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幼いころからHSP

 幼いころからとても敏感で周りのことばかり気にしていました。今で言うHSPです。いつも緊張していて、他人のことばかりが気になり、人が多い場所では苦しんでいました。そのエピソードの一つに、こんなことがあります。
 当時、小学校6年生で進学塾へ通っていました。講義の開始時間前に生徒たちが集まっていきます。到着が時間ギリギリになってしまうと大勢の生徒たちがいる中、ドアを開けて入らなくてはなりません。これが苦痛で仕方ありませんでした。どうしても入れなかったある日、塾の非常階段で時間を潰してサボったのでした。
 こんな精神状態で生きることは本当に大変でした。自分の意識が自分自身の真ん中にないのです。この状態で、やりたいことを見つけ、それに向かって集中し、努力することは難しかったです。苦しんでいました。
 
 30代に差し掛かって寝たきりに近い状態まで身体を壊しました。その期間に様々な情報に触れました。そういった幼少期からの苦しみは、自分自身の身体の状態が良くなかったということが大きな理由の一つであっただろうということが理解できました。自律神経は大いに関係ありますが、それに影響するのは、食事、睡眠、運動という基本的なものであり、とても大切なものです。

 食事なんてちゃんと普通に3食摂っているしね!と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この当たり前に摂っている食事=栄養というものは、個々の家庭環境で培ってきたものであり、親世代から問題を抱えていることは少なくありません。そういった遺伝子の掛け合わせをしてきた子供たちは先天的にも問題を抱えることになります。

 母親は30代前半で私を出産し、40代くらいに糖尿病と診断されました。しかし、ここまで来るのにその前兆は長い間あったはずなのです。母親の父(私の祖父)も糖尿病でした。この家族の特徴としては身体が弱い、体力がない、ということが代々あり、食事の兆候としては、炭水化物が大好き、デパートのスイーツが大好きでよく食べる、運動はあまりしない、ということがあります。

 母親は幼い頃は好き嫌いが激しく、物がなかったわけでもないのに栄養失調でした。栄養が足りないとすぐに血糖値を上げる物が欲しくなっていきます。そう、お米、パン、ケーキ、クッキー、チョコレート・・・その積み重ねで、栄養素は足りていないけど太っていくという現象が起こります。この身体から生まれた子供はどうなるでしょうか?母親は40代で糖尿病と診断されたとしても、出産する前から食後の高血糖はおそらく始まっていたはずです。どんな影響があるかは割愛しますが、良い影響があるわけがないことは想像できるかと思います。

 私は先天的に親からの影響で身体の機能に弱さがあったのです。これは個体差であるということですが、そういった弱さがある人ほど、自分を他人と比べてはいけないです。あの人がこんなに働けるのだから、とか、あんなに不摂生しているのに何もならないの?とか。そして、一般的に良いとされる規則正しい生活、運動、栄養素を意識した食事は必須になりますが、親が私に与えた食事はそれに合ったものではなかったですし、それを知らなかった私は食事の重要性について学ぶこともなく生きてきました。
その代償を今も払い続けています。

 さて、これからどうやって生きるのかということです。
自律神経の狂いは今日の明日で正せるものではない、これは確かです。お薬も一時の調整でしかないのです。ですので私はメンタル系のお薬を使ったことはありません。これはお薬批判とかではなく、私の本能が必要ないと感じたからです。根本的に改善するには、当たり前に言われているちゃんとした生活をまず組める環境にすること、そして、それを繰り返すこと、これに尽きます。しかし、完璧を目指す必要はないと思っています。そんな気持ちでいないと生きるのがつらいでしょう?
どんな私も私であると認める。今日、気圧の影響で苦しんでも良いのです。
それも愛しい私として見るのです。そんな日もあるなぁと。

 最近、少し動けるようになってきたのでパートを始めることにしました。これは普通という場所へ近づいて生きてみようという試みです。自分自身を病気だとか病人だと刷り込まず、悪いところをピックアップしすぎず、自分自身を真ん中へ戻してくということに挑戦したいのです。

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