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「弱者の兵法」は正義なのか?

こんにちは!NARUM!です


昨日「セイバーメトリクスの落とし穴」という本をご紹介しました。
大変情報量が多く、伝えたい事が多くなってしまった結果乱文になってたかもしれません…(これからどんどんスキルを上げていきます)


昨日の記事はこちら


その中で紹介出来なかったのですが、大変興味深い内容がまだまだあるのでその中でも特に気になった箇所を自分なりに考えていこうと思います!


2018年、第100回を迎えた全国高校野球選手権大会。夏の甲子園であるが、お股ニキ氏は「考えさせられる大会となった。」と意見しています。


決勝戦は全国から世代トップの選手を集め、何度も甲子園優勝に輝いている大阪桐蔭(この代も根尾・藤原らを擁し圧倒的な布陣)。対するは秋田の地元出身選手で構成された吉田輝星擁する金足農業の試合となりました。


金足農業はエース吉田輝星を筆頭に完全スタメン固定で強豪を撃破し「金足農旋風」が世間で巻き起こり、流行語大賞にノミネートもされました。


しかし吉田の度重なる連投による疲れや大阪桐蔭の圧倒的な選手層やレベルの前に13対2で破れ大阪桐蔭の優勝という結果になりました。


これに対し世間はここまでの快進撃を続けた金足農業を大きく称え、中には大阪桐蔭を「全国から選手を集めていてずるい」というような趣旨の批判をしている人も見受けられました。
こういった状況にお股ニキ氏は苦言を呈していました。僕もこれは勝負の世界の上でこういった風潮は誤解を生みかねないと思っています。


もちろん金足農業はとても素晴らしいチームでしたし、甲子園決勝まで行く実力は凄いと思います(本当にすごい!!マジで!!)。
しかし世間は大阪桐蔭の圧倒的な組織力やトップレベルの戦力の素晴らしさに目を向けていないのではと思います。


日本では「弱者の兵法」「下克上」といったような弱い者が強い者を工夫や機転をきかせて倒すというような考えや現象を好まれていると思います。
しかしそれは本当に正しい考えなのでしょうか?


僕はこの事に対し2つお伝えしていきたい事があります。
1つ目としてそもそも弱者としての戦い方を極めるよりもトップレベルの強者と対等もしくは超える実力を身につけるために鍛錬する事が正しいレベルアップの形ではないでしょうか?


レベル1のコイキングじゃレベル100のミュウツーに勝てないですよね?


野球には数々の作戦がありますがそもそも選手の実力が伴っていないと作戦も出せませんし、大体は実力差で負けてしまいます。選手も層が厚ければ疲労軽減できますし、様々な選手の得意な場面に出場させるといったような作戦のバリエーションも増えるでしょう。


監督の采配というのは試合だけでなく、その前々からの戦力から選手育成、洗練された組織作りが大きいウエイトを占めるのではないかと思います。


ビジネスでも素晴らしいアイデアがあってもそれを実現出来る資金や人脈などのリソースが多くあった方が可能性は広がると思います。


このような部分を無視しては行けないと思います。


2つ目は強者になる事を捨ててはいけないという事について話そうと思います。


「弱者の兵法」に代表されるような考え方はあくまで「追う立場」の作戦でしょう。


しかしこれでトップを取ったところで王者でい続ける事は難しいと思います。


やはり「追われる立場」の方がプレッシャーや追う立場からも警戒されるので求められるものは多いと思います。


またトップを守り続ける事を多く経験すると当然トップレベルの経験が個人を成長させてくれるし、「王者の風格」「勝者のメンタリズム」というような良い意味の余裕や視野の広さ、メンタルの強さがよりトップを守る可能性を高めるというスパイラルが出来ると考えています。


プロ野球で例えると現在のソフトバンクや数年前の巨人がここにあたると言えるでしょう。
広島はこの傾向が顕著なのは広島と言えるでしょう。一昔前の広島は弱小球団で僅差の試合もトップレベルの経験不足による試合観や余裕の無さから落とす事が多かったと思いますが、現在ではセ・リーグ3連覇を経験し多少劣勢の試合でもひっくり返すのではないかという余裕さえ見える時もあります。


こういった強者の王道路線といいますか、ここを忘れてたまたま調子が良くトップに立ててしまったチームでも上記のような事が足りなければすぐ取り返されてしまうでしょう。


トップ以外は追う立場ですから「あっ」と言わせる作戦も時には必要ですが、トップになる為にはどうするかを考える他にトップとしてどう戦うかを考えるのも非常に大事だと思います。


以上が僕が「セイバーメトリクスの落とし穴」を読んで思った事でした。
もちろんどちらの立場の考えやアイデアも必要なのは前提ですが、日本人の風潮として偏りがあるのでは無いかと思っています。


今回はビジネスにも活かせるのではと個人的に思いました!
皆さんの参考になれば幸いです。
それではまた次の記事で!






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