今年の「ハロウィン」はいけばなでミステリアスに演出してみませんか?
もうすぐ「ハロウィン」ですね。
皆様の中にも各地のイベントに参加されたり、お家でハロウィンパーティーをしたりと楽しまれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
我が家ではハロウィンの仮装はしませんが、お部屋にハロウィンのお花をいけたり、お料理を作ったりと楽しんでいます。
お料理は凝ったものではなく、いたって普通のお料理です。
その代わり、ハロウィンの雑貨を飾ったり、いけばなでミステリアスに演出しています。
紅葉もそろそろ色づき始めた10月のハロウィン。
さあ、今年もそんな季節がやってきました。
♦ハロウィンにお花をいけてみましょう
日本の文化であるいけばなには、ハロウィンにお花をいけるということは本来含まれていません。
でも「草月流」のいけばなは「お花をいける」ことは、1つの芸術作品を作りあげることと捉えています。
そう、どんなときでも「いけばな」で素敵な演出ができるのです。
私は毎年ハロウィンには1つのテーマを選び、お花をいけることにしています。
いけばなをするにあたって、テーマを決めることは、とても大切なことです。
テーマが決まらなければ、花材や花器もいけ方も統一できなくなってしまいます。
特にこういった自由に演出できる「自由度の高い」イベントのいけばなは、必ず1つのテーマに絞らなければ、お花をいけることは難しいと言えると思います。
さーあ、それでは早速、ハロウィンのいけばなを始めてみましょう。
♦ハロウィンのいけばなの花器選び
まずは「花器」選びから始めましょう。
花をいける器というと、必ず水が入らなくてはいけないと思いがちなのですが、水を使わない花材でしたら何でも利用することが出来ます。
つまり、生花ではない花材。
例えば「晒し花材」「着色された花材」「枯れ物」などのこと。
そして、本来お花をいけることに不向きな入れ物でも、工夫しだいで水を入れてお花をいけることもできます。
今回私は、こんな面白いものを見つけてしまいました。
ズバリ・・「魔女の釜」
本来の使い方は「魔女の釜」をイメージした「お菓子・小物入れ」に使う感じでしょうか?
こんな個性的な入れ物でも、もちろんいけばなにも使うことができます。
さらに、大きさに合わせて、中に水受け用の器を入れれば、剣山を使い生花もいけることができます。
ハロウィンのいけばなに使う花器は、堅苦しく考えるのではなく、日常で使っている面白い入れ物などを自由に選んでみると演出の幅が広がります。
♦ハロウィンのイメージカラーを取り入れる
実は、ハロウィンのいけばなの花材選びには、少しだけコツがあります。
ハロウィンのいけばなは、普通のお花を選んでもなかなかイメージ通りに演出できません。
そこで、ハロウィンをイメージさせる色合いに着目して、お花を選ぶと簡単にハロウィンらしくなります。
それでは、ハロウィンのイメージカラーにはどんな色があるのでしょうか?
オレンジ・ブラック・パープル・ホワイト・レッド…。
★オレンジ「かぼちゃ」「火」「魔除け」
★ブラック「夜の闇」「魔女」「コウモリ」「黒ネコ」
★パープル「夜の光」
★ホワイト「お化け」「骸骨」
★レッド「血の色」
すぐに思い浮かぶ代表的なイメージカラーはこのような感じでしょうか?
必ずしも全部選ぶ必要はありませんが、この中から3色くらいでもいいので選んでみるとそれだけでハロウィンらしくなりますよ。
♦ハロウィンのいけばなの花材選び
今回、私が選んだ花材はこちらです。
①『ピンクッション』
花の形が裁縫の針山のように、びっしりと針を立てたようになることから「ピンクッション」と名前がついたと言われています。
個性的なお花でハロウィンにピッタリ。
②『コニカルブラウン』
トウガラシの一種で、光沢のある大き目の実が特徴的なコニカルブラウン。
赤茶色から黒色になるまでのグラデーションが楽しめます。
③『カメレオン トウガラシ』
1つの枝に赤・紫・オレンジ・黄色と楽しめるカメレオン トウガラシ。
とてもカラフルで、まるで小さなお菓子のような可愛い雰囲気です。
④『着色ミツマタ』
着色された晒しミツマタ。
自分で染めることも可能ですが、カラフルに染められたものも売られています。
⑤『パンパスグラス(ドライ)』
ふわふわでずっと触っていたくなるようなパンパスグラス。
まるで、まるで羽毛のような質感。
⑥葉物として『ブラックリーフ』を使います。
今回はこちらの6種類の花材を使って、ハロウィンのお花をいけてみました。
♦ハロウィンのいけばな
今回のテーマは「仮面舞踏会」
ハロウィンの雑貨も使い、ミステリアスなハロウィンの夜を演出しました。
それでは、どうぞご覧くださいませ。
テーマ「仮面舞踏会:ようこそ、ミステリアスなハロウィンパーティーへ!」
★作品のポイント★
★使用したハロウィン雑貨★
いかがでしたか?
「いけばな」と聞くと和室の床の間にいけるような堅苦しいイメージを思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れません。
草月流のいけばなは、そんなイメージにとらわれることなく、もっと自由にそしてもっと個性的に自分の感情をいけばなで表現することに重点をおいています。
今年のハロウィンは、ハロウィンの雑貨だけを飾るだけではなく、お花も一緒に取り入れてみませんか?
例えば、こんな情景を思い浮かべながら・・・。
それでは皆さんも、素敵なハロウィンをお過ごしくださいませ。
「Happy Halloween!」