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<なつみの本紹介> #4 獄門島/横溝正史

あらすじ

 獄門島。江戸300年を通じて流刑地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたからためであった。「三人の妹たちが殺される。おれの代わりに獄門島へ行ってくれ。」瀬戸内海に浮かぶ小島で金田一は、美しい三姉妹に会った。だがその後、遺言通り悪魔のような連続殺人事件が。島ならではの孤立した空間で繰り広げられる事件に目が離せない!

感想

 僕は推理小説が好きです。きっかけは名探偵コナンです。笑 そこでシャーロック・ホームズを知り、中学生頃から読んでいます。なんらかのトリックで人が殺されて、その謎を探偵だったり警察だったりが真相を解き明かす。これが推理小説の定番パターンです。多くの人は、殺人に使ったトリックが解き明かされるのが楽しみで、推理小説を読んでいると思います。僕もそうでしたが、横溝正史の作品に出会ってからは少し楽しみ方が変わりました。僕が楽しみにしているのは、犯行の動機です。金田一耕助シリーズはまだ三冊しか読んでいませんが、犯人が殺人に至るまでの動機が特に面白いです。

 この作品は、獄門島と言う小さな島が舞台です。たくさんの島が舞台の小説がこの世に存在しますが、大体共通して言えるのは、綱元がいて、それを中心に人間関係が複雑に絡み合っていると言うことです。この作品も同じことが言えて、島の中の人間関係も綱元の2つの家を中心にギクシャクしています。この家の後継問題が事件の大きな鍵を握っています。真実を知ったら、ゾクっとすると思います。気になる方は是非読んでみてください!

 毎週日曜日に配信するって宣言して早速遅れてしまいました。笑 次は時間通りに公開できると思うのでお楽しみに。

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2021/6/25 読了

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