エッセイタワー

CHOT FRESINOとプノンペニスト。大阪は南の田舎発、幼なじみの2人がたまーに書いたりします。

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マガジン

  • プノンペニスト

    東京在住の在宅勤務会社員が書いています。

  • CHOT FRESINO

    はじめまして。CHOT FRESINOです。 「一エッセイ一笑い」を目標に気軽に書き綴るマガジンです。 僕のエッセイを読んでくすっとして頂ければ嬉しいです。 Twitterは@CFresinoです。

最近の記事

ラーメンと祖母

 僕はラーメンが好きだ。年間何杯食べているか分からないし、数えてしまうとラーメンは身体に悪いと一点張りのアンチラーメニストに食べ過ぎだというもはやテンプレート化した文言で僕は説き伏される。だから数えることはしていない。一風堂や一蘭、家系から二郎系、日本全国に展開しているチェーン店からこじんまり経営している中華料理屋。どんなお店が提供するラーメンも好きだ。  僕はふと考えることがある。僕はいつからこんなにラーメンが好きになったのだろうと。誰しも何かにハマる時、その今の楽しさを

    • 清家くん

      「時に思いもよらぬ方向から声が届くことだってある。」偶然とはそういうものである。そんな偶然を記すために、久方ぶりに埃を被ったnoteを開いた。以下、内容である。 コロナ禍という禍々しき渦に巻き込まれて早一年。以前のようなマスクなしで居酒屋で終電まで呑んでいた日々がもはやアブノーマルだとさえ思ってしまうくらいには時は経った。 暮らし方、働き方、強いては生き方が変われど、どうしても好きなものというのは変わらないものである。 前置きが長くなった。私はサウナが好きだ。どれだけ身

      • ぼくらの秘密基地

        2020年。この年はきっとどこの誰にとっても特別な一年になっただろう。見えない敵によって生活が一変した。それによってその人の生き方、働き方、遊び方、さまざまな生活様式がその敵と共存するように”最適化”された。 人と会わなくなると自然と1人で過ごす時間が増える。それにも慣れてきて最近は苦ではないのだが、どうしてもたまに何もすることがない時間がある。そんな時間にはきまって僕は過去の思い出を脳の奥底から取り出してみる。 小学校四年生の時の話だ。僕は大阪の田舎で生まれ育った。学校

        • コロナになって気づいたことがある

          ぼくは新卒1年目のサラリーマン。サラリーマンという肩書をもらった学生という表現の方が適切なんだと思う。まずはあなたが抱くサラリーマンを想像してほしい。もちろんオフィスレディーでもいい。いいやこの時代そういう表現はふさわしくないと感じる人は、あなたが思う会社員像で考えてみてほしい。 まだ眠気がのこる月曜日の朝。春夏秋冬問わずなぜか布団から出られない朝6時半。温度だけじゃないぬくもりを内にこもらせる毛布を出社という義務が投げ飛ばす。起き上がって寝ぐせを水で濡らしてその間にパンを

        マガジン

        • プノンペニスト
          15本
        • CHOT FRESINO
          16本

        記事

          サイレン

           僕はいまは東京の郊外で一人暮らしをしていて、平日は在宅勤務で働いています。基本的には1人で過ごすことが多くなったが、だんだんその生活に慣れ始めてきました。ただ人と会うことがやっぱり好きだと最近再認識した出来事があって、1人だけで過ごすことに慣れすぎるのもきっとよくないのだなと思ってもいます。またそんな話も書ければいいな。  これから書く話は、なんだか結論があるようでないようなそんなはっきりとしないものです。僕が書く言葉のどれか1つが読んでくださる方の心に響けばいいなと思っ

          レンズ

          レンズ 僕はカメラが好きです。 上手くはないしこだわりとかもないけど 瞬間を後世にまで伝えることができるって 素敵だなって思うから 景色を撮るのもポートレートを撮るのも好き あ、撮られるのはあんまり得意じゃないから 不気味な笑みでカウンターするけど あとレンズが好きです 外から見ると円柱に丸い透明のガラスが 貼り付いてるだけかもって思うですが でも内部は複雑な構造になっていて いかにも男心をくすぐるんですよね 高いけど 単焦点レンズ ミクロレンズ マク

          Curious Diver.

          夏になると僕は海に繰り出して シュノーケリングをつけて 海に全速力でダイブする。 いったん海に入ると、2時間は上がってこない。 自分なりに海にある神秘を見つけるまでは 意地でも上がってこない。 もしデートだとしても僕を一旦潜らせてしまえば 彼女はきっと止めることはできない。 疲れも忘れて無我夢中で、海と交流したい人間だ。 そして海から這い出てきて、辟易としている彼女のもとに 満足げな顔をして、戻ってくるのだろう。 本当に自分勝手なやつだ。シュノーケルをつ

          僕がバンドを組んで、エアベースした時の話

          CHOT FRESINO 「バンド組もや!!ほんで、文化祭で演奏しよ!」  いきなりY君がオファーしてきた。 お昼ご飯を食べ終え、cill out中の昼下がりのことだ。 パ、パードゥーン!?!?  唐突すぎるオファーに、僕は今しがた授業で覚えた英語を心の中で叫んだ。 「今…なんか仰った…!?」 「だ〜か〜ら!バンドやるぞ!!!」  Y君は僕の机の前に満面の笑みで立ちながら、いつになく嬉しそうに言った。 普段はクールなY君がやけにテンションが

