【マネジメント】会社・組織の「場の空気」を悪くする3つの原因
こんにちは。
フォレスト出版の森上です。
マネジメントにおいて、組織や会社、チームの「場の空気」が大事であることは、このnoteでも紹介しました。
マネジメントする立場にあるリーダーは、正しく統制するために「場の空気」をコントロールしていく必要があるわけです。
そのために、どのようにして「空気」は変わっていくのか、その原因を押さえておきたいものです。
現場に入って、目標を絶対達成させる超人気コンサルタントとして知られる、アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長の横山信弘さんは、著書『「空気」で人を動かす』の中で、その原因として3つの原因を挙げています。
今回は、同書の中から該当箇所を一部編集して公開します。
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原因は大きく分けて3つあります。これらは独立しているのではなく、それぞれ相互に作用して「場の空気」をこれまでとは別の色に染めていきます。
この3つに共通するものがあります。
それは、「人」の変化です。空気に影響を与えるのは「人」です。
チーム構成員の心の状態の変化、入れ替え、増加で起こります。
では、空気が変わる3つの原因をそれぞれ見ていきましょう。
①社会的手抜き
「社会的手抜き」とは、集団心理の1つです。
チームや組織など、集団の構成員が増えれば増えるほど、無意識のうちに「手抜き」をしてしまうことを指します。つまり、人任せにしてしまうのです。
会議や商談など、人が増えれば増えるほど意見やアイデアが出づらくなるのも、「社会的手抜き」の1つです。
締まっていたはずのものが、なんとなく緩んでいく。リーダーはその変化を敏感にとらえる必要があります。特に「社会的手抜き」に気づかない人が多いので注意が必要です。
②外来価値観(外から持ち込まれた新しい価値観)
メンバーが増えなくとも新しい人が入ることで「外来価値観」の侵入が起きます。
そのチームや組織に今までになかった新しい価値観が持ち込まれるケースです。
新しい価値観をもたらすのは、他のチーム、会社で経験を積んでいる人が多いと言えます。「前の会社ではこれが普通だった」「組織って普通はこういうものでしょ?」
とその人たちが言い始めることで、従来のメンバーが感化され始めるのです。
チームを良くする新しい価値観であればいいのですが、悪い空気にする新しい価値観だと注意が必要です。
③意味の偽造(作話スモッグ)
人間は、過去の言動を一貫して正当化したくなるという習性を持っています。これを「一貫性の法則」と呼びます。
まず体が反応して、あとで意味を探す。現に起きてしまった行動や状態を、自分に納得のいく形でうまく理由づけて説明してしまう。これを意味の偽造「作話(さくわ)」と呼びます。「後付けで言い訳をする」と表現すればわかりやすいでしょうか。
この「作話」が、空気を汚すのです。言い訳ばかりのチームには「作話スモッグ」が起きているととらえましょう。
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いかがでしたか?
【NLP理論】【脳科学】【行動経済学】に基づいた、良い「空気」に変えるための究極メソッドをまとめた『「空気」で動かす』(横山信弘・著)は、おかげさまで、長きにわたり多くのビジネスパーソンに支持され続けているロングセラー作品となっています。一人でも部下を持つリーダーにとってマネジメントのヒントが満載の1冊です。興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
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