アンパンマンとばいきんまんの関係性
アンパンマンとばいきんまん(カナこれでいいの?)の関係性、これはいったいどんなものだろう?
悪戯を行うばいきんまんを正義の味方であるアンパンマンが退治する。
善玉と悪玉、凄くわかりやすい勧善懲悪である。
が、果たして?
ばいきんまんは決して死に絶えることはなく次回には何事もなかったように毎回現れてくる。
それは、光と影、表と裏、陰と陽の関係。アンパンマンがあってばいきんまんがある関係だから。
ジャムおじさんがアンパンマンに先立って最初に作ったのがばいきんまんだそう。ならば試作品か。
どんなベーカリーも美味しい商品としてできあがる前に試作が繰り返されたのは確か。
その上に製品が成り立っている。
そもそも、菌があってパンの生地は発酵する。菌なくしてパンはつくれない。
だから、ばいきんまんがいなくなればアンパンマンも存在できなくなる。
清潔無害なのと無菌状態は別である。
健康に有害な菌は除菌すべきなのは言うまでもないが、菌の存在が動植物の生存を支えていることもまた確かである。
だからばいきんまん、それは殲滅すべき敵などでは決してない。
アンパンマンとばいきんまん、それはともにある仲間なのだ。
WHOが天然痘を根絶してからわずか3年後にHIVが発見されている。
その後もポリオを根絶やしにすることはできず、鳥インフル、口蹄疫、SARS等続々と姿現しては潜めてを繰り返す。
コロナウィルス。それもまた然り。根絶やしにすることは果たして可能なのか?それ以前に殲滅せんとする方向づけが本当に正しいのか?
駆逐するよりももむしろ、共存共栄する方策を探ることこそ本筋ではないかと思うのである。