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双極性障害の波をうまく乗りこなせない自分|モニタリング方法

未だに乗りこなせていない感じはあるけども、その波の程度はモニタリングできるようになってきたと思う。
波にもまれている自分もいるけれど、俯瞰してみている自分もいるっていう感じ。

モニタリング方法を学ぶ上では、オンラインではあるものの当事者の会に参加したのはいい経験だったし、当事者が立ち上げた働き方に関する情報発信もすごく役に立った。

双極はたらくラボでの方法を踏襲している部分もあるけれど、自分が実践しているモニタリング方法を紹介したいと思う。

毎日の調子を数値化

毎日、朝の調子を「-5」から「+5」で判定して表計算ソフトに入力してある。ついでに睡眠時間と短い日記的なものも書いてある。
2年前から記録をしているけど、値をグラフ化してみると波が可視化されていい。
可視化されてグラフから季節性があるかな?っていうのも読み取れたりもする。ちなみに春と秋は変調しがち。

「+5」:まだ未体験ゾーン。おそらく入院加療が必要なレベル。
「+4」:休む日を作らず行動し続ける。浪費していることに気づかなくなる。性的逸脱行為も目立つ。
「+3」:次々と予定を入れないといけなくなる。次々とアイデアが浮かぶ。買い物が増える。性欲を抑えられなくなる。
「+2」:衝動的に予定を入れたり、思いついたりする。多弁になる。買い物が増える。性欲が増す。
「+1」:活動的になる。一日に複数の用事を済ます。寝起きの気分がいい。
「0」:バランスのいい状態。穏やか。適度に活動もできるし、休息も取れる。
「-1」:朝起きてどんよりしてる。風呂に入るのが億劫になる。でも仕事には行ける。
「-2」:倦怠感が出てくる。風呂に入らなくなる。かろうじて仕事には行ける。食べる量が増える。
「-3」:仕事に行けなくなる。倦怠感強い。身の回りのことができなくなる。寝ている時間が増える。食べる量が増える。
「-4」:寝る以外のことができなくなる。食べる回数は減るが、一度に食べる量がかなり多い。
「-5」:まだ未体験ゾーン。おそらく入院加療が必要なレベル。

「+5」から「-5」までの内訳はこんな感じ。
「+4」と「-4」を今までの経験上で一番ひどかったときに設定して分類してある。
「0」になることはほとんどなくて、どちらかに振れている感じ。もう少し落ち着いて欲しい。

写真の枚数をグラフ化する

カメラが趣味ということもあり、お出かけするときにはカメラを持って行くことが多いし、スマホで撮る機会も多い。
ということで、写真の枚数と活動量が比例するだろうという仮説のもと、見える化してみるとこんな感じ。

左軸が調子(105~95で表示)、右軸が写真枚数

グラフは去年作ったもの。
春先に抑うつ状態になっていたので、調子のグラフが下がっている。
5月からは復調して出かける回数も増えて写真の枚数も増えているのがわかる。高止まりしているのが10月くらいまで続く。
体感的にも温かい時期に予定が多くて軽躁状態になっているな~って思っているので、このグラフは納得だった。

SNSの投稿頻度を振り返る

これも活動量と比例しているだろうということで、モニタリング対象にしている。
見える化作業はしていないけれど、軽躁状態になると確実に投稿頻度が増す。出かけていてもいなくても増す。要するに多弁になっているということだと思う。
なので、定期的に自分の投稿を振り返るようにしている。

ちなみにSNS上でつながっている人の一部は僕が双極性障害だということを知っているので、投稿が増えてくるとブレーキをかけてくれる人もいたりする。
Facebookの投稿がどんどん増えてくると、LINEで直接「最近、投稿多いけど上がってない?」とメッセージがきたりする。本当にありがたい。


モニタリングの目的は無自覚な軽躁状態になっていないか監視すること。
2年前は無自覚な軽躁状態になっていたことで大変な目に遭った。
この反省の元、モニタリングをするようになって自分の特性も理解できるようになったし、軽躁状態になっていることを自覚できるようになったと思う。

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