#05 息子とブロッコリー

３歳１ヶ月の息子は、毎日３食、白ごはんを食べている。

「お茶漬けにするー？のりたまにする？ゆかりにする？」
「のりたまにするー」
「大きいおにぎりにする？小さいおにぎりにする？そのままにする？」
「小さいのにする」

味、食べ方、それぞれ妻の問いかけから、
父（私）と遊びながら息子が選んで決めて、食べる。

夜も同じだ。

「しらすにするー？納豆にするー？梅干しにするー？」
「えーっとね、しらすと納豆、半分こする、梅干しだけたべる。こぉーんな、いっぱいたべる」

白ごはんと何を掛け合わせるか、
幼いながらも味を理解して、意思表示ができるようになってきた。

おかずはブロッコリーが大好きだ。

私も妻のゆでるブロッコリーが大好きだが、
息子が食べるようになってから、めっきり茎担当になってしまった。

ブロッコリーだけではない。
わかめ、しめじ、プチトマト。
息子が好きなものは、全部、息子のものように思える。

今日も息子は、イトーヨーカドーのブロッコリーを食べている。
テレビ画面のパトカーや消防車、事故車がうつるニュースを見ながら。

（乗り物がが出てくるニュースでーへんかなぁ…）
と思いながら、
息子も同じような気持ちでブロッコリーを食べているに違いない。