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甲斐のお山に日が落ちて 家路を辿る道すがら お宮の木立のその陰に みっともねぇ子が座って…
ぼくを囲んでぐるぐる回る黒い影 いやなことばかりを責め立てる 寝ても覚めても夢の中までも付…
泥濘に身を任せて沈みゆく人格 私は私を抉り眼を剥きのたうち回る 連なる悪夢に取り憑かれ 鈍…
私は我が身の内の内側に醜き獣が棲んでいるように思えてならない そしてそいつを解き放ちたい…
翳花 君の心にも どす黒く混沌と じめじめ腐り陰鬱な 臭気漂う澱んだ吹き溜まりのよう…