あいサポート・アートセンター

鳥取県が設置する障がい者文化芸術活動拠点「あいサポート・アートセンター」では障がいのある人たちの創作活動を支援します。 このページでは「障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパー Hugs」のWEB版を掲載していきます。

あいサポート・アートセンター

鳥取県が設置する障がい者文化芸術活動拠点「あいサポート・アートセンター」では障がいのある人たちの創作活動を支援します。 このページでは「障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパー Hugs」のWEB版を掲載していきます。

最近の記事

障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2024年秋号 vol.10

「つながることは、豊かさ」じゆう劇場 鳥取市 / 演劇 ◉プロフィール 鳥取市鹿野町にある劇団「鳥の劇場」のプロデュースのもと、障がいがある人もない人も一緒に演劇作品をつくるプロジェクトとして2013年に始まった。シェイクスピアの作品に障がい者の体験談を織り交ぜるなど、独自の舞台を創作。初年度以降、毎年メンバーを募集しており、これまで鳥の演劇祭や鳥取県内外、フランス・タイでも公演(今年度は2025年1月に上演予定)。 ▼それぞれの可能性を開く機会に  「はい、まず歩き

    • 障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2024年夏号 vol.9

      「枠にとらわれず、自分を生きる」井谷優太さん 倉吉市在住、サウンドクリエイター ◉プロフィール 1985年、福岡県生まれ。脳性麻痺の障がいがありながらパソコンを使った音楽制作やライブ活動を行なっている。2015年「第12回ゴールドコンサート」でグランプリを、2023年同チャンピオンシップ大会で準グランプリを受賞。2021年には東京パラリンピック開会式に出演するなど、幅広い舞台で活躍している。  パソコンのスクリーンに集中し、マウスを動かし、キーボードを叩く。すると、ひと

      • 障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2024年春号 vol.8

        エネルギーの循環が生まれていくことおよそ20名の利用者がアート活動に参加する鳥取県倉吉市の障がい者支援施設「ヴェルヴェチア」。中でも長年にわたり書道に取り組み、自ら「書彩家」と名乗る高橋俊和さんの活動を中心に、これまでのことや活動がもたらすものについて書家の山田美鈴さんと課長の河本達郎さんに伺いました。 -活動がどのように始まったのか教えてください。 河本:2013年に日本海新聞に高橋俊和さんが取り上げられたことが契機で、施設長が作品を書道家の柴山抱海先生に観ていただい

        • 障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2023年冬号 vol.7

          寄り添いながら、個性を生かす各々の人に寄り添ったリハビリテーションプログラムを中心に組み立て支援活動を展開してきた「SOI STANCE」。カフェや駄菓子屋の運営と同じようにアート活動も大切な事業のひとつと捉えています。その想いやこれからのことについて所長の鎌田亜希さんを訪ねました。 -作業療法士としてSOI STANCEを立上げられた鎌田さんが、設立当初からアートにも力を入れようとした背景を教えてください。 鎌田:学生時代はリハビリテーション(以下、リハビリ)の専門学

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2023年秋号 vol.6

          本当にそれは彼らがまさに生み出したもんだから行為やコミュニケーションやその過程に至るまでをひっくるめて、それぞれの人の表現として受け止め活動してきた障害者支援施設「羽合ひかり園」(運営:社会福祉法人鳥取県厚生事業団)。20年以上前から実施されてきた活動の様子を外部講師の野崎康孝さんと担当職員の筒井宏海さんに伺いました。 -アートの活動がどのように始まったのかを教えてください。 筒井:現在の活動は2014年からです。私が担当になったのは今から4年ほど前なので、それ以前のこ

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2023年秋号 vol.6

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2023年夏号 vol.5

          表現することを自分ごととして考える社会福祉法人鳥取県厚生事業団が運営する障害者支援施設「鹿野第二かちみ園」は、部署の垣根なく様々な職員がサポートに入り利用者のアート活動を盛り立てています。表現活動に自分ごととして関わる大切さに気付いたという園長・藤崎慎一さんと、支援主幹として活動を継続してきた太田久美さんを訪ねました。 -毎年大きな会場で展覧会を開かれ、ダイナミックな作品に取り組んでおられるのが印象的ですが、アート活動をはじめた当初はどうでしたか。 太田:以前は様々な日中

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2023年夏号 vol.5

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2023年春号 vol.4

          生きることそのものがアート特定非営利活動法人十人十色(以下、十人十色)では、2005年の開所以来、利用者本人の「やりたい」という思いを大事に活動してきました。人を引き付ける魅力にあふれた理事長・岸本美鈴さんと、長年モンゴルで障がい者乗馬を実施してきた経験を持つアート部門担当・長友久美子さん。チャーミング且つパワフルなおふたりに、施設の成り立ちや大切にしていることなどを伺いました。 -開所のきっかけはアート活動に参加している濱田聡さんと伺いました。 岸本:そう、聡くんから十

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2023年春号 vol.4

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2022年冬号 vol.3

          たとえ何もしなくても そこに存在するということNPO法人あかり広場(以下「あかり」)の所長・渡部真哉さんとアート活動担当・渡部美帆さんは、他県の障がい者施設で創作現場の経験を持ち、全国に先駆けてアール・ブリュット*のアーティストとして知られていた方々とも福祉の立場から関わってきました。あかりでのアート活動は2016年からスタート。活動の魅力や想いについて、活動当初から関わる水田美世がインタビューしました。 *「生(き)の芸術」というフランス語 -美帆さんがあかりに来られる以

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2022年冬号 vol.3

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2022年秋号 vol.2

          場をつくる大切さ、場を続ける大切さ30年以上にわたり障がいのある方のアート活動に取り組んできたもみの木福祉会(以下、もみの木)。その人にしか描けない表現が引き出されつつ画面いっぱいに緻密さを誇る作品たちは、圧倒的な説得力で観る人の心をとらえてきました。これらの作品を生む土壌にはどんな秘密があるのか?そんな好奇心を胸に、20年以上担当者として現場を見守ってきた北村康弘さんを訪ねました。 -もみの木さんは、県内で最も早い段階からアート活動に取り組まれた施設だと聞いています。アー

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2022年秋号 vol.2

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2022年初夏号 vol.1

          お仕事としてのアート「その仕事を受け取って喜んでくれる人がいる、そういうところで自信を持ってもらえたら」。そう話すのは一般社団法人アートスペースからふる(以下、からふる)理事長·妹尾恵依子(せのおえいこ)さん。「アートを仕事に」という大きなテーマに向き合いながら、それぞれの表現や魅力をどう見つけて引き出しているのか伺いました。 -どんな活動をされていますか? 妹尾:私たちはアート活動自体を仕事にしているので、毎日どなたかが作品制作をされています。制作した作品やグッズを展示

          障がいと共に生きるアーティスト達とそこにある世界を発信するフリーペーパーHugs 2022年初夏号 vol.1