ニューヨークチーズケーキを作る夜
サクサク食感のビスケット生地が魅力的なニューヨークチーズケーキ。
チーズケーキを作るときは、冷やす時間が必要なので前日の夜に作ります。
いつもは買うばかりだったチーズケーキ。
自分で作るようになってからは、このひたすら混ぜていく作業もとても楽しい時間となりました。
チーズケーキは日持ちがするのも嬉しいですね。
★チーズケーキのビスケット生地作り
私が使うのは「ベルギー・ロータス・オリジナル・カラメルビスケット」。
ビスケットをジップロックに入れ、パン作りのめん棒でたたきます。
袋を開けると、シナモンの香ばしい香りがふわっと広がります。
このロータスビスケットを初めて食べたとき、
「これは、絶対にチーズケーキに合う」とひとめぼれしました。
シナモンの香りとカラメル風味の甘さがとても美味しかったからです。
たたき終わったビスケットに溶かしバターを加え、セルクルに平らにならせばビスケット生地の出来上がりです。
★「Kiri」クリームチーズ
クリームチーズは「Kiri」と決めています。
世の中には、美味しいクリームチーズがたくさんあります。
でも、我が家は酸味が強いものが苦手。
この「Kiri」は酸味も少なく、少し塩分があります。
この塩分もロータスビスケットとの相性が抜群にいいのです。
近所のスーパーマーケットで気軽に手に入りやすいのも嬉しいです。
★チーズ生地作り
クリームチーズにグラニュー糖を入れてすりまぜたら、バターを加えます。
ここにバニラビーンズを入れるのがポイント。
家族全員、バニラビーンズの香りが大好き。
「もしかして、バニラビーンズ入れているの?」
私がバニラビーンズを使っていると、いつも娘がキッチンに顔を出します。
「よくわかるね。」
「だって、すごくいい香りがするから。なんか幸せな気分になるよね。」
リッチな甘いバニラの香りは人を幸せにするようです。
さらに、サワークリーム、全卵、卵黄、コーンスターチを加え、よく混ぜたらチーズ生地の出来上がり。
180℃に予熱したオーブンで湯煎焼きにします。
焼きあがったら冷蔵庫で一晩冷やします。
★チーズケーキの思い出
日光市には、チーズケーキ「ニルバーナ」が有名な「明治の館」というお店があります。
私が会社員だった頃のこと。
残業が続き忙しい毎日。
「今日も何時に終わるのかな?」
「今日もやっぱり終電かな?」
ため息をつきながら、皆でもくもくと事務作業をしていました。
「はい、これ。女性社員だけで食べて」と男性営業マン。
ふと机を見ると、そのお店のチーズケーキが何気なく置かれていました。
「これ、どうしたの?」
もともと、こういったものをくれる方ではなかったので、ちょっとびっくりしたのです。
「いつも夜遅くまで残ってもらっているから、そのお礼かな」
その男性社員は、恥ずかしそうに少し照れながら答えました。
「ありがとう。皆で食べるね。」
少し休憩したかったこともあり、私達はチーズケーキを切り分けて美味しく頂きました。
「よし今日も、もう少しだけ頑張ってあげようかな」
「もう、しょうがないなあ。」
私達は、それからまた2時間ほど残業になってしまいました。
やっぱりこの日も終電でしたが、いつもと違い、疲れの中に晴れやかな心地よい感情が生まれていました。
★ブルーベリーチーズケーキにコーヒーを添えて
そんなことを思い出していたら、一晩冷やしたチーズケーキもいい感じに。
早速、ナイフで切り分けます。
チーズ生地はしっとりと、そしてクッキー生地のザクっと切れる音。
これだけで期待が高まります。
そこに、ブルーベリーソースをたっぷりとかけたら・・・
ブルーベリーニューヨークチーズケーキの出来上がり。
このニューヨークチーズケーキに、私はアイスコーヒーを合わせました。
今夜のBGMはボサノバの「Desafinado」
夏の暑さを忘れる、自分への最高のご褒美時間。
これで、また明日も頑張れる気がします。