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35.≪人は心と身体、二面性を持つ動物??≫
あのさぁ、『心身一如』という言葉知っている?それとか、『心身ともに健康に』とか、『健全なる精神は健全なる身体に宿る』とか、根底ではやはり、心と身体は元々別物と考えてスタートしている気がしない?
ウーン、そうだよねぇ。
仏教とかヨガとかでは、心と身体は一つのものの両面だとか、言われているらしいんだよね。要は、人間の心と身体は繋がっているようで別、別のようで繋がっている、というような曖昧なところにウロウロしているような気がするんだよね。
≪人は心と身体を持つ動物≫
そもそも、野生動物と人間は生物学的には、特にゴリラやオランウータンとは同じ霊長目と言われているけど、大きく違うのは、動物は習性や五感からの刺激、情報で行動を起こすけど、人間はそれだけでなく、一番は心で、こうしようとか、明日ここへ行こうとか決める、心でほとんどの行動を決定する動物なんだよね。
こう考えると、人間て身体は生物学的には野生動物と同じだけど、心と言うものを持っていて、心が行動を支配する、特殊な動物と言えるよね。まぁ、このことだけでも、野生動物とは大きく異なる動物、『心で動く動物』と呼べるかもね。
≪実際、心と身体は互いに影響し合う≫
人は、身体が不調であれば心も落ち込む、不安で気持ちが沈んでしまって、精神疾患にも影響してくると言われているし、逆に、心が緊張していると身体も内臓系も、特に消化器系は影響を受ける、正確にはもっと多くの器官や細胞にも影響を及ぼしていると言われているけどね。人の心と身体は決して、それぞれが独立では無く、互いに関係、影響し合ってるんだよね。
≪心と身体はお互いを補完し合える≫
身体が疲れると休憩したり眠れば良いけど、それでも疲れが取れない時には、友達とお喋りをしたり、クラシック音楽に浸ったりすると、気持ちもリラックスして身体も元気になったりする。逆に、気持ちが落ち込むと身体を使って運動したり、水泳や山登りをすると、気分もスッキリするようになる。まぁー、上手くできているんだよ、心と身体は。言い方は悪いけど、それぞれの逃げ道でもある気がするなぁ。心と身体は、別々のように見えてお互い補完できることもある動物なんだよね。
なるほどね。
≪心が身体を支配する≫
実は、人間の心と身体はね、自律神経を介して、密接な関係があると言われているんだ、ほとんどの場合連動していると言われているんだ。人の感情がポジティブであれば、たとえば嬉しいや楽しいならば身体自体が喜び、ネガティブなら身体も全面的に戦闘態勢、防御態勢に入るんだよね、だから、身体の緊張状態が異常に続くと、身体も不調が発生し、遂には身体の各部が疲弊、破綻してしまうことになるんだよ、勿論、心もボロボロ、ズタズタに疲弊してしまうけど、心の場合はストレスがいくらかかっても、本人にはほとんど自覚症状が無いから逆に怖いんだけどね。
そんなに関係が有るんだ!
≪感情をコントロール?≫
でもね、人は心で前向きに明るく、楽しいことを思えば、その思いだけで免疫力(自己治癒力)やホルモンが活性化する動物でもあると言われているんだよ。だからさぁ、心にそのポジティブな感情を置き換えることができれば、身体も修復がスムーズになると思われるよね。
だけど、心をいつも明るく、前向きに維持しておくことは難しいと思うなぁ。
ウーンそうだよね、でもさぁ、逆に、ネガティブなことを考える時間をできるだけ減らせばいいと思わない?『ポジティブが増やせないんならネガティブを低減』だよ。そこで、さっきの身体の出番なんだよ。
身体が不調なのに、心だけを明るくポジティブにすることはできるのかなぁ?
そこが問題なんだよね、でも、人の心は、『仲良くしよう、大事にしよう』と思うだけでそうできる動物なんだよ。
まぁ、普通は誰でも出来るんだけど、『私にはできないかも』とか『自信がないなぁ』とか思う人は、そう思うこと自体が、できない原因にもなるんだけどね。
無理やりそう思うことと、すでに心がそうなり切った状態とは、違いがあるような気がするけど。
そうなんだよね、それは確かに大きな違いがあるんだ、前者には心が整っていない、まだ不安や疑心暗鬼が有ってマイナス要因の方が大きい。後者には心が澄み切って細胞も微動だにしない、もうすでに正常になった状態と変わらない、つまり、肉体的、生物学的にも正常になるしかない状態と考えられるんだよね、ちょっと眉唾臭い?
≪心の機能で、楽しく幸せに≫
ところで、『神様の心』って、考えたことある?もし神様がいたとするなら、だけどね。神様の心をイメージしてみると良いかもね。そうするとさぁ、身体が不調でも心は神様だったらどう考えるか、なんて考えると、身体も神様の心に導かれて変化してくるかもね。
人は心で行動する、心で身体が影響を受けると言うことを理解できない人たちが非常に多い。つまり、心の機能、役割を無視、或いは軽視し過ぎている気がする、そう思わない?
そうかもしれないけどさぁ、チョット今日は付いて行けなくなったなぁ。まぁ、いきなり神様と言われたって、考えたことも無いしなぁ。
『心の世界』は、さまざまな機能を持つと言われるけどね、その多くは分かるようで分かっていない。でもね、機能は未解明でも結果的には、
人と仲良くできるのも、人と険悪な仲にできるのも『心』、
自分の身体を健康にできるのも、不健康に拍車をかけるのも『心』、
人生を楽しく幸せにするのも、惨めに、不幸にするのも『心』、
なんだよね。二面性じゃぁ無く、本当は、心が人間を支配しているんだよ。『明日の朝散歩しよう』とか、心の思いで行動する唯一の動物。『健康になるぞーッ!』と『チョットくらい不調になってもいいや』の思いの違いで身体が百八十度変わる動物。
自然界の人間には、幸せに生きられる手段がすでに準備してあって、健康に、幸せに、生きられるようになっている、それを素直に使えば良いだけなんだと思うんだよね。みんな入り口でフラフラしているだけと言う気がする。
人間の心ほど不思議なものはない、心の思いが身体と繋がっている、これを上手く、と言うか、自然の本来のありように使えば良いだけなんだよね。上手く使えばこれほど素晴らしいものはない!だよね。『健全なる身体は健全なる心が創る』かもね、エヘッ。折角の二度と無い人生、仲良く楽しく幸せに生きましょう(H/P 書窓けやき通り)