ルールを娘に作ってほしい。
#20230805-189
2023年8月5日(土)
どうにもノコ(娘小4)が我が家にいて、すこやかに見えない。
もちろん毎日「あはは」「うふふ」と笑って過ごせるとは思っていない。
年齢なりに、性格なりに、何かにぶつかり、悩み、悶々とするときもあるだろう。
だが、ノコは勉強や家の生活ルールを押し付けられ、窮屈で「自由がない」と感じている。ノコが訴えるたびに勉強をする理由、そのようなルールがある理由を説明しているが、ノコとしては納得していないようだ。そうかといって、「どうしたいか」と問えば、「わかんない」「面倒くさい」「ママ(パパ)決めて」となる。
いわれたことはしたくないが、はっきりと何かをしたいわけではない。
ただその場その場で気になることをしたいのだと思う。
優先順位も曖昧で、大好きなTVをご褒美にしてもやりたくない気持ちが勝れば「別にTVを見なくたっていいし」となる。
夏休みの宿題をどうするか。
「今日の分、やってね」
「今日の分、いつやるの?」
「今日の分、やらないとたまっていくけどいいの?」
「提出日までに終わらなくなるよ」
声掛けがどんどん脅迫めいてきて、気が滅入る。
しかも、1つの台詞を最低5回は繰り返したのちに、次の台詞に移る。
「今日の分、やってね」を5回、「今日の分、いつやるの?」を5回……といった具合だ。
いいたくない。
いえばいうほど、空しくなる。
むーくん(夫)と話し合った。
無理強いすれば、ますますやりたくなくなる。ノコを勉強嫌いにしたいわけではない。宿題の計画表はあるので、ノコ自身は何をすべきかわからなくて途方に暮れているわけではない。
小学4年生の夏は1度きりだ。
不満だらけで過ごすには長い。
1週間ほど前にもどうするか考えた(※「 夏休み。それは思うがままに過ごす時間。」)。
よし、腹をくくろう。
我が家は私が専業主婦のため、私と一緒にいることが断然多い。
もし共働きの家庭だとして、4年生にもなれば子どもが学童保育に行きたがらない場合もあるだろう。朝から晩まで完全に1人きりはなくとも、短時間は子どもが留守番をしている家庭もあるかもしれない。自営業で、同じ屋根の下にいるが親が仕事に専念している家庭もあるかもしれない。
予定のない日は、どう過ごすかノコに任せよう。
難しいのは、「見守る」と「放置・見放す」との境界線だ。
親側は、夏休みが終わる頃にノコが慌てることになったとしても「これも経験だ」と見守っているつもりでも、ノコが「私なんてどうでもいいから放っておかれた」「私なんていらないんだ」と感じないかだ。
何もいわないのは、あなたに任せているからだと理解してほしい。
ノコ宛てに手紙を書く。
「まだ今日の分の宿題が済んでないよ」や「お昼前に宿題を済ませたら?」という声掛けはするが、「何時までに〇〇までやりなさい」「〇〇まで終わらせなければ、イベントに連れて行かない」ということはいわないことも伝える。
「このルールが嫌なら、ノコさんがルールを作っていいよ」
ノコは夏休みのルールをじっと読む。
「宿題やんなくても旅行に行ける?」
「行けるよ」
「宿題やんなくてもミュージカル観に行ける?」
「観に行けるよ」
「じゃあ、これでいい」
ああ、望めるのなら、ノコが「これでいい」ルールではなく、「これがいい」ルールであってほしいけれど、ルールそのものを考えたくないようなので仕方がない。
私としては「自由がほしい」のならルールも自分で作ればいいのに、と思ってしまう。
自分が決めたルールだと文句をいえないし、守らねばならなくなることをノコは察しているのだろう。
長い長い夏休み。
お互い一緒の空間にいてものんびり楽しく、のんびり楽しく、過ごしたい。
そうなれば、私もノコの長期休暇が待ち遠しくなるかもしれない。