【ドラマ 25時赤坂で】最終回後、白崎くんの救済について考えた
人のこころが動く瞬間を見せてくれるドラマが大好きです。
過去にXに投稿した感想postを整理して載せていきたいと思います。
もとがXのpostで、短文を連ねる形だったので、noteにしたら読みづらくなっているかもしれません。ごめんなさい。
【白崎くんの救済について考える】
白崎くんがひとに甘えることを覚えた。甘える白崎くんのかわいいことと言ったら。
俳優・新原泰佑さんは、全10話中9.5話ぐらいまで、この「新原泰佑力(にいはらたいすけりょく)」を仕舞ってお芝居をなさっていたんだな😳
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麻水さんに引き戻されて、抱きしめられ髪を撫でられている白崎くんのこらえている様子が。
好きって気持ちが溢れそうで、表面張力いっぱいいっぱいで、やっと保っていたのに。
溢れる前に帰ろうと、そそくさと出て行こうとしていたのに。
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白崎くんは「正しい」を基準にものごとを決定して、それに自分の行動や心を合わせようとするので、自分の気持ちを無理におさえる力がとても強い。その上、そんなふうに思ってしまう自分自身をも否定してしまっているのではないかな。
自分を許せないのって、とてもとてもつらいことでしょう。
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白崎くんの「あさましい」という言葉がずっと引っかかっている。
わたし自分に対して「惨め」とかは使うけれど、「あさましい」という表現を使ったことはないんじゃないかな。
自分に対して「あさましい」って表現を使っちゃうのって、だいぶキツいことだと思う。
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最終話を待つ1週間ぐらい、わたしメソメソしながら「“麻水さんには他に好きな人がいるから、縋るのは正しくないことだ”っていう誤入力を解除しないと、白崎くんはどうにも動けないんじゃないか」と思っておりまして。
でも最終話(一旦)喜んだのね。
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こんなに素敵に抱き合えた。気持ちが通じ合えたんだと。
それが翌朝出ていく白崎くん。「一度だけで……最後の最後に……」発言に叫びそうになって堪えました(初見時25時過ぎ)。
あの誤入力、まだ有効だったんかーい!
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そうだ。白崎くんはそういう子だ。
自分だけの為ならば、眠っている麻水さんにそっと口づけることすら、自分に許さない子だった。麻水さんに忘れられない人がいると聞いた時も、「あれは昔の話で、今はいないのかも」と、「行っていい理由」を組み立てないと動けなかった。
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そう思って最初に戻ると、さっきとは全然別の見え方になって。
白崎くん、これ全部「最後」と思ってしていた事なの?
袖口を引っ張ったのも?素敵なキスも?「好き」と伝えたことも?自分から行ったことも?名前を呼んで腕の中に入ったことも?
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自分が「あさましい」人間になり下がってでも、ただ一度麻水さんに抱いてもらいたかったんだな。最後のつもりで。
なんと悲しい覚悟なんだろう。そしてこの覚悟、なんでこんなに強くキマっちゃうのよ。
白崎くんマジ白崎くん。
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「生涯の愛を一瞬にかたむけた(レモン哀歌/高村光太郎)」白崎くんは今一瞬の幸せと別れの覚悟に涙を流し、麻水さんはそれを心が通じた幸せの涙だと思い優しく口づける。
って怖くない?意味が分かると怖くて哀しくて残酷。
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一歩間違えば、麻水さん相当なトラウマを抱えてしまうところだった。(そうならなくて良かった)
後の解決がなかったら、夜中にふと目が覚めた時に隣に白崎くんがいなかったら、(それがお手洗いや水分補給だったとしても)毎回走り出しちゃうぐらいのショックだと思う。
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どうしても失いたくないものに出会った麻水さんが、やり方も分からないままに追いかけてきてくれてよかった。
「忘れられない人、いるんですよね」白崎くんが、言葉できちんと確かめることができて、誤解が解けてよかった。
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白崎くん、あなたが正しい判断や正しい行動をしたからではなく、
ただあなたがあなたで、そこにいてくれるだけで幸せになれる人がいるんだよ。
答えはとっくに、その同じ場所で、麻水さんが言ってくれていたんだね。
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人間すぐに変わるものではないので、考え方のクセとか、コミュニケーションの取り方とか、全てが解決ではないと思います。
それでも、それぞれ別の生きづらさを抱えていた二人が寄り添って、安らげる生き方を見つけていけたら。そんなふうに思うのです。
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ものがたりの中の人物が救われていく過程で、ものがたりの外に住むわたしも救われたような、そんな経験をした気がします。
ありがとうございました。(締めてるみたいだけれど、きっとまだまだ語るよ😊)
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#ドラマ25時赤坂で
#駒木根葵汰 #新原泰佑