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生きててよかった!Official髭男dism「one-man live 2024 -UNOFFICIAL-」

7月だというのに猛暑日が続くなか、汗をかきながら天空橋駅に下り立った。素晴らしい快晴で、羽田空港から轟音を立てて飛び立つ飛行機が、曇のない空を突っ切っていく様子がすがすがしい。

そんなライブ日和な本日、待ちに待ったOfficial髭男dismの「one-man live 2024 -UNOFFICIAL-」が開催された。有観客ライブは1年5か月ぶりで、観客の発声有りのライブとしては約4年ぶり。告知された瞬間、何としてでも参加したいという気持ちから単身でチケット申し込みをした。当たる確率を少しでも高めたい。積めるだけの徳を積んだ。当選したときの喜びは筆舌に尽くしがたい(尽くせ)。

ライブ会場に到着して耳を澄ますと、「約1年5か月ぶりのライブ、私たちスタッフもとても楽しみにしていました(要約)」というアナウンスが聞こえる。そのたびに、「いえいえ、楽しみにしていたのはこちらですよ」と言わんばかりの拍手が起きる。

みんなわくわくした顔で熱気があって、開演前から一体感を感じる。ここにいるみんな、当たり前だけれどOfficial髭男dismが大好きで大好きでやまない同志。開演前のBGMにマイ・ケミカル・ロマンス「Welcome To The Black Parade」が流れると、会場は更なる熱気と大きな手拍子に包まれる。ヒゲダンに会える。

久しぶりの生ライブで全体的にしめっぽい感じの文章になってしまったが、ちょっとずつ感想を綴っていきたい。

*****

ミックスナッツ
幕開けの曲はミックスナッツ。ピアノソロから始まり、バンドがぐわっと入って一気にOfficial髭男dismの世界観に。サビでは観客みんなで大熱唱。みんなの声量が本当にすごくて、開場にいるみんなが、今日をとても楽しみにしていたことがはちゃめちゃに伝わってくる。

ノーダウト
2曲目はみんな大好き「ノーダウト」。この曲で、今、この瞬間、ヒゲダンのライブにいる、という実感がめきめきとわいてくる。手をあげて、一緒にイェイイェイウォウウォウするの楽しすぎる……!

ホワイトノイズ
サビの「ヒーローぶって笑っていた」ところ、ライブハウスでやるの最高すぎた。最後の「瓦礫の下に埋もれた」の藤原さんの歌声が最高すぎて歓声と拍手が鳴り止まず、ご本人がちょっと照れているのにキュンときた。

~MC~
観客の当社比5倍くらいの声量に藤原さんがめちゃくちゃ驚いていて、「どんだけレベルアップしてるんだよ!」的なツッコミをいただいた。いや、わたしもライブハウスでこんなに観客が歌うの初めて聴いたよ。でも、それくらい楽しみにしてたし、ここにいる全員その気持ちが爆発してるだけなんだと思う。その気持ちがステージの上のメンバーに伝わってくれたら、こんなに嬉しいことはないよね。

Choral A
楢ちゃん作詞・作曲の切なくも明るいナンバー。「きっとここで会えたことに意味がある」という歌詞が胸に迫る。メンバーが楽しそうに演奏してるのがとても良い。ずっと見ていられる。

フィラメント
ちゃんまつと藤原さん作詞・作曲。前を目指して進んでいく、疾走感のある曲。「進むが良い」の歌詞とメロディがカチッとはまった感じがとても好き。曲の最後の白いライトがすごく印象に残っていて、Official髭男dismがまぶしく明るい未来に向かって歩んでいる様子を現しているようだなぁと思った。

日常
この曲の本当にすごいところは、こんなにヒゲダンのライブに夢中になっているのに、聴くと自分の日常がちょっとだけ思い出されるところ。ヒゲダンの曲は日々の感情に寄り添ってくれていて、今日みたいな最高のライブも日常の延長線にあって、また明日から頑張ろうって思える。あと、「しんどいなぁなんて嘆いたって迷惑みたいだ」の後ろで響くギターがすごい好き。

Rowan
小笹さん作詞・作曲のもう元には戻れない二人の関係を歌った大人な曲。ピンクと青色のライトに照らされながら、藤原さんが切ない声で歌い上げるさまはもはや人間国宝。

〜楢ちゃんのスーパーMCタイム〜
好きな食べ物といえば「お母さんの作ったからあげ」一択だよな!!世界一ハードルの高いコール&レスポンスを要求された気がしたが、なんなくこなすヒゲダンファンすごい。

たかがアイラブユー
コール&レスポンスの練習からのこの曲のコーラス。そして沸き上がる観客たち。この曲演奏してくれるのめちゃくちゃ嬉しい!それでも僕ら相も変わらず愛を叫ぶんだ。

