らしい表現を手に入れた、という喜びや解放感のほうが、数倍、数十倍、強い。自分のからだを信用し、仲良くし、愛せることの喜びは、余人をもって代えがたい。もしかして、これがセルフラブなの・・・?と、今までとは違う穴から広大な景色を見ている感覚です。
ここからまた、どんな風に自分のからだの声を聴いて、どんな風に変わっていくのかが楽しみだけど、今日のところはここまで。私のコーチ、本当に本当にありがとうございます!これからの私も、ご報告します。
この記事も含めた、心とからだと向き合った1年の記録はこちら。
読んでくださってありがとうございます。力が抜けたり元気が出たり、人間ってそんなもんかーと思ってくれたら嬉しいです。