コロナ後に生き残る会社・食える仕事・稼げる働き方
『コロナ後に生き残る会社・食える仕事・稼げる働き方』
遠藤功著
東洋経済新報社
タイムリーな本を読みました。筆者は、世界のコロナ後の経済規模が、コロナ前の70%程度に縮むと想定。その上で、今回のような危機的な異常事態を、新たな仕組みを生み出すトリガーと捉えるべきと訴えます。
会社として取り組むべき課題は、①キャッシュフローの重視や②固定費の圧縮、③業務の棚卸しとアウトソーシング化など、色々挙げられますが、中でも④人材戦略が重要度を増す、と指摘。なぜならば、今回のコロナ騒動は「プロの時代」の幕開けと見なされるからです。
経済規模が7割程度に縮むということは、単純に言えば、3割の社員が不要となることを意味します。このような時代に生き残るには、高度専門性・市場性・自己管理能力を兼ね備えた「プロ」になることが重要。それは、「自分にできること・できないこと」を客観的に分析した上で、「自分がどのような付加価値を生み出せるのか」を、一人一人が考えることから始まります。そして、会社としては、プロが働きやすい環境を整える必要があります(中途採用、個人の能力に応じた賃金制度の導入など)。
中途半端なセミプロやアマチュアがぬるま湯に浸かっていられるほど、世の中は甘くないのです。