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金現珍(キムヒョンジン)のおすすめ映画【ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間】

困難を乗り越える力

おはようございます。
本日はファンタジー映画の代名詞、【ロード・オブ・ザ・リング 第一部 旅の仲間】を紹介します。

作品紹介


映画の「ロード・オブ・ザ・リング」は、J・R・R・トールキンが書いた小説「指輪物語」が原作です。
中つ国(ミドルアース)を舞台とした、壮大な神話のような物語です。

指輪物語は、「中つ国(ミドルアース)」の数千年分の歴史を土台とし、一つの指輪をめぐる旅を「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」の3部構成で描いています。

そんな指輪物語の映画化作品である「ロード・オブ・ザ・リング」は、映画化20周年記念ということで、2022年9月16日(金)から3週間ごとにIMAXでの劇場公開されることが決定しました。
さらに、アマゾンプライムではドラマ化もしています。
作成が20年以上前でありながら、その迫力の戦闘シーンや荘厳な建造物、物語を盛り上げる音楽、そして個性的なキャラクターは全く色褪せません。「ロード・オブ・ザ・リング」は映画も原作と同じ3部構成であり、「旅の仲間」は序章になります。

現在絶賛上映中の第1部「旅の仲間」

「旅の仲間」は主に世界観と経緯、登場人物を紹介する章です。
「ロード・オブ・ザ・リング」本編の3000年以上も前、中つ国(ミドルアース)では冥王サウロンが魔法の指輪を複数作り、3人のエルフ・7人のドワーフ・9人の人間に贈りました。

しかしサウロンは、これらの指輪を統べる「一つの指輪」を作ったことで、中つ国全土を支配する事態となったのです。

サウロン率いるモルドール軍に対抗したのが、人間とエルフの連合軍でした。
辛くも勝利した人間・エルフの連合軍でしたが、サウロンから「一つの指輪」を奪った人間側の王子・イシルドゥアは、指輪を破壊するよう指示するエルフのエルロンドの言葉を聞かず、「一つ指輪」を国に持ち帰ります。
しかしその道中、モルドール軍に襲われたイシルドゥアは討たれ、「一つの指輪」は川底に沈み忘れ去られてしまいます。

そこから時は流れ、川底の「一つの指輪」はゴラムという人物の手に渡り、以来500年間ゴラムと共に洞窟に潜みます。

サウロン復活を感じ取った「一つの指輪」は、ゴラムの手を離れるのですが、ここで偶然ホビット族のビルボ・バギンズが拾います。
この時、ビルボは13人のドワーフと共に、ドラゴンに奪われたドワーフの王国(はなれ山)を奪還する旅の途中でした。
「指輪物語」の前作、「ホビットの冒険」の途中での出来事です。

「一つの指輪」は持ち主を誘惑し、サウロンの元に戻ろうとする強い力を持っているのですが、ビルボはゴラムのように「一つの指輪」に心を侵されること無く、60年を指輪と過ごします。

そんなビルボの誕生日会から、「旅の仲間」は始まります。
ビルボの誕生日を祝うために、かつてビルボをドワーフとドラゴンのいざこざに巻き込んだ魔法使い・ガンダルフがホビット村にやってきます。
111歳となったビルボは、家などの資産を養子のフロドに譲り、再度旅に出ることを決めていました。
ガンダルフの説得もあり、指輪もフロドに残して旅に出るビルボ。

実は「ホビットの冒険」の時から、ビルボが「魔法の指輪」を所持していることを知っていたガンダルフですが、普通の「魔法の指輪」だと考えていました。
しかしフロドが指輪を継いでから、ガンダルフは「魔法の指輪」について調べ、ビルボの指輪がサウロンの力の要である「一つの指輪」であることを突き止めます。

サウロンの復活と「一つの指輪」の出現に、魔法使い・エルフ・人間・ドワーフ・ホビットが一堂に会しての会議で出た結論は、
【「一つの指輪」は葬り去らなければならない】
というものでした。

