SDGs×食品ロス
考えよう。
食品ロスのこと、自分ができること。
記事を読んでいただいている皆様こんにちは!
第5回目の取材は尚絅学院大学SDGアクション委員長社会部門特任教授 長谷川公一さんと尚絅学院大学SDGsアクション委員 健康栄養部門准教授 木村ふみ子さんにお話をお伺いしました。尚絅学院大学では様々なSDGsの取り組みを学生と教授が積極的に行なっています。
今回は様々な活動を行い、課題を解決してきたお2人にインタビューいたしました!
Q1.様々な活動に取り組んでいる中で、印象に残っているSDGsの取り組みを教えてください。
長谷川さん)「SDGs-Webマルシェ」を行ったことや昨年11月28日に「学生と考えるSDGs」を行なったことですね。「学生と考えるSDGs」では、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりをめざすために」をテーマに、まず東北映像フェスティバル2020で賞をいただいた学生制作の16分の映像を流し、それをふまえて、まちづくりや地域資源の活用方法等のテーマでグループワークを行いました。
また、「環境と社会」という授業の最後に行った授業アンケートの際、尚絅学院大学のSDGsの取り組みに関する授業内容の評価がとくに高く、学生の関心も高かったですね。
木村さん)郷土料理コンテストで赤坂ゼミがくず野菜を使った宮城県南の郷土料理「おくずかけ」を紹介し、SDGs賞を受賞したことです。
Q2.SDGsに取り組んでいて大変だったことはありますか。
長谷川さん)あまりないですね…。SDGsは私自身の研究テーマや理事長を務める環境団体・公益財団法人みやぎ・環境とくらしネットワーク(MELON)の取り組みにも密接に関連していたので大変だったことは思い浮かばないです。学生にSDGsに関連する授業の説明をすることで、学生の関心も高まり、学生もマイボトルやマイバックを持つようになったと話してくれました。
Q3.これからどのような活動に取り組んでみたいですか。
長谷川さん)「RE100キャンパス」といいますが、再生可能エネルギーで、極力、大学の電気をまかないたいです!尚絅学院は屋上がフラットで実験系の先生方が少ないので、比較的やりやすいのかなと…。「見える化」できる活動で少しずつ前進できればいいなと思います。
木村さん)私は今実際に学生と取り組んでいるのですが、川崎町という地域と連携してお豆腐から出る「おから」をうまく調理できないかと試行錯誤しています。お豆腐10kgからおからも10kg出るので、捨ててしまうのは勿体無いと思い、おからの料理を学生と実際に作りながら、考えております。
Q4.長谷川さんと木村さんが考える明日からできる食品ロス対策を教えてください。
長谷川さん)専門のエネルギーなどの観点から考えると、冷蔵庫や冷凍庫に眠っている賞味期限切れの食品はフードロスとエネルギー消費2つのロスを発生させているので、旬の地元産の食材を「適量」買うといいのかなと考えます。
木村さん)食品成分の方の専門なので、准教授という立場よりも主婦という立場から考えると、買いすぎない・賞味期限、消費期限切れのチェック・食材の余りを出さないというのは大切かなと考えます。
様々なSDGsの活動をしてきた長谷川さんと木村さんだからこその、視点からお話をしていただきました。特に、エネルギーロスと食品ロスという一見別々の問題が実は密接した課題だということに今回のお話を通して気付かされました。自分が結びつかないと考えていたことが、実は密接した関係にあるかもしれないですね。
皆さんも自分の身の回りの問題や、自分が学んでいる課題と食品ロスに共通の課題がないか、考えてみてください。