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私とこの1冊

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フォレスト出版の編集者が自らの読書体験を公開。
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#本の紹介

敗れざる者、それは美学か新たなる挑戦か。

編集部の稲川です。 先週は大相撲初場所で平幕力士の大栄翔関が13勝2敗で、埼玉県の力士として初めて優勝を果たしました。 十両でも同じ追手風部屋の剣翔関が12勝3敗で2回目の十両優勝を果たし、追手風部屋が平幕・十両のワンツー優勝を飾りました。 いまだにコロナが猛威を振るい、出稽古が禁止されるなか、力士の多い追手風部屋は相部屋力士での稽古ができる環境で有利だったこともありますが、迷いのない押し相撲を貫いた大栄翔関は、毎回見ごたえのある勝負を繰り広げてくれました。 さて、私はス

私にとっていつまでも青春の作家、沢木耕太郎。

編集部の稲川です。 私の青春とも呼べる1ページを刻んだ作家がいます。 沢木耕太郎。 沢木氏の本を引っ張り出して、なぜか数冊消えていたのですが、これも沢木耕太郎の本と言えばしっくりきました。 いかにも放浪っぽく、いかにも歴史を切り取った、“通り過ぎゆく本”が彼らしいと思ったからです。 沢木耕太郎氏も、現在は73歳。 最近の沢木氏は知りませんが、かつてテレビで拝見した時は、背も高くルックスもよく、私にとっては今もあの姿のままです。 沢木耕太郎(さわき こうたろう)。 19

私の人生を変えた1冊。“シャチ”が今の自分をつくっている。

編集部の稲川です。 2021年を迎えました。 あけましておめでとうございます。 今年、最初に紹介するのは、私の人生を変えた1冊です。 それは、私が大学生のときに出会った本で、 1993年に児童書の出版社あすなろ書房から発行された、 高橋健・著の『オルカの歌が聞こえる』という作品です。 この本が書店のどこに置いてあったのか(児童書の扱いですし)も、 なぜ手に取ったのかもまったく覚えていません。 しかし、この本が私の人生に大きすぎるほどの影響を与えた1冊であったとは、こ

京都にまつわる本、あれこれ

編集部の稲川です。 現在、マーケティングコンサルタントの佐藤昌弘氏の「ネットマーケティング」の記事を連載中ですが、今回は1回お休みということで、本来、水曜日担当の私が本日のnoteを務めさせていただきます。 約2カ月ぶりの登場です。 さて、今年は桜の開花が例年より早く、関東ではすでに満開を終えて散り始めています。 まだコロナ禍ということもあり、大々的なお花見も自粛。昨年に引き続き、季節は本格的な春を迎えるというのに、世の中の春はまだ遠いといった感じです。 私にとってのお

栗城史多さんの実像を追った河野啓『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(集英社)の短い感想

『デス・ゾーン』(河野啓、集英社)のKindle版を読んだので、せっかくなので、その感想を。 編集者が書いた書評というと、余計にハードルが上がるので、期待されると困ります。 まとまりが悪くて読みにくいと思いますが、興味がある人はぜひ。 ●栗城史多と小池都知事の違い以前、このnoteで現東京都知事の実像に迫った『女帝』について感想を書きました。 小池都知事の場合、多くの疑問が指摘された「カイロ大学卒業」という経歴も含め、自分の「願望」がことごとく「成就」していく様に、スピ風

猫好き集まれ! 猫本の楽しみ方

編集部の稲川です。 我が家では猫を2匹飼っていますが、猫好きの私は、書店で猫本(ネコに関する本、またはタイトルに猫が付いている本)を見かけるとつい買ってしまいます。 さて、その猫ですが、いまや犬を飼う人と猫を飼う人が逆転しました。 2019年12月に発表された日本ペットフード協会の「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬は879万7000頭、猫は977万8000頭(犬猫1857万5000頭)が飼われていて、猫の飼育頭数が犬を上回りました。 表を見れば