頭が痛い子どもの「先延ばし」癖
#20230525-115
2023年5月25日(木)
子どもって、一筋縄ではいかないのは重々…重々承知の上だけど、ホワイトボードとマグネットで作成したスケジュールも兼ねたToDoリストの効力がはやくも喪失!
(※ ToDoリストについては、106回「大人だから、子どもの手助けまではする。~ToDoリスト作成~」に書いてあります。)
これを使ってノコ(娘小4)が自主的に計画を立てた日はまだいい。
だが、計画を立てると「やらねばならないこと」がはっきりするのが嫌なようだ。
そりゃそうだ。
そのための明確化&視覚化なんだもの。
やらねばならないことがこんなにあるのか→げんなり→現実逃避。
ノコの思考の流れはこんな感じだろうか。
それなら、いっそ計画を立てなければ、目の前に「やらねばならないこと」が立ちふさがらないので大丈夫!と思っているようにさえ見える。
昨日は習い事の日。
高学年コースになり、昨年と違い、開始時刻が1時間半遅くなった。
そのため、学校から下校後、習い事への出発時刻までにおやつ、学校の宿題、夕飯を済ませねばならない。習い事から帰宅したら即入浴、就寝が理想だ。
「習い事の日は宿題優先」。
そういうお約束で、習い事のない日は「外遊びをしてからの宿題もOK」にしたのに、ノコがいい張る。
「遊ぶから! 友だちと約束したから!」
「今日は習い事の日だから、まずは宿題が先でしょ。そういうお約束だったよね。もし早く終わったら、ちょっとだけでも外遊びできるかもしれないよ」
「ヤダ。今はやらない。遊びに行く。遊びに行きます!」
そこまでいい張るノコを家に引き留めたとしても宿題をやるとは思えない。多分自室にこもって――宿題が終わるまでは読んではいけない――漫画を読むだろう。
もしくは私を睨み続ける。なぜ本人の宿題なのに、私が恨まれなければならないのだろうか。
「今日はどういう計画にするんですか?」
「4時まで遊ぶ。帰ってきたらすぐ宿題して、5時に夕飯食べる」
「…4時ね。習い事から帰ってきてからだと眠くなってできないからね」
「知ってる」
無理矢理座らせて、宿題をさせることはできない。
結局、ノコは4時過ぎに帰宅。それについても弁明も謝罪もなし。
服が汚れたからと着替えを取りに自室に行ったまま、居間に戻ってこない。どこが「帰ったらすぐ宿題」なんだ。
その後、宿題内容が間違っている気がする、と公園にいるお友だちに確認しに出掛けた。そして、宿題を半分済ませると、「残りは習い事から帰ってきてからやる」といいだした。
「ママは4時まで遊んだら宿題をするというから、あなたを外遊びに出しました。でも、4時に帰ってこなかったし、また外に出るのは約束を破り過ぎだと思います。
習い事から帰ってきたら、もう眠くて宿題ができるとは思えない。帰ってきたら急いでお風呂に入って寝ないと、あなたが寝不足になります」
向き合って、厳しい声でそういってもノコは譲らず。
「遊びに行きたい。遊びに行きます。今は宿題やりません」
願望ではなくいい切れば、叶うと思っているのだろうか。
宿題をやらないといっている子に宿題をさせることってできるのだろうか。
私が何もいわないでいると、ノコはバタンと玄関ドアを開けて出て行った。
結局、習い事から帰宅後は「お風呂入りたくない」がはじまり、宿題をせずに時間が過ぎた。
もはや私とて何もいう気も起きない。
「明日、早起きして宿題やるからもう寝る」
そういって、あくびをした。
むーくん(夫)がさすがに腰を上げ、ノコと向き合って問う。
「眠いのに宿題しろ、とはいわない。ただノコは一体どうしたいんだ。大人の顔色を見て、こういえば許してもらえるだろう、じゃなくて、本当にノコがどうしたいかいってくれ」
あくびを連発しながら、ノコが視線を揺らす。
「明日やります」
今朝。
ノコは30分早起きをしたものの、1時間居間のソファーで寝た。
それから朝食を20分かけて食べ、宿題を広げず、積み木遊びをし、5分で身支度を済ませた。
登校班の集合時刻が過ぎ、班長がインターホンを鳴らす。
ノコは「行ってきます」もなく、振り返りもせず、無言で家を出て行った。