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世の中には無くても良いものがある。 蚊だ。 夏になると不快な音を立てて飛び、 人間の血を吸って生きる、小さな悪魔だ。 僕は町中の蚊を撲滅するべく 虫あみとアースジェットを持って 街を駆け回った。一日中街中を走り回り 数えきれない蚊を退治してあげた。 僕はたちまち街のヒーローだ。 みんなは気づいてくれないけどね。 気がついたら日が暮れていた。 家に帰ると疲労からか、 すぐに寝込んでしまった。 ここからは夢の話である。 ふわ
「幸せ」 物質的に豊かな国である日本にいて、それを感じることが少なくなってきた。日本人がつい見失ってしまう幸せの本質って一体何なんだろう。ありきたりなテーマかもしれませんが、その本質に深く向き合う機会がありました。これは、全国スペイン語弁論大会に出場し、2位を獲った時の原稿です。ご覧ください。(スペイン語版はこちら。) あなたは今「幸せ」ですか? 思い切って「幸せ」と言える人がどれだけいるでしょうか。中には自分は幸せじゃないと感じている人もいると思います。 では、幸せ
僕はちんちんを持っていない。 僕は男だ。トイレは青い方に入るし、もちろんちんちんだってある。 ある日温泉に行った時の話。ランニングをして汗をかいた身体を流すために、一人でいった。休日なのもあって老若男がこぞって湯につかっている。そして僕はサウナに入って体内の水分を一気にかきだし、水風呂に入ろうとした。しかし水風呂というのは冷たいものだ。リンパとか血流とか余分な中途半端な知識が邪魔をして入るのに躊躇してしまう。 水風呂に飛び込む子ども時代が僕にもあったものだと回顧し
人間にはコントロールできない生理的・本能的な領域がある。 そのサンクチュアリには自分以外の誰からの干渉も許されない。 しかし、そこに踏みこまざるをえない世界に不意に立ち入ってしまうことがある。そんな時あなたは何を考えるか。これはもはや一つのドキュメンタリーだ。 それは晩夏を迎え、秋の風が心地よく吹いたある十月の日のことだった。その夜、田舎に住んでいる僕と友人たちで都心部に出て飲みにいった。終電が早く、一層のことみんなでドミトリーに泊まることにした。二段ベッドがいく