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書店とレコード店 [其の1]

絶滅危惧種店舗に街の書店とレコード店がある、いや既に絶滅しているかもしれないが・・
レコード店は今回ちょっと置いておいて、本屋さんを考えてみたい。

都会の大規模な書店でも存続が困難なのか、僕の住んでいる街(政令指定都市なんだけど)では最盛期から30%近くが減ってしまった。

街の文化度を知るには書店に入ってみることだと思う。駅前にある本屋を覗いてみれば、住んでいる住民のことが想像出来る。例えば、京都の一乗寺という、叡山電鉄の小さな駅がある町に少しの間住んでいたが、駅前の「恵文社」は、イギリスのガーディアン紙が2010年「世界で最も美しい書店」(the best 10 bookstores in the world)のひとつに選出したくらいの素敵な本屋さん。当然だが、この界隈に住んでいる人たちもなかなか面白い。余談になるが僕はこの街で起業し(今は故郷の神戸に帰ってしまったけれど)言葉では表せないくらい、沢山の感動する出来事に遭遇した。もしチャンスがあれば、京都の観光客が多い「名所」なんかよりも此処を訪ねてみてはどうかな?

大阪なら谷