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他人が家に居ると落ち着かない。鳴女さんの血鬼術が欲しい。
年明け早々、なんちゅー暗いイラストでスタートするんだ。ええ、あの有名な漫画の『琵琶女さん』です。もっと正月らしいイラストを!と思ったけれど「好きな物を思いのままに」を抱負にするのでもうコレでいくわ。
帰省で親戚が集まる年末年始。
皆様よい年を迎えられましたか。
こちらは我が家に親戚が集まったり、実家に帰省したりと私は気が休まりません。
もう年末に大慌てで年賀状印刷を発注し、大掃除やら買い出しやらでバタバタと年を越して、年始のご挨拶やら菓子折りやらお年玉やら、料理の用意や片付けやらで。なんでこんなに主婦は忙しいんだ。主婦の皆様、年末年始もお疲れさまです。
私が年末年始に最も苦手とするのが、自分の家に他人が居るという状況。ずっと心が落ち着かない。子供のお友達が家に遊びに来るのでさえ、なんかイヤ。まだ他所様の家にお邪魔する方がマシ。自分のテリトリーに『他人が居る』という状況がイヤで、長時間居座られると気疲れして「早く帰ってくんないかな」と心底願ってしまう。
「早く帰ってくんないかな」
ジャンプコミックス『鬼滅の刃』に登場する鳴女という女の鬼がいる。楽器の琵琶を掻き鳴らし、無限城のいたる所へ瞬間移動させ、目的地へ送還できる血鬼術を持つ。
彼女の名言「早く帰ってくんないかな」はコミックス12巻のおまけページで登場する。私は密かにこの鳴女さん推しなのだ。
彼女は上弦の肆でありながら、他の上弦の鬼より影が薄い。陰キャの私はそこにまず通ずる物を感じる。登場シーンや活躍の場は殆どない。無限城で巻き起こる見所満載戦闘シーンのド派手な表舞台の裏側で、ひっそりと存在する鬼、鳴女さん。
彼女は鬼舞辻無惨に力を与えられ、鬼殺隊の本拠地を探す『探索能力』を習得する。
「鳴女、お前は私が思った以上に成長した。素晴らしい」
「光栄で御座います」
鳴女さんの「光栄で御座います」って私も言ってみたい⋯!(どんなシチュエーションなら言えますか)
だってね?
あの有名な『パワハラ会議』を覚えていますか?下弦の鬼たちが犠牲になった横暴な行動から解る通り、鬼舞辻無惨はとんでもない上司なんです。
「お前は私が言うことを否定するのか?」
「誰が喋っていいと言った?貴様共のくだらぬ意思でものを言うな。私に聞かれた事にのみ答えよ。」
「黙れ。何も違わない。私は何も間違えない」「全ての決定権は私にあり、私が正しいと言った事が正しいのだ」
そんなパワハラ上司の無惨が「成長した」って褒めてくれているんです。鳴女さんの「光栄で御座います」のサラッと受け止める対応がまた良い。
無惨に恋愛感情が絡んだ上弦の陸、墮姫とは違う。上司と部下の間に恋愛感情はいらないんだ。私はだたひたすら上司のお役に立てるようにサポートしたい。鳴女さんのように淡々と仕事をしたい。いや私は期待できる程の能力は持ってないけれど。
おっと、今のブラック気質な会社でこんな関係性は求めてませんよ?社長に褒められたいわけじゃないんだ。(もっと良い上司に恵まれた環境で仕事をしたかったと言う願望はある)そこまで尽くせる程、私は会社に依存していない。社畜はお断りだ。仕事に沼りやすい性格だから危うく社畜にならないように、ゆるくマイペースを大事にしながら言われた仕事をこなす。(どうせ私はパートだし)
鳴女さんの過去エピソードは原作では触れておらず、ファンブックでしか語られない。(ファンブックは持ってません)映画でその内容が描かれるのか。すっかりアニメと漫画オタクになった娘と映画を観に行くのが楽しみです。(私はオタクじゃありませんよ?保護者として同伴するのです。嘘ジャナイヨ!)
そんな鳴女さんの名言「早く帰ってくんないかな」と思いながら過ごした年末年始。
家に居座る親戚たちを、琵琶で掻き鳴らして瞬時にお家へ送還させたい。ベベン!