スーパームーンと皆既月食
<晴れた昨日の夕方に>
私は久しぶりに
C.Debussyの「月の光」を弾きたくなり
ン十年前の黄色くなったzen-on piano‘s piece 版
中を見ると 真っ新だった
それでも、旋律は有名で
ピアノの音は たどたどしくもゆっくりと
「月の光」になっていく
開け放たれた5月の黄昏時
私は夢中で 弾いていた
そして
その美しい流れのなかで
気が付いた
今日は「スーパームーンと皆既月食」!
そして
星をみる友を 思い出し
私は すぐに電話して
「今夜 あなたの家の屋上で 見てみたい!」
今夜の空は曇天で 雲は分厚く 星もなく
スーパームーンどころでなく
予報は 西から豪雨の空模様
だから
雨合羽を準備して
友のドアを ノックした
友は気持ち良く 開けてくれ
「見られんかっても 会えたやん!」
それから、はなしが弾んでも
8時ごろには 屋上に!
そこに スーパームーンも何もなく
やっぱり話に花が咲く
ワクチン打ったその人に 長居したらお気の毒!
帰る夜の道々は 街灯の明かりが照らす街
SF世界の真ん中で
私は
「ありがとう♥ さよなら!」と言って
走り出す
私の影が消えるまで
手を振り見送ってくれてた その友は
確かに 私にとって
スーパームーンのような人でした