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土について考える~半径2km圏内でできる循環生活~

こんにちは!
和歌山食と暮らしプロジェクトの あや(♀)です。
このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に
「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに
「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています!

みなさんは、「土(つち)」について考えたことがありますか?
土(つち)、地面や大地、土壌ともいえます。
道路を歩いていても、当然アスファルトの下には土が広がっていますよね。
毎日当たり前のように歩いていても、その土がどれだけ大事であるか、これまで私は考える機会がありませんでした。

しかし、数ヶ月前よりコンポストを始め、またLFCコンポストのアンバサダー講座を受けていくうちに、土についていろいろと学び、思いを巡らすようになりました。
今回は私の気づきを、みなさんにシェアしたいと思います。

※コンポストとは…堆肥そのもののことや、堆肥を作る容器のこと


「便は有機物」という感覚があるかどうか

「便が有機物だという感覚がある人はどのくらいいるのでしょうか?」
講座を受けた際、私はこの言葉を聞いてハッとさせられました。

昔の日本では、牛馬の糞や人のし尿は堆肥として作物を育てるのに使われ、野菜やお金と交換されていました。
そのため、江戸時代は現代よりもはるかに循環型社会であったといわれています。

私もなんとなく知っていたけれど、実際に「便も有機物だ」という言葉を聞いて、自分の中に「便は汚物」という偏見があったことに気づきました。

現代の生活を考えると、この感覚も仕方がないものかもしれません。
しかし、講座では、現代の生活は自然と切り離されており、人間が自然の一部であることを認識することが大切だという指摘がありました。

たしかに、そのとおりですよね。
私がそう認識していると、自分の子どもも同じように捉えてくれるかもしれない。
日々を過ごすことで精一杯ですが、忘れないように心に留めておきたいと思います。

安心・安全なものをおいしく食べたい

私は子育てをしていく中で、「安心・安全なものをおいしく食べたい・食べさせてあげたい」と思うようになり、有機農業に関心を持ち、野菜くずなどの生ごみでコンポストを始めるに至りました。

コンポストをすると、生ごみが堆肥に変わるため、ごみの量が減り、その堆肥で新たに食べ物を作れます
ごみが減ると、温室効果ガスが削減できます(ごみ袋のナイロン、ごみ収集車のガソリン、焼却時に出るガスなど)。
できた堆肥を広大な農地などで使うと、土壌の改善にも影響するため、収穫量が上がり食料自給率の向上も期待できるのです。

実際にコンポストをやってみると、目に見えない小さな土壌微生物が、食べ物を分解していく様子に感動します。
食べ残しをコンポスト入れて、数日経って中を見ると、きれいになくなっています。
それに、生ごみが減るため、夏場は嫌なニオイがしない!
離乳食で下の子が食べこぼしても、上の子が食べ残してもイライラしなくて済みます(笑)。

今回新たに知ったのは、物事を自分事に捉えられるのは半径2km圏内だということ。
アンバサダー講座を受けて、「土を大切にすることが、自分の子やその孫の暮らしを支えることになる」と思えるようになりました。

社会全体で取り組むことで豊かな土を守っていく

コンポストを活用した地域での取り組みは、じわじわと広がりつつあります。

たとえば、ローカルフードサイクリング株式会社では、福岡市に地域の人々が交流できるコミュニティガーデンをオープンさせました。
コンポストでできた堆肥を使って野菜や花を作り、みんなで収穫するそうですよ。

また、株式会社ミナシアでは、ホテルで食品ロスになった食材を堆肥にし、その堆肥を使って育てた野菜を朝食で提供しています。
行政でもコンポスト購入費の助成金が出たり、モニターを募集したりしていると話を聞くようになりました。

ちなみに、日本では食料自給率が38%(令和5年度)にもかかわらず、1人につき毎日茶碗一杯分、年間約38Kgもの食品ロスがあります。
このような現状を考えると、コンポストを家庭だけでなく、事業者など社会全体で有効活用していきたいものですね。

今の子どもたちが大人になる頃には、コンポストが当たり前の世の中になっているかもしれません。
そう願いつつ、そのような社会になるように、私もできることをしていきます!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

和歌山 食と暮らしプロジェクト
主催:一般財団法人和歌山環境保全公社
運営:NPO法人わかやま環境ネットワーク
NPO法人ホッピング

担当:土岐

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