指輪を破壊するためには、指輪が作られたモルドールの滅びの山の火口に投げ込むしかありません。
敵の本陣のど真ん中に行かねばならない過酷さと無謀さから、会議は荒れに荒れます。
そんな中、フロドが自分が行くと声を上げたことで9人の「旅の仲間」が決定します。

モルドールを目指す9人ですが、行路の変更、敵の襲撃、仲間の離脱、仲間との亀裂、などトラブルが続きます。

最後は、「モルドールを目指す組」「敵に誘拐された組」「誘拐された仲間を追いかける組」という3チームに別れたところで第1部「旅の仲間」は終了します。

困難に立ち向かうための言葉

「旅の仲間」の中で、フロドがガンダルフに弱音を吐くシーンがあります。

モルドールに向けて出発したものの、数々の妨害により予定の行路の変更を余儀なくされ、ドワーフが作った暗い坑道を進むことになります。
何もかもが思い通りにならない中、フロドがガンダルフに言います。

「どうしてこんなことを引き受けてしまったのだろう。どうして僕がやらなければならなかったのだろう。指輪なんて受け取らなければ良かった」

物語の冒頭、ビルボの冒険譚を聞いていたフロドは、旅に出ることを心から望んでいました。
しかし実際の旅は想像以上に過酷なものとなり、すっかり意気消沈してしまいます。
そんなフロドに対し、ガンダルフは答えます。

「辛い目に合うと誰もがそう思う。しかし思ったところでどうにもならん。大事なのは、今何ができるか、じゃ」

1部の最後、フロドは旅の仲間と離れ、たった一人でモルドールを目指すことを決断します。
一人ボートに乗り込む前、フロドは再び思います。
「どうしてこんなことになったのだろう」
そしてガンダルフの言葉を思い出します。

「今、何ができるのか」

己を奮い立たせたフロドは、モルドールに向かってボートをこぎ出します。

一人が掲げる決意に、仲間が集まる


「一つの指輪を葬り去る」という使命を一人で背負うことを決めたフロドですが、そこにサムが文字通り飛び込んできます。

サムはうっかり「一つの指輪」の話を聞いてしまったために、ガンダルフから「フロドと共に行け」と指示されていました。
サムは忠実にその言葉を守り、フロドを決して一人にさせまいとします。
泳げないにもかかわらず、川に飛び込んでついてこようとするサムをフロドはボートに引き上げます。
こうしてモルドールを目指す旅の仲間は2人となります。
ガンダルフからの指示、というだけでなく、サムはフロドの使命を共に背負うことを決意していました。

バラバラとなった9人ですが、フロドとサムが先に進めたのは、他の仲間がいたからでした。

フロドを追わせないように大量の敵に立ち向かうアラゴルン
ホビットであることを利用して囮になったメリーとピピン
メリーとピピンを守るために戦うボロミア

それぞれが自分ができる働きをして、モルドールへ向かう道を切り開きました。

フロドが指輪を受け取ったのは、運命だったのかもしれません。
しかし、愛する故郷を・世界を守るために自分の手で「指輪を葬り去る」ことを選択したのはフロド自身です。
9人の「旅の仲間」はその決意に呼応して集まりました。

会社の経営をしていると、様々な困難が降りかかってきます。
私も仕事が予定通りにいかず、くじけそうになることもあります。
その度に、私は自分自身に「だから、どうする」と言っています。

理不尽な目に遭い、弱ってしまいながらも自分奮い立たせて進むブロドの姿に、私も勇気をもらいます。
そして離れていても、一つも目的のために団結する仲間の絆に胸が熱くなります。

私も困難にぶつかったとき、自分ならできると信じて、今できることに全力で取り組んでいきます。
そしてありがたいことに、そんな私と共に歩んでくれる仲間も大勢います。

感謝と信念を忘れず、これからも事業に取り組んでまいります。

金現珍(キムヒョンジン)

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