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筆の持ち方その2 筆のバネを使おう編

筆で絵や字を書いていて、なんだかふにゃふにゃした線になってしまった…という経験がある方はおられませんでしょうか?

実は私もその一人で、特に羊毛筆など、柔らかい毛の筆を使って字を書こうとすると、どうしてもふにゃふにゃしてしまって、なんだかお手本と違う…と日々思っていました。
普段、私たちは鉛筆やボールペンなど、硬さのある筆記具で字や絵を書くことに慣れています。そのため、筆のように柔らかさもある筆記具を使おうとすると、勢いのある線や、力強い線が描きにくい…という現象が起こってしまうのです。

トカゲの墨絵 上が父、下が私の作品です

この二匹のトカゲを見比べると、上の絵は勢いのある線でメリハリがついているのに比べて、下の絵はなんだかふにゃふにゃ…という印象を受けられるのではないでしょうか。赤丸がついているところは、特にふにゃふにゃしているのがお分かりいただけると思います。線に力強さがないので、なんともべったりした印象の絵になってしまっています…

筆で力強い線を描くには?

ここでやっとタイトルに戻ってくるのですが、筆で力強い線を描くには、筆のバネ性を理解することが大切です。筆の毛には弾力性があり、ぐぐぐっとしならせることで硬さが増していきます。これはYouTubeを見ていただくのが一番わかりやすいと思うので、こちらも是非ご参考に見ていただきたいのですが、筆のしなりを使うことが、柔らかい毛の筆でも力強い線を描ける秘訣なのです。

筆の毛がしなっている様子

筆のバネ性が使いやすい持ち方

筆のバネ性を使うには、筆を上下に動かせることが大切です。そのため、前回の記事でも取りあげた、筆を立てる日本式の持ち方がおすすめです。持ち方の動画はこちらからご覧ください。

筆の持ち方 筆が紙に対して垂直になっていることで、筆の上下運動がしやすくなり、筆のバネがよく使えます。

鉛筆の持ち方では、筆の毛が紙に対して斜めになってしまうため、筆のバネをうまく使うことができず、力強い線は書きにくくなってしまいます。

鉛筆の持ち方の時 筆の毛がしなっていません

筆のバネ性が上手く使えると、線の質がぐっと上がり、作品にメリハリが出せるようになります。ふにゃふにゃの線に悩んでおられたら、是非筆のバネ性を意識してみてくださいね。日本式の筆の持ち方は難しそう…と思われる方は、お気軽に店舗まで遊びにいらしてください。持ち方のレクチャーも行っております!

丸山雄進堂
大阪市中央区島之内2−6−23
06−6211-6226

前回の記事

https://note.com/fudeya/n/n93f5f6a83b83

持ち方の解説動画

https://www.youtube.com/watch?v=oV7yjgBdHhs&t=1s

バネ性の解説動画

https://www.youtube.com/watch?v=F5u8mxgq97I

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