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満月と星、優良人と私。

とある日。満月だった。

お風呂上がり、せっかく温めた体を冷やすこともためらわず、外に出て飽くまで見た。
正確には、月の光で表に出られなくなった星たちを目を凝らして探した。


そこに1つ、点滅するように瞬く儚げな赤い星を見つけた。


この夜空の様子を、私が捉える人間界と重ねてみた。

月みたいに、誰もが賞賛するキラキラ輝く人がいれば、
必ずその陰には、小さな星のように日の目を見ない人がいる。


けどこの夜空を見て私は、月ではなく点滅くんの方を見たんだ。



私のことも誰か、点滅くんを見るように見守ってくれてたらいいのに。




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唯
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