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古典文学お手軽読本その14 徒然草編

はじめに


 徒然草は、やはり出だしの文章が印象的です。
 今回は、視点の違う本を、何冊か紹介します

1.現代語訳


◎『ビギナーズクラシックス 徒然草』
 角川書店:編 KADOKAWA 角川ソフィア文庫
(よくまとまっていますが、訳文が今風と言いますか、軽い印象を受けます。ちょっと、読んでいて違和感がありました。気になります。)

2.解説本


◎『ヘタな人生論より徒然草 ~賢者の知恵が身につく大人の古典~』
 荻野文子:著 河出書房新社 河出文庫
(徒然草は哲学書なんです、という視点から書かれている本です。)

◎『徒然草REMIX』
 酒井順子:著 新潮社 新潮文庫
(徒然草は、枕草子を意識して書かれた本であるとの視点で分析しています。テーマ別に内容を分類して、解説をしていくという、面白い試みをしている本です。)

3.漫画


◎『徒然草』 マンガ日本の古典17
 バロン吉本:著 中央公論新社 中公文庫
(この本は、徒然草というのは、後醍醐天皇の政治に対する批判書であるという視点で書かれています。所々に、後醍醐天皇の悪政に対する批判が描かれています。
 この漫画を読んで、ふと思ったのですが、徒然草の文章というのは、比較的起承転結がはっきりしているので、4コマ漫画仕立てで作ると面白いものができそうな気がします。漫画家の人、誰か描いてみてくれませんかね?)

扉の写真
 沼津市の仲見世商店街にある、アクアのマンホールの蓋。  

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