デジタル・ボジョレー・ナイト
Bonsoir !
11月の第3金曜日です。
昨晩、ボジョレーヌーヴォーが解禁になりましたね。
そんな解禁翌日の今日、オンラインのワインイベントに参加しました。その名も「デジタル・ボジョレー・ナイト」。
デジタル・ボジョレー・ナイト
「デジタル・ボジョレー・ナイト」は、ボジョレーワイン委員会主催のオンラインイベントです。
フランス語クラスタの私としては、ボジョレーの生産者のお話がフランス語で聞けるだけでも参加する価値は十分にあり!
おまけにボジョレーワイン委員会のInstagramアカウントをフォローすれば、ワインが当たるかも・・・?とのことで、迷わずフォローしましたのは言うまでもなく。
今回はボジョレー地方の現場ワイナリーの3人の生産者、銀座レカンの近藤佑哉シェフソムリエ、モルソーの秋元さくらオーナーシェフが登場。
ワイナリーの皆さんのお話はフランス語で、かなり臨場感のあるイベントでした。
もちろん、字幕や日本語同時通訳も選べました。
以下はボジョレーの紹介テロップです。
ボジョレー・ヌーヴォーって、どんなワイン?
昨日の朝からあらゆるところで「ボジョレー・ヌーヴォー」が取り上げられていますが、そもそもこれががどんなワインか、ご存じでしょうか。
ボジョレーは、フランスの地名です。
ブルゴーニュ地方のすぐ南に位置しています。
ボジョレーの南には、美食で有名なリヨンという都市があります。
ヌーヴォーは、フランス語で「新しい」という意味です。
つまり、ボジョレー・ヌーヴォーはボジョレー地方で造られた新酒を意味します。
昔の記事にもまとめていますので、ぜひご覧ください。
なんでこんなに注目されているの?
たしかに日本でも解禁のお祭りが催されたり、それがメディアに面白おかしく取り上げられています。
しかし、プロの視点はそこではありません。
今年収穫されたぶどうで、フランスで一番早く世に出回るボジョレー・ヌーヴォー。
プロは、ボジョレー・ヌーヴォーを飲んで、その年のブルゴーニュ地方のワインの出来を予測します。
そしてワイン愛好家たちは、プロの分析を聞くのを楽しみにしているのです。
今年のボジョレーは「前代未聞の出来」
今年は、ワイナリーにとっては本当に大変な1年だったようです。
ぶどうの芽が出始めた4月に遅霜が降るという危機を乗り越えます。
その後は一転、5月から8月にかけて猛烈な暑さと乾燥に見舞われ・・・
異常気象の夏となりましたが、生産者の話によると、ぶどうはここ最近見ないほどの成熟度の高さで、最高レベルの出来とされています。
これから続く2022年のヴィンテージにも、期待が膨らみます。
ワインが当たった
昨日、ワインが入った箱が2箱届きました。実は今年、ボジョレー・ヌーヴォーを2本購入していたので、それぞれが別に梱包されていたものと思っていたのですが…
箱を開けてみたら、見覚えのないボジョレーが。
箱の中にはボジョレーワイン委員会からのお手紙が入っており、なんと100名にワインが当たるというこのデジタル・ボジョレー・ナイトの特典に当選したのでした。
しかも・・・Beaujolais Villagesという、普通のBeaujolais よりも限定された畑で作られたワインでした。
ありがたい・・・
でも、今年はボジョレーだけで3本・・・!
通常、新酒は熟成に向いていないので早く飲むべしとされています。
しかしソムリエさんは、今年は(熟成に必要な要素である)酸がしっかり出ているので、熟成に耐えるのではとお話をされていました。
1本は寝かせてみようかな。
久しぶりにまじめにテイスティング
せっかくの頂き物なので、帰宅後Zoomをつないだ状態で、ボジョレーワイン委員会から頂いたワインを開栓し、遅めの乾杯を。
外観
紫がかったルビー色。ガメイ種にしてはかなり濃い目。
香り
あふれんばかりの凝縮した赤系果実。
イチゴ、カシス、ラズベリー、レッドチェリーの香り。
ほんのりリコリスのようなスパイスの香りも。
味わい
まず、甘い。砂糖の甘さとは異なる甘みを感じました。
そしてソムリエさんがおっしゃっていたように、よい感じに酸味が残ります。
タンニンは滑らか。
そしてなかなかうまく言語化できないのですが、ボジョレー特有の、飲んだ後に感じる化学的な感じ‥‥ステンレスタンクのような人工的な、不思議なのど越しも健在。
ボディは中程度。
アルコール12・5%
結局、ありきたりの感想ですが…果実の凝縮感が感じられる、タンニンが滑らかで飲みやすいワインでした。
今日の感想
フランスには10のワイン生産地があり、その生産地の多くが委員会を設立し、地元のワイン普及のためにいろんな取組みを実施しています。
たとえば現地にスクールを設立したり、今回のように現地と海外をつなぐイベントを実施したり。どの委員会も、様々な活動を展開しています。
今日も思ったのですが、ボジョレーワイン委員会をはじめとしたこのような〇〇委員会の取り組みのレベルがとても高い。
そしてとにかく、2022年のフランスワインの出来に期待したいところです!