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死ぬ直前に思うこと
今年の酷暑の間、こちらの本を読んでいた。ちびちびと待ち合わせの間や電車に乗っている間などに。
最終章の第五章「アイデンティティの深化」をよんでふと思ったことがある。
死ぬ前に自分を生きただろうか、と考えて死ぬかもしれないなと。自分はよく夢を見るが、見て起きるときも時たまそんなことを思う。眠りから覚めるというのは、死後の世界に近いところから戻る、ということにも近いようにも感じている。
この本の中では、何が自分を支えているか、という話が出てくる。そしてその支えているものは、生きていく過程で流動的に変わってくるのではないかという話が出てきた。その話を読み、あーその通りだと感じた。
支えているもの≒アイデンティティ(=ではない)、と思う部分があり、その支えはある意味でその人その時の「ブーム」に近いかもしれない。その時熱中していて自分を支えているもの土台になるもの。その土台は生きていく最中で時々大きく変わっていくこともある。
生きていく、というのは、自分自身の物語を綿々と編み込んで一つのパーツを作っていくような感覚かもしれない。今生きている世界だけでなく、肉体が無くなった後も続くであろう世界、自分が生まれる前の世界もそういった作業はあったようにも思う。それぞれの他の人とのパーツを組み合わせて、大きな敷物のようなものが出来上がるのかもしれない、そんなふうに感じる。
自分のパーツは自分独自の模様や編み方があって面白いモノに。で、編み方もほかの人のを参考にしたりしながら、試行錯誤を繰り返すのだろう。