〜ここから「FIRE GROUND」までギターヒーロー大輔氏のターン〜

FIRE GROUND
バラード曲を美しいギターソロで響かせてからの「FIREGROUND」最高過ぎない?イントロ・間奏・アウトロまで全部の場面で火柱見えた。ちなみに、今回は火柱の機材はなかったのでこれは幻覚だよ。ギターヒーロー大輔氏のソロもかっこ良すぎる。

Laughter
「Laughter」も大好きな曲。この曲聴くと『コンフィデンスマンJP プリンセス編』のコックリが自然と思い浮かんできて、ちょっとだけ切ない気持ちになる。映画に寄り添ったいい曲だなぁと改めてしみじみする。あと、今日はちゃんまつの歌うようなドラムも素敵だったなぁ。スローな曲だけど、ドラムがとても印象的なんだよなぁ。

ESCAPADE
イントロ聞いてフロアが沸いたうちの1曲。日常の中の奇跡を歌ったダンスナンバーでとにかく楽しい!「曲がって突き当りの公園で偶然見つけた神様」「銀色の月のその裏側で居眠りしている神様」のあとにすかさずクラップ2発を叩きこむ自分がいて、無意識かつ本能的にこの動作が染み付いていることを実感した。奇跡を頂きありがとサンキュー!

Stand By You
ファン全員が待ってた「Stand By You」。この曲になって会場の温度が5℃くらい上がった気がする。クラップにコーラスに、ファンのみんながヒゲダンと一緒に音楽を楽しむこの空間を作っていく。それにしても、久しぶりに体験して実感したことだけれども、8ビートのクラップはやはり難しい……!だが、そこがいい。

I Love…
大好きな曲すぎてね……感極まってしまってね……。本日参加した人で、この曲を聞いて号泣するオタクが近くにいると感じたら、それはたぶん私よ。

~MC~
今回は喉の状況を鑑みて、ライブの時間も少なめ、それにあわせてチケット代も少し抑えめにしてくれたそう。いや、全然通常価格でも大丈夫ですんで!チケット代はお布施なので!素晴らしいライブのお礼なので!
あと、コロナ禍が明けてライブがとても活況で、会場の予約が結構埋まっているらしく、今回はZepp Hanedaの協力があっての開催に至ることができたそう。ありがとう、Zepp Hanedaさん!そして、次がとうとう最後の曲。楽しい時間はあっという間が過ぎる……!

ラストソング
今日が終わるのが悲しいからという歌詞に、ここにいるオーディエンスの全員が共感したと思う。待ちに待った今日、本当に楽しみにしていたから、ここにいるみんなと一緒に今日という日を作り上げることができて本当に嬉しいんだぜ……。「ラストソング」が最後の一曲かと思ったら、サプライズでもう一曲……!

SOULSOUP

声すら失うような 絶望味のスープを
一生に少なくとも一杯 飲まなくちゃならないみたいだ

Official髭男dism『SOULSOUP

藤原さんがライブができないときの感情を込めた曲だと話してくれて、ライブに参戦して改めて、こんなに魂こめて歌う人が、歌うことができないってめちゃくちゃつらいことだと感じる。でもその間もメンバー全員で協力して曲を出し続けてくれたと思うと感謝しかない。最高な曲を届けてくれてありがとう。

~アンコール~

Anarchy
アンコール1曲目。感情の大乱闘です。スマッシュブラザーズです。アップテンポなリズムに合わせて「どうかしてる度を越してる」って歌うの楽しすぎるな……。ライブで聴くこの曲は、音源以上に本能に突き刺さる気がする。このまま朝まで踊って歌っていられたらいいのに。

TATTOO
とは言っても終わりはくるもので。アンコールラストの曲は「TATTOO」。

あっけないくらい早い時間もいいんじゃない?
きっとありふれていないくらいが大切なんじゃない?

Official髭男dism『TATTOO』

この瞬間は確かにあっという間で、でもあっけないなんてことはなく、そしてありふれていない大切な時間だなと、みんなで歌いながら実感する。

*****

ライブ全体を通して、藤原さんは「生きててよかった!」と言ってくれた。でもそれはわたしたちの台詞で、ヒゲダンのライブがとても楽しくて、一緒に大熱唱して、ハンズアップして、コール&レスポンスして、時に感極まって、そんな時間を今日味わうことができて、こちらこそ「生きててよかった!」と伝えたい。日常を過ごすことはとても大変だけれど、ヒゲダンの曲があって、今日という日を心待ちにしてきたんだ。それは会場にいた人も、画面越しに見ていた人も、全員同じ気持ちだと思う。

そして今回のライブでは、それぞれの言葉やセトリや歌の端々に愛を混ぜてくれて、そして、ヒゲダンがこれから未来に向かって歩いていくことを伝えてくれて、愛と未来をたくさん届けてくれたんだなぁ、と感じている。改めて感謝を伝えたい。まじで生きててよかった。

これからもOfficial髭男dismとともに、日々を過ごしていきたい次第である。


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