中庸なコーヒーについて
-中庸-
・どちらにも片寄らないで常に変わらないこと。
・過不足がなく調和がとれていること。
また、そのさま。
片寄らず、変わらず、過不足なく、調和。
では、コーヒーにおける中庸とはなにか。
片寄らずとは、酸味と苦味のバランスだろうか。
変わらずとは、一定の味わいを供給することだろうか。
過不足なくとは、甘さとコクの量のことだろうか。
そして調和、上記の全てを含み、整っていることだろうか。
中庸なコーヒーの捉え方は人それぞれあるだろうが私はこう思うのである。
そして中庸なコーヒーとは心底コーヒー屋泣かせでもあるのだ。
片寄らず、過不足無く、は言い換えれば特徴がないのが特徴。
ゆえに売り文句を付けるのが難しいのだ。
しかし同時にもっとも日々に寄り添っているコーヒーであるとも言える。
そして変わらず、これが最難関。
どうしたって農作物であるコーヒー豆のブレというのは必ず発生する。
中でも変わらない味わいを供給することの難しさを実感させられるのがこの豆である。
グアテマラ産コーヒーの等級は収穫された標高により決められる。
SHBは標高1400m以上に付けられる最高等級である。
しかしスクリーンサイズ選別による等級付けはされていない。
※スクリーンサイズ選別によるメリットについては下記の記事でも話していますのでよろしければお読みください。
それに加えて、本来は二粒一対で実がなるところを片方に栄養が集中することによって通常とは形状が異なったピーベリーと呼ばれる豆の混入が多い。
つまりグアテマラ産のコーヒー豆は大小だけでなく形状差も含めて多種多様なのだ。
これが変わらず、を達成するのが困難な理由である。
もちろんそれは焙煎に限らず、抽出においてもだ。
これもまた1つ、コロンビアとは違った悩みのタネである。
中庸のグァテマラ ウェウェテナンゴ SHB
一緒に味わって貰えないだろうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
茨城県神栖市で自家焙煎コーヒー豆通販屋をしております。
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