徳とは?プラトンからアリストテレスへ(改稿2022/06/13)
アリストテレス『ニコマコス倫理学』が100分de名著で取り扱われたので見ました。思ったのはプラトンの著書にも【徳】について扱っている本がいくつかある。自分が読んだ【徳】を扱った書物は『メノン』『プロタゴラス』でどちらも【徳】は【知識】ではないので【他人に教えられるものではない】と言う内容がプラトンの【ソクラテス対話編】だった。アリストテレスが【倫理学】と【徳】を結びつけて考えていて【知識】として考えやすくすごく善いと思った。プラトンの書物は【徳】についてあまり実りのない不毛さがある。マケドニアのアレキサンダー大王には【徳】があるとかないとかを議論していたりなにか【具体的な徳】について見えてこない。しかしこのアリストテレスの『ニコマコス倫理学』は善悪について明確に【理性の力を善徳】と言っていた。【4元徳】の【力・節制・正義・勇気】を持ってして理性の力で目標に向かって誘惑に負けずしっかりと節制して頑張る【力】が【徳】であり【徳を積むこと】と言うことだ。悪徳は本当の徳ではなく理性的な力でなければならない。プラトンの本ではやはり徳と言うモノの位置づけがないから掴みづらい。一方アリストテレスの『ニコマコス倫理学』ではしっかりと【倫理】と【徳】の位置づけがされてあり【倫理的なものが善徳】さらに【倫理的な徳】は【知識として他者に教えることができる】のである。しかも個々人の判断の数だけの柔軟性をも持ち合わせているので【善徳】とは言わないで控えめに【徳】と言う様にべきかもしれない。私こと筆者は『ニコマコス倫理学』を読んではいない。【100分de名著】で最近扱われて内容を知りました。しかし『ニコマコス倫理学』アリストテレス(岩波文庫)のソレは実際読むかは別の話である。
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