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毎朝やってる「10分陽明学」。そろそろ100回目も見えてきた。

その「10分陽明学」でなんとなしに取り上げた吉田松陰。昔の偉い人が言ってることを鵜呑みにしちゃいけない気がするんだ、って話したとき吉田松陰の「講孟余話」を思い出してね。

「講孟余話」は吉田松陰が孟子について講義したときのテキスト。はじめは牢屋の中で講座を開き、自宅謹慎になってからは親族に向けて講義したらしい。

そのテキスト冒頭に「聖賢におもねるな」とある。勉強するにあたっての心構えのようなものを語っている。

吉田松陰によると、孔子や孟子が自分の生まれた国を捨てて他の国に仕えていることには納得いかない、聖賢と呼ばれる存在ではあるがやり方が間違っている、ときたもんだ。

さらには、仕事するからには現実の利益がなければ意味がないという考えは間違っている、現実の利益よりも「あり方」を重視すべきであって、仮にそのあり方が雇い主に受け入れられなくともそのときは生命を失っても構わないではないか、むしろ命を捨てて事に当たればこそ利益が後から生じるものなのではないか、と。

こういったところにしびれる若者は多そうだね。理想論。

サラリーマン的な感覚の人には吉田松陰を理解できないと思う。理解できないどころか鼻で笑うんだろうな。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。