          僕がバンドを組んで、エアベースした時の話

          新社会人はつらいよ

          CHOT FRESINO  プシュー… 「◯◯駅〜◯◯駅〜駆け込み乗車はおやめください。」  ・・・ハッ!ヤッバ!!降りな!! すみません。降ります、すみません…。  いつの間にか寝てしまっていたらしい。 目を覚ました時には、降りる駅だったので、僕は急いで座席を立ち、朝の通勤ラッシュで満員の車内を人混みを掻き分けかきわけ、なんとかホームに出た。  これは2年前のちょうど今ぐらいの時期の話だ。 当時の僕は大学を卒業し、新社会人になるのに定職にも着か

          新社会人はつらいよ

          名付け親。

          世界中にはいまだに名前がついていないものがいっぱいありますよねー。 その中でも特に今回はとある現象について その名前をつけようかなーと思っています。 その現象は 普段、スポットが当たるものではなく 時に笑われたりもする でもその本質には光り輝く美しいものがあるもの なんです。 はぁ? ってなりますよね。笑 さぁ、なんのことかさっぱりわからないと思います。 これからその現象の世界へ招待します。 さぁ、以下の3つの情景をゆっくり時間をかけてイメージしてみてく

          ラブストーリーは突然に vol.2

          CHOT FRESINO 僕はふがいないや 時を巻き戻したいや 自分のヘタレさ 奥手さはもういやなんだ  RADWIMPSの「なんでもないや」の替え歌です。 曲名は「ふがいないや」です。 フック(サビ)の部分なので、皆さん一緒に歌いましょう! 今の僕の気持ちをリリックとメロディにのせました。マイハートから直送です。  この曲を聴くと、「君の名は。」のどちゃくそええ場面を思い出して毎度、半泣きになります。 今日は、自分の不甲斐なさも相まってもう、号泣なうです。

          ラブストーリーは突然に vol.2

          我が家のウルトラマン

          CHOT FRESINO  「苦労は買ってでもしろ」というけれど、僕の座右の銘は「苦労は売ってでもしたくない」です。どうも、CHOT FRESINOです。 今なら出血大サービス、お値打ち価格でご提供致しますので、「ご苦労」の欲しい方、僕までご一報ください。  所詮、そんな格言は成功者の上からの発言だし、過去の記憶は美化されるのが世の常だ。 働きたくないし、出来ることなら誰にも咎められることなく好きなだけ寝てたいし、一日中読書に耽りたいし、好きな映画やドラマをビンジウォ

          我が家のウルトラマン

          ラブストーリーは突然に

          CHOT FRESINO  立春も過ぎ、日中は少しずつ温かな日が増えてきましたね。三寒四温な今日この頃。 母さん、今日も雲がきれいです、、、母さんが見たっていう雲はどれだか分かりません。だけど、その雲を、僕と螢はどれだったんだろうと時々話しており…(©︎北の国から)  皆さんにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか?  僕は大学を卒業し、社会人になってから 3度目の春を飛び越えて 煌びやかな夏に恵まれ 少しだけ臆病な恋をした(©︎GLAY 「時の雫」)い

          ラブストーリーは突然に

          テレビの現状

           高度経済成長期、長州力と力道山の熱い試合を、日本にいる全ての人が画面に食いついた、そんな時代があっただろう。 ドリフターズのコントが人気を博し、決まった時間にお茶の間に集まってみんなで1つの画面を見た、そんな時代があっただろう。 ワールドカップで日本代表がベルギーにカウンターで負けた。日本国民は1つの画面を見て肩を落とした、そんな時代も最近あった。 そんなシーンを考えてみると、1つの画面には、「みんな」を集める力があった。 その力を持っているものが、「テレビ」である

          テレビの現状

          できないのではない、やらないのだ

          CHOT FRESINO  敬愛する屁ッセイストこと、シャニカマさんの企画、「みんなの屁理屈」に僕も乗っかりたい!ミーハーですみません。  正直、待ってました!! 屁理屈というと、今やシャニカマさんの代名詞で、最初「屁ッセイ」を目にした時、なんともその語呂の良さ、面白さからその手があったか!と地団駄を踏んだ覚えがある。  今さら僕が屁理屈を並べたところで、シャニカマさんのパクりだし、佐野る(盗作する)訳にはいかない…悔しい気持ちでいっぱいだったところ、この企画だ。まさ

          できないのではない、やらないのだ

          雪と手袋

          1月がものすごいスピードで過ぎ去って もう2月になった あたりまえのように恵方巻きを食べて あたりまえのように豆をまいて あたりまえのようにバレンタインに心を躍らせる そんな2月の始まりだ そして今日は、2月8日 僕はいま家(シェアハウス)にいる 同世代の学生や社会人の男女5人が1つ屋根の下で みんなで和気あいあいと暮らしているのだが そんな温もりに溢れたシェアハウスのリビングのこたつで 1人で座っている みんな出かけているのだ 金曜日の晩は家には人