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ミヒャル・エンデの『モモ』から学ぶ付加価値とギスギスした社会
ミヒャル・エンデというドイツの児童文学作家がいます。
父はシュールレアリスムの画家、エドガー・エンデです。
1929年11月12日生まれ1995年8月28日死去です。
日本と関わりが深く1989年に翻訳家、佐藤真理子と結婚しています。
『モモ』
1973年に発刊され、1974年にドイツ児童文学賞を受賞し、各国で翻訳されています。
どんな話かというと、
あるとき、怪しい灰色の集団がやってききます。
彼らは、時間預金銀行に時間を預けると、将来的に時間に豊かになる時間が返ってくるといいます。
そうすれば、時間に余裕を持った人生が送れますよと、そそのかします。
大人たちは騙されながら無駄だと思う時間をどんどん節約します。
例えば、理髪店で散髪中にお客さんと話す時間も、無駄ということで削られていきます。
たしかに、効率は良くなって行きますが、ギスギスした社会になっていきます。
そこに疑問を持った少女『モモ』が、対抗していくというお話です。
市場価値と効率
QBハウスは、1,000円カット事業で全国展開し、上場も果たしました。
これにより、ヘアカットの市場価格は1,000円になりました。
所要時間も15分くらいで、工場のラインのように髪を切られていきます。
効率も良いし、コスパも高いです。
予約も不要で、マーケットプライスは激減しました。
ギスギスした社会
コミュニケーションが不足した社会がギスギスした社会というわけではありません。
節約に節約を重ねると、少しのことが大きく感じてしまうということです。
1分1秒の無駄を省き、定時間を7時間にしつつ、効率化した社員には褒賞を出す会社があります。
車内間のメールで、本題から始めることを禁止しています。
また、週に4日間、6時間勤務でフリーアドレス制の会社もあります。
こういった会社や組織に帰属意識は生まれるのでしょうか。
コンセプトのあるビジョナリーカンパニーなら帰属意識はあるでしょう。
徹底的な無駄を省くことは絶対的に大切です。
では、ギスギスした社会と効率の臨界点はどこなのでしょうか。
付加価値
付加価値には、2種類あります。
・機能的価値
・情緒的価値
機能的価値
機能的価値とは、品質やサービスにおいて他社のプロダクトやサービスと比較して利用目的に沿っていたり、使用性の高い価値のことです。
機能的価値は、デザインと合わされて議論されることも増えてきました。
プロダクトデザインは、使用性の価値を含めたデザインが現在では求められています。
情緒的価値
情緒的価値とは、プロダクトやサービスにおいて得られる感情的な価値のことです。
通常は、コミュニケーションにおいて与えられることが多いですが、必ずしもそうではありません。
感動につながるような画像、映像、音楽、匂い、五感で体感できる価値も含まれます。
付加価値の真実
市場価値に対する付加価値は、
ユニーク
と
ユーザー体験
にあります。
ユニーク
ユニークとは、独自性のことです。
他社のプロダクトやサービスと同じでは、
同じものに見えてしまいます。
機能性かデザインなどでユニークさが付加価値につながります。
情報発信でも同じ
これは、情報発信でもことです。
学んだことをそのままノートするのではなくて、
例え話を体験談にしたり、
これまで学んだ別のことと組み合わせて説得力を上げる活動が、ユニークさやオリジナリティを作ります。
ユーザー体験
ユーザーの体験を高めることが付加価値の本質です。
超高機能のツールが、専門知識がないと使いにくいとか、
UIがキレイで使いやすいとか、
そういったUX(User Experience、ユーザー体験)を意識すると、
ちょっとしたことにも意識を向けることができます。
まとめ
まず終わらせる。
これがとても大事です。
Done is better than perfect.
(完璧を目指すより、まず終わらせろ。)
Facebook CEO、マーク・ザッカーバーグが本当に言ったのかは確かめれていないですが、アウトプットが最初です。
その次に、ユニークさ、そしてユーザー体験を盛り込むことで、あなたのアウトプットととして、品質が高まります。
ぜひ、意識してみてください。
ミヒャル・エンデ『モモ』
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