読書による気づき~ポジティブフィードバック
ヴィランティ牧野祝子さん著「ポジティブフィードバック」を読みました。
フィードバックというと何となく反省や課題などを振り返り次に活かすというイメージを持っており、それはインプット、アウトプットと同様に重要なことだと思います。
では、「ポジティブフィードバック」とは何なのか。
成長のための、相手への良質なコミュニケーションであり、相手の行動、存在や結果を「承認」したことを肯定的な言葉で伝えること。本書ではそのように定義されています。
主に職場において上司として部下に対するコミュニケーションスキルともいえそうです。
私は部下を持って今年で11年目になります。
今まで部下との関係では様々なことがありました。
いつでも良好で順風満帆であれば問題ありませんが、そこは他人同士であり、更に世代間ギャップや価値観の違いなどから上手くいかないこともありました。
私は叱ることが苦手です。それより、上司の立場として、部下の良いところに着目して褒めてあげよう、そう心掛けてこれまでやってかこました。
それが上手くいくこともあれば、本当にそう思っていなかったりするとどうしてもウソくさくなり、非言語コミュニケーションとして相手にも伝わってしまいます。
冒頭そのように書かれていました。
どういうことなのか。
読み進めるうちに少しずつ見えてきた気がします。
そして、この本での最大の気づきとなるところにたどり着きました。
スッと落ちました。
無理に褒めようとする、相手(部下)を好きにならなければならない、そこに自分の本当の気持ちとの齟齬が生じていたから苦しかったのだということが分かりました。
そして、本書を読み進めているうちに、これをやってみよう、こういうことならすぐに出来そうだという気持ちになり、それを実践している自分を想像すると気分が高まりました。
実際に肯定的な言葉を発し、ポジティブフィードバックを行ったら自分自身もすごくポジティブな感情になれるでしょう。
仕事をしているとどうしても人間関係における様々なストレスを感じ、それをゼロにすることは難しいです。
ただ、そんな中、「見ているよ」「認めているよ」という肯定的な言葉によるポジティブフィードバック。
それは部下にとってのギフトになる。
自分を信じて実践していきたいと思います。