見出し画像

笛吹ワインを巡る旅 桃の里でワインを堪能

こんばんは。久しぶりのnoteです。

この週末はワイン県、改め山梨県のぶどうと桃の産地、笛吹市で行われるマラソン大会に参加しに行ってきました。

マラソンを終え、やまなしワインの試飲でほろ酔いながら、この週末のワイン旅を振り返ります。

土曜日の午後、語学学校の授業が終わったその足で新宿へ。特急かいじに乗って、石和温泉駅に向かいます。

鉄道からワイン旅が始まっている

特急の座席に座ってすぐにVin de Yamanashiの案外が目に入りました。

JR東日本が推進している、アプリひとつで手軽にやまなしワインを愉しむ旅ができる観光MaaSの案内だそうです。地域のいろんなアクターの協力によるおもしろい企画のほか、勝沼の老舗ワインショップの勝沼ワイナリーマーケット 新田商店の新田正明氏のコラムが載っています。

手前が桃畑、向こうがぶどう畑

勝沼を過ぎると、車窓からみえるのはぶどうの木から、やがて見渡す限りピンク色な桃の花が満開を迎える様は、まさに移動する桃源郷(なんか違う)。

宿題をしたり読書をしていたら、あっというまに到着。なんだかんだでお昼を食べる時間がなく、空腹です。

石和温泉駅

天気予報はあいにくの雨で、東京は羽織るものがないと肌寒いくらいでした。
しかしこちらは快晴、そして初夏を先取りする暑さでした。

石和温泉観光案内所の『ワインサーバー』

石和温泉駅に到着後、甲州名物のほうとうを求め…る前に、改札口の下階にある観光案内所へ。

お客さんでいっぱい


こちらはこの旅の目的のひとつです。

ロータリーにも駅ワインサーバの案内が

石和温泉駅観光案内所には、笛吹市を中心としたワインが試飲できるワインサーバーが併設されています。


3年前の夏も来たことがあるのですが、その時はちょうどコロナ禍で、こちらのワインサーバーは営業停止中でした。
ということで、今回はリベンジです。

サーバーには赤白8種類ずつ、計16種類の地元産のワインを試すことができます。

赤ワイン


プラスチックカップを受け取り、自動販売機でワインの種類と量を選択して入金すると、サーバーで選んだワインが注げます。
私も白と赤を一種類ずついただきました。

まずは山梨といえばの甲州

きつねとぶどうの可愛いラベル
入口の桃の木と一緒に

アルプスワインのフォックスヴィレッジ 
甲州ヌーヴォー

名前の通り、2023年の11月解禁の新酒です。
柑橘系のフルーティーさが際立つすっきりしたワインでした。

赤は気になるワイナリーさんの商品があったので、迷わずチョイス。

2015年もの
濃く、あじわい深い色

ラベルが伝統的なフランスワインを彷彿とさせる、ルミエールさん。

メルロー主体、タナ、カベルネ・ソーヴィニヨンをアッサンブラージュ。

甲州ヌーヴォーとは反対の?小樽で15ヶ月間樽熟させた2015年ヴィンテージです。
試飲代は一番高かった(といっても30ccで300円)。

今回のワインのラインナップはこちらです。

ホテルのロビーにも、樽。さすが山梨

少量でいろいろなワインを試すことができます。時間が許せばぜひここでの滞在に時間を設けてゆっくり試飲を楽しみたいものです。

気づけば周りにはカラフルなスニーカーの人たちがちらほら。翌日のマラソンで前泊しに来たランナーで、ワインが好きでこのマラソンに参加しているに違いない。なんとなく親近感を感じました。

案内所の壁面には、桃や桜のイベントをはじめ、各地の旬な情報が掲載されていたのですが、駅から徒歩で行けるモンデ酒造さんで本日限定のイベントを実施しているというチラシを発見。

モンデ酒造というと、どうもコンビニで売っている安価な缶ワインというイメージばかりが強いのですが、食わず嫌いはもったいない。
歩いて行ける範囲にあるので、ほうとうはあきらめ、こちらを寄り道してみることに。

モンデ酒造で初体験

笛吹川の由来の笛吹権三郎像
ワイン工場の立地も案内板に


石和温泉駅から南に向かって歩いていると、まずは笛を吹く伝説の笛吹権三郎少年像、さらに歩いていくと「ワイン工場」の案内があります。

道なりに向かっていくと、モンデ酒造のワイン工場が見えてきます。

工場の向かいには、醸造場を兼ねたブティックがあります。

桜が満開

ブティック出口のテラスでは試飲会が行われており、やはりカラフルなスニーカー多くでにぎわっていました。案内所のワインサーバーで見かけた人(私とおんなじことを考えている、マラソン前にワインを飲み歩いてしまうタイプの市民ランナー)たちも。
こちらで試飲をする前に、まずは店内へ。

受付を済ませた後、ここでも早速モンデさんいちおし?のロゼワインを試飲をさせてもらいました。 
ロゼは甘味があり、暑さにやられ気味の体にしみました。

温泉むすめの石和紅ちゃんもワインをPR


店内には、缶以外のたくさんのボトルワインが揃っていました。むしろ缶ワインはたくさんあるラインナップの一部(当たり前か)。
また店内にはサーバーがあり、いくつか(10くらいあったかな?)のワインが日替わりで無料で試飲できました。

またも甲州をチョイス。

ラベルがかわいい
マスカット・ベーリーAも
アジロン…?

いちばんおいしかったのが、このアジロンというラベルのワイン。
ほんのり甘口の赤ワインです。

山梨県の勝沼周辺でしかほとんど栽培されず、「幻の黒ぶどう」と称されるアジロンダックを100%使用した赤ワインです。

モンデ酒造公式ウェブサイト

固有品種かはわかりませんが、アジロンダックは勝沼周辺でしか栽培されていない品種だそうです。はじめていただきました。

あまり馴染みのないタイプで、日本独特のワインだと思いました。和菓子とあいそう。

そしてなぜかボルドーワインを発見。

ボルドー産

お店の方曰く、ボルドーで穫れたぶどうを輸入し、自社工場で醸造したそうです。
このほかにメルローなどもありました。

ブティックを出た後、イベント会場へ。
またも試飲コーナーです。

このほかに無料試飲もありました

ここでは飲み比べや未販売のワインが試飲できるとのこと。

なかにはこんな変わり種も。

地元銘菓・桔梗屋信玄餅のリキュール


今回は、樽で熟成中で、昨日解禁したという赤白ワインセットを試してみました。
白はシャルドネ、そして赤は試作中?の「マルセラン」。
アジロンダックに引き続き、今回初めていただく品種です。

古い大樽がスタンド代わり

モンデ酒造は北杜市の新しい畑で穫れたぶどうで新しいブランドを展開しており、今回試した赤白のワインはどちらも北杜市の自社畑で収穫されたぶどうを使っているそうです。

マルセランという品種も今回初めていただきました。
気候変動に適した品種として注目を浴びているそうです。樽熟成の未販売とあり、とても若々しく、力強く、パンチの効いたワインでした。空腹にはとても効いた……。

さて、新年度の疲れから解き放れ、春の陽光というには眩しすぎる太陽に爽やかな風、そして咲き誇る花を前に開放的な気分になってしまったためか、いろいろと試し飲みをしてしまいました。

マラソン2、3日前からは、本当は飲酒は控えるべきなのですが、夜も一杯だけシャルドネをいただき、温泉に浸かって1日目は終了。

お会席と生ワインなるシャルドネ

長くなりそうなので、今日はここで一旦終了。

2日目 第19回 笛吹市桃の里マラソン につづきます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?