見出し画像

何を話せば良いのか?問題②

何を話せば良いのか?問題②:保険業の「志」を研ぎ澄ます

前回の記事では、保険外交員が「気に入られたい」「嫌われたくない」といった動機で無駄な時間を費やしてしまう問題に触れ、その解決策として「そんなことに時間を費やすな」というメッセージをお伝えしました。今回は、その反対の視点――**あなたはなぜ保険外交員をしているのか?その理由を研ぎ澄ましているか?**について深く考えてみます。

ここを明確にしないままでは、日々の業務が単なる「作業」に成り果ててしまいます。逆に、自分なりの志を持ち、その志を基盤にして行動できていれば、保険業を通じて多くの価値を提供し、さらには様々な挑戦や成長の機会を得ることができます。

保険業の「志」とは何か?

保険外交員として成功するためには、ただ保険を「売る」だけでは足りません。**その先に何を目指すのか?どんな価値を提供したいのか?**が問われます。ここでいう「志」とは、あなた自身が保険業を通じて社会やお客様に対してどのような貢献をしたいのか、その目的を明確にすることです。

例えば、あなたが目指す姿が「お客様の人生に安心をもたらすこと」だとしましょう。この目的があることで、単に保険商品を販売するだけではなく、相手の人生設計や将来の不安に真摯に向き合い、一緒に最適な解決策を見つけるパートナーとしての立ち位置が生まれます。お客様の問題解決に真剣に取り組む保険外交員は、お客様からも深い信頼を得ることができ、結果的に長期的な成功につながります。

志が無いとどうなるか?

反対に、志が無い場合はどうでしょうか?
保険業において、ただ「お金を稼ぎたい」「自由な時間が欲しい」といった理由だけで活動を続けている人は、やがて息切れしてしまいます。お金を稼ぐこと自体は重要ですが、それが唯一の目的だと、辛い局面や失敗が訪れた際に持ちこたえるモチベーションが続きません。お金を稼ぐ手段は他にも無数にあるため、他の手段に魅力を感じればすぐに保険業から離れてしまう可能性があります。

このような姿勢は、実はお客様にも透けて見えるものです。保険という業界は特に「人」と「信頼」で成り立っているため、動機が曖昧だったり、お金儲けのためだけに動いていると、お客様も違和感を覚えます。最終的に、「この人からは買いたくない」と思われてしまうのです。

なぜ「保険外交員」なのか?

ここで重要なのは、なぜ「保険外交員」なのかという点です。保険を販売する理由が明確でなければ、活動が続かないどころか、表面的な成果も得にくくなります。志を持った保険外交員は、保険業を通じて何が実現できるのかを深く理解し、その価値に心から共感しています。

例えば、家族を守るための生命保険を提案する外交員が、その価値を心から信じていれば、その情熱は自然とお客様にも伝わります。保険は、人生のリスクをカバーし、突然の困難にも対応できる強力なツールです。その重要性を真に理解し、「私だからこそ、この保険を届けたい」という想いがあれば、それは強力な武器となります。

また、志のある人は自分の活動に対して誇りを持ち、常に学び続けます。新しい商品知識や税制の変化に敏感で、常にお客様にとって最善の提案を追求します。結果として、お客様にとって「この人に任せて良かった」と感じてもらえる外交員になることができます。

志と活動をリンクさせる

重要なのは、自分が掲げた志と、日々の活動がしっかりとリンクしているかどうかです。志だけを掲げても、それが実際の行動に反映されていなければ意味がありません。例えば、「お客様に安心を届けたい」と言いながら、実際にはノルマや売上だけを気にしている行動が見えてしまうと、口先だけの人間と思われます。そして、口先だけの人間はすぐにバレるのです。なぜなら、志のある行動には一貫性があり、お客様はその誠実さを感じ取るものですが、表面だけ取り繕っても、その不一致は簡単に見抜かれてしまうからです。

まとめ:なぜ保険外交員なのかを問い直す

保険業において、「なぜ自分が保険外交員をしているのか?」を徹底的に考え、それを明確な志に変えることが極めて重要です。そうでなければ、単なる作業員となり、やがてモチベーションを失うでしょう。逆に、志を持った保険外交員は、自分の使命感と活動が一致し、成果だけでなくお客様の信頼と感謝を得ることができます。

次回は、「口先だけの人間はなぜすぐにバレるのか?」について詳しく解説します。


それは、言葉と行動の不一致が、お客様にどのように影響を与えるのか、そしてどんなサインで見抜かれるのかに焦点を当てます。

お客様はどんな時にその違和感を感じ取るのか――これを理解することが、あなたの営業スタイルを大きく変える鍵になるでしょう。