博覧強記がやっている、読書に集中するための2つの対策
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
「本を読む」という行為は、実はすごくパワーがいりますよね。
たとえば、ビジネス書だったら、著者の価値観を頭の中にインストールしないといけません。これは決して簡単なことではなく、脳のエネルギーをたくさん使うことになります。
そこで求められるのは「集中力」です。
とはいえ、スマホをはじめとする情報ツールを通じて、つねに情報とつながっている状態にある社会、いわゆる情報過多社会に生きる私たちが読書に集中するには、ある程度意識して集中できる環境をつくる必要があります。
今まで4800冊以上を読破している博覧強記の「名もなき読書家」さんは、8月25日に発売(Amazonでは8月23日に先行発売)の新刊『失敗しない読書術』の中で、情報過多時代に読書に集中するための2つの対策を紹介しています。そこで今回は、同書発売に先立ち、該当箇所を一部編集して全文公開します。
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情報過多時代に読書に集中するための2つの対策
①スマホを見えるところに置かない
禁煙の基本は「タバコを近くに置かない」ことだと言いますから、禁スマホの基本は「スマホを見えるところに置かない」こと。目で見えると絶対に触りたくなるので、読書中は視界に入らないところに置くようにしてください。
私は外で読書をするときは、絶対にスマホをカバンから出さないようにしていますし、家で読むときは、スマホをスターバックスのキャニスターの中に入れて、完全に封印するようにしています。キャニスターは、本来は「コーヒー豆の鮮度」を保つための容器ですが、私は「読書中の集中力」を保つために利用しています。
はい、ここでスマホを手に取って、「スターバックス キャニスター」で検索してはいけませんよ! どんなものか気になる方は、このページに付箋(ふせん)を貼る(あるいはドッグイヤー)だけにとどめて、読み終えたあとで心置きなく調べてください。あなたは今、読書をしているのです。欲望の言いなりにならないように。
人生は常に誘惑との戦いです。1冊の本を集中して読みたいのなら、読書以外の要素をなるべく取り除いてしまうことです。『ドラゴンボール』に出てきた「精神と時の部屋」のような環境をつくり出して、もっと読書に気が向くように、自分を仕向ける必要があります。
②読書中のBGMは歌詞がない曲にする
さらに、スマホ以外でもう1つ、集中力を高めるために注意しないといけないことは、読書中のBGMです。必ずノンボーカル(=歌詞がない)曲にしてください。
なぜなら、私たちは日本語を理解できるので、言葉が聞こえてくるとどうしてもそちらに意識が向いてしまって、読むことに集中できなくなるからです。「テレビを見ながらの読書」や「カフェで隣の人の会話を盗み聞きしながらの読書」が捗(はかど)らないのも、これが原因ですね。
聖徳太子は一度に10人の話を聞けたそうですが、普通の人間は、10人はおろか、2人の話を同時に聞くことさえも難しいのが現実です。
それなのに、本を読むときは、「目で見ている日本語」と「耳から聞こえてくる日本語」、2つを同時に処理しようとしている。これはちょっと無理があると思いませんか?
読書に集中するコツは、「一度に向き合う日本語を1つに絞ること」です。目で読んでいるんだから、耳から違う言葉を入れてはいけません。読書中は、日本語が含まれるテレビやラジオの音声、他人の会話は完全にシャットダウンすること。音楽を流すときは、ノンボーカルのクラシックやジャズにするか、歌詞の意味がわからない外国語の曲にしましょう。
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いかがでしたか?
超一流の「情報クリッピングマスター」が、【必要な情報を吸収し、自分を成長させる】新しい読書術を大公開した新刊『失敗しない読書術』は、Amazonでは8月23日から先行発売、全国書店では8月25日より順次発売されます。興味のある方はチェックしてみてください。
▼新刊『失敗しない読書術』の「はじめに」「目次」の全文が読めます。
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