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仲間として聞く、対策を考えるために聞く。

#20230901-216

2023年9月1日(金)
 本日、始業式。長い夏休みがようやく終わった。
 給食はないものの、しっかり4校時目まであるので助かる。

 夕方からはノコ(娘小4)の習い事がある。今日の送迎は、仕事が休みのむーくん(夫)がする。
 ノコはなんやかんやいいながらも、むーくんとの道行きを楽しんでいる。

 習い事先で友だちともめたようでノコは機嫌斜めで帰宅した。
 子ども同士のもめ事は、何が起きたのか、どんなやりとりがあったのかがノコからの情報しかないので難しい。
 同じ習い事の保護者と連絡が取れないわけではないが、文字でのやりとりだと遠まわしになったり、単刀直入にすると喧嘩腰に取られないか、誰かを非難しているように聞こえないか言葉選びが難しい。
 送迎の際にほかの保護者が来ていれば、雑談を交えて様子をうかがうこともできるが、1人で来ている子も多いのでそううまくはいかない。また子どもたちがいる前では話しづらい。
 ノコのいい分を聞いて、「そうだね、しんどかったね」と肯定して落ち着くのならいいが、どうやらこじれてきているのでノコの気分だけで解決しない感じだ。

 子ども同士で解決できればいいが、ノコと相手の子と互いに意識し合うようになって半月は経つので、何をいってもやっても気に食わなくなっている。
 まずはノコの心の荒れをなだめたいが、攻撃的な言葉が並ぶのでなかなかうなずきにくい。
 そう思っていたら、むーくんがノコと顔をつき合わせて、ああでもないこうでもない、どうなってるんだ、そもそもこういうところがな、と話しだした。ノコ個人を否定せずに、メンバーの在り方を問うているせいか、ノコも次第に説明口調になってきた。
 2人で対策を練っている態になってきた。
 「それって、だれがいうの」
 「ノコがいうしかないだろ。パパがいうわけいかねぇんだから」
 「でも、みんな仲良くしようっていう場でいうのはさ」
 「だけど、いい発表にしたいんだろう?」
 作戦会議が熱くなっていく。
 夜はどんどん更けていく。
 興奮気味に話していたノコも少しずつ眠くなってきたようだ。いつもならいくらいってもドライヤーで髪を乾かすのを渋るのに、自分からいってきた。
 「パパ、そろそろガーして」
 たくさんたくさんむーくんと話し、向き合ってもらえてノコは満たされたようだ。
 こじれた友だち関係がこれですんなりよくなるわけではないが、きっと次回の習い事から帰ってきたときも荒れるだろうが、むーくんがしっかり聞いてくれたことはノコの心を立て直した。
 今夜はこれでいい。
 立っていれば。

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