#20 イデアがある生活
第3週 第6日(土)哲学「プラトン」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は哲学「プラトン」です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本の要約
プラトン(紀元前427頃~前347)は、アテネで裕福な家庭に生まれた。そういった立場の若いアテネ市民は政治家への道を進むのが当然とされていたが、プラトンは師ソクラテスと同じ道、哲学者となった。
「対話篇」
プラトンの有名な著作。二人以上の登場人物が哲学的問題を議論する形式になっている。
対話篇のうち、初期のものはソクラテスの教えを事実通り性格に記録しており、あとに行くに従って、ソクラテスはプラトンの考えを代弁する創作人物になっていったと考えられている。
「イデア論」
プラトンの有名な哲学。イデアとは抽象的・非物質的なもので、現実世界の事物は、このイデアを模倣しているとプラトンは考えた。
「想起説」
魂は非物質的なもので、肉体に宿る前から存在しているという考え。
肉体に宿る以前の魂はイデアを知っており、人が何かを知るというのは、魂が肉体に宿る前に知っていたことを想起する(思い出す)ことなのだというのが、プラトンの想起説
さらに魂は3つの部分に分けられる。
・欲望
食べ物、酒、性交など肉体的喜びを求めること
・気概
栄光と名誉を求めること
・理性
イデアを理解しようと求めること
魂の正しいあり方と、正しい国家を引き合いにして対話篇「国家」で説明している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
師であるソクラテスを有名にした人物
先週のソクラテスでプラトンはすこし調べたね。
本書でわからない部分は後にテーマとして出てくるパターンがある。あまり調べすぎるのもネタバレじゃないけどよくないね。
ソクラテス死後、対話篇の執筆を経て何を思ったのか
ソクラテスというのは正義とは一体何なのか、徳を積むとは、何を善とするのかなど完璧な答えが無いような問題に対して追求していく哲学者といういめーじ。視点によって正義の定義が変わっていくのでないのかなど、いろんな事例を考えて何が正しいのか議論するのが師匠ソクラテスの専売特許。
そういった師匠の背中をみて、どうしてイデア論にたどり着いたのか。
気持ちの面で言ったら、すべての答えがどこかにあると信じていたほうが難問に立ち向かえるのかもしれない。
師匠と違ってかなり抽象的な問題に着目している。
現実とは違う世界やら、魂のはなしなど、今起きている問題を解決するというより、どうやって生きていったほうがより良い人生になっていくのかみたいなかなり視点が広い哲学なような気がした。
でもどうしてそんな考えが思いつくのだろう。
私達の知らないことというのはただ忘れてしまっているという考えがすごい。
だって知らないことは知らないじゃん。なんで知るとはイデアという完全知的世界の記憶を思い出すみたいな考え方になるんだろう。
普通に生きていたらそんな考えに至らないからやっぱりプラトンも尋常じゃない。
結局の所…
イデアがある思想で生きていく何か生活が豊かになったりするのだろうか。
なんなの?普通に知識を知ることと思い出すという考え方で何が変わるのか。それが一番知りたい。
それがわからない私はまだまだイデアを理解できていないのだろう。
以前お笑い芸人マジカルラブリーの村上さんがイデアについて語っていたのがめちゃくちゃおもしろかったので全国民に聞いてほしい。まじで笑った。
イデアのくだりは37:40あたりから。