2023年に読んだ24冊と推し5冊
今年1年で24冊の本を読みました。
去年よりも読んだ数がふえた分、誰かに読んでほしいと思う本も多かったな〜〜という印象。
今年読んだ本と、特に推したい5冊を紹介します。
今年読んだ24冊
特に推したい5冊
読んだ中から、これはぜひ読んでほしい本を紹介します。
線は、僕を描く(小説)
水墨画を描く人たちの物語。
両親を交通事故で亡くした大学生の青山くんが、水墨画に出会い、描くことで救われていきます。
この本では度々、「描くとはどういうことなのか」といった話が出てきます。
表現の本質、というのでしょうか。
そういったシーンで出てくる言葉は、水墨画だけでなく、絵や言葉で表現する人に通ずるものがあるなあと感じます。
傲慢と善良(小説)
ジャンルで言えば恋愛・婚活小説。
なんだけど、人間関係の大事なことを教えてくれる小説です。
あちらこちらに線をひきながら読んでいました。
これは、物語に出てくる、結婚相談所の仲人をしている小野里さんの言葉です。
小野里さんの言葉が本当にするどく、耳がいたくなりながらも「もっと教えてください」って気持ちになります。
ちょっと驚いたのは、
傲慢さの反対にみえる善良さ(親の言うことをきちんと守るいい子さや、謙虚さ)にもある種の「傲慢さ」がかくれているということ。
ああ、傲慢さって誰にでもあるんだなと感じました。
20代なかばの同年代にぐっさり刺さるだろう小説です。
さみしい夜にはペンを持て
はじめて中学校をズル休みしたタコジローが、公園にいたヤドカリのおじさんと出会い、話し、日記を書くことをすすめられる話です。
noteにいると、考えたことを言葉にするって、特別でもなんでもない普通のことに感じます。
でも、一歩noteからはなれると、文章を書く人はそんなに多くない気がする。
環境にもよると思いますが、なんだか、ちょっともったいないとは思いませんか。
自分の考えを言葉にすると、あたまの中が整理できたり、自分のことをもう一度気づけたりといいこと尽くしです。
普段書かない人こそ、この本を読んで、日記を書くことからはじめてほしい。
そして、自分のことを言葉にする心強さを知ってほしい。
本そのものは物語調で読みやすく、普段本を読まない人にもおすすめです。
伝わるちから(エッセイ)
「はじめに」に書かれた文章を読んで、ああ、この本はいい本だと直感しました。
こんな文章から始まる本なら、この先もいい言葉が詰まってるだろうと。
この本には、人と向き合う姿勢、心の整え方、仕事のことなど、
著者の松浦さんが日々考えている(だろう)ことがぎゅっと詰まっています。
ぐっとがんばりたい時、この本を読めば心を支えてくれる。
今年の11月に出会ったばかりですが、これから何度もこの本を頼ると予感しています。
本屋で見かけたら、ぜひ「はじめに」だけでも読んでみてください。
ぼくはなにいろ(小説)
年末ぎりぎりに読み終わった本。
この物語に、出会えてよかったなと思える本でした。
いくつもいくつも好きな文や描写があって、
話のながれや出てくる人の関係性も、ていねいに色を重ねた水彩画のようで。
いろんな方向から、好きだなあと感じる本です。
もしも、心の奥にずっとずっと居座っている、どこにも置いていけない苦しい思い出があるのなら、
きっとこの本が寄りそってくれると思います。
まだ、この本の好きなところを言語化できていないけれど。
読んでほしいなあと思う人が何人か浮かんでいます。
・ ・ ・
2023年はいい本に出会える年でした。
2024年は、いい本をまわりに伝える年にしたいとぼんやり思っています。
noteのみなさん、今年もありがとうございました。
2024年もよろしくお願いします!
・ ・ ・
🎨お借りしたみんフォト
玉三郎さんのイラストをお借りしました。
開いた本にクローバーがそえてある様子は、本の中に好きな一文を見つけたときの気持ちにぴったりだなあと。
すてきなイラストお借りします!
(検索ワード:本 イラスト)
たいしたものはお返しできませんが、全力でお礼します!! 読んでくださり、ありがとうございます!