松本の夜 (短歌)
暗闇を独り歩ける松本に
月と見紛ふやうなビルの灯
シナノキの甘い香りの漂へる
大名町のあたたかな夜
もう知らぬ街にはあらぬ松本を
撫でるみたいに歩く夏の夜
瓦斯燈のやうな灯のじんじんと
音を立てたる千歳橋の夜
アルプスに登れるはなし街角を
煙草とともに漂やうて来る
暗闇の灯というクリスチャン小説を、活字にする前の、最終ぎりぎり確認の取材旅行でした。遠い土地を舞台にするのは、子育てしている人間のしていいことではない、けれど松本が好きなので。旅程を決めるのは神経を使うけれど、今回はみちびかれている感覚がすぐそばにあった。それが最近学んだ旅の極意なのかもしれない、神に委ねること。
↓もうすぐ本になる、半分松本な
クリスチャン小説↓