反省のきびしさを心に誓う2024年12月に出会った本など
年が明けたのに昨年のことを振り返るなんてナンセンス。そう思うのに、2025年に入り2週間も経ったこのタイミングで、あろうことか昨年12月の読書記録をつけている。
昨年も似たようなことを書いた気がして、1年前の自分の投稿を見返してみた。
noteをはじめた当初から、毎月読んだ本をまとめて翌月の初旬に投稿するという試みを（ところどころ中断しつつも）やってきたが、年が明けたタイミングにおいてはいささか違和感がある。新年早々に昨年を振り返るのもどうなのか。昨年のうちにやっておけばいいのに、と内なる自分が私を責め立てる。
いったんそれは来年の課題にしつつ、とにかく2023年12月に読んだマンガを書き留めておく。
わぉ、何の成長もしていない。過去の自分が課した課題は、そのまま来年に引き継がれることになってしまった。
「進歩とは反省のきびしさに正比例する」と言ったのは、HONDAの創業者・本田宗一郎氏である。まったくもってその通りだ。
2025年12月末（あるいは2026年1月）の私は、きっとこのnoteを振り返るだろう。そのとき何を思うのだろうか。「反省がやさしすぎたな」とならないよう頑張る次第だ。
さて、本の話である。
2024年12月に読んだマンガ
逃げ上手の若君 18巻
物語はいよいよクライマックスへ。時行と顕家が弟と兄のような関係性となって胸が熱くなる。雫の正体が発覚したり、後醍醐天皇の顔がようやくお披露目されたり、投石が漫画映えしないのをネタにしたり、相変わらず内容が濃い。あと、物語後半になるにつれて目に見えて松井先生が狂気を隠さなくなってきた。
ショーハショーテン！ 9巻
柴犬世界一周の漫才が好きすぎる。コンビを結成するエピソードも含めて好きになっている。表紙に「鷹まる」がいるのも最高すぎる。陽キャの頂点みたいな鷹。きゃわわな柴犬もたくさんいる。優勝。
「ライジンより柴犬世界一周の方が好みだったんだけどな……。」そんなM-1の生放送のごとき感想をもちはじめている。すごい。もはや読むM-1。
放課後ひみつクラブ 7巻
蟻ケ崎さんと猫田くんの入れ替わりがよい。感情豊かな見た目が蟻ケ崎さんな猫田くんと、横暴で粗野で見た目が猫田くんな蟻ケ崎さん。蟻ケ崎さんほど容姿の麗しさで得してるキャラクターはいない。あと創作意欲の権化となった猫田くんと、全然似てない自立型アンドロイドも良い。エピソードごとにキャラクターの魅力がキラリと光っていて、福島先生はやはり天才だと思う。
恋せよまやかし天使ども ４巻
最高に少女マンガしてて最高。トキメキが限界値を突破してしまう。主人公のおとぎちゃんが最強。自分の気持ちや行動をこれだけ客観視できるのすごい。おとぎに片思いする雷くんが落ち込んじゃうのも頷ける。人間の器がでかい。そんなおとぎに恋するもう一人の男子、一刻の次の行動は果たして……。
今日、駅で見た可愛い女の子。 4巻
自分の学生時代をめちゃくちゃ思い出す4巻。「カナヘイ」とかドンピシャ過ぎる。ポエム待ち受けにしてた。過去の想い出に対して「記憶がパケ死する」ってなんて名言。当時はギガでなんてないのである。パケットなのである。
「表に目とか鼻とか番号振って人体錬成するやつ」「フェルトの部活のお守り」とか作ったな……。イマドキの女子もやるのかな……。
廻天のアルバス ２巻
仲間を救いたい、その一心で時を戻し魔王討伐の旅をループし続ける主人公アルバス。戦士がパーティーの一員になったり、謎の商人に振り回されたりする2巻。ループの事実を知るのは主人公のみかと思っていたら、新たな展開。効率重視の冒険を進める主人公の感情を揺るがすキャラクターが面白い。彼の存在は37巡目の旅を変えるきっかけになるのだろうか。
2024年12月に見た映画
はたらく細胞
映画を見るときはだいたい、手にハンカチを握りしめる派の私。だが、この映画ならそこまで構えなくても良いだろうと、手ぶらでのんびり上映を待っていた。そして、その予想は大きく外れることになった。どんな映画であってもハンカチは携えておくべきだ。
暗闇の映画館でカバンの中にあるそれを取り出すこともできず、目からとめどなく流れてくる涙をどうすることもできない。嗚咽を止めようとして変な呼吸になる。
私の心に存在する何らかの師匠が、水面のように静かな心で呼吸をするように呼び掛けるが、感情がぐちゃぐちゃで無理である。客席からは同様に、しゃくりあげるのを我慢するくぐもった声やすすり泣きが聞こえてくる。こんな状況に陥っているのは私だけではないようだ。
想像の800倍良い映画だった。笑えて、泣けて、そして自分の身体をもっと労わろうという気持ちになった。暴飲暴食しがちな年末年始に、ぜひ。
まとめる気のないまとめ
年末年始はもう終わってるんだよなぁ（遠い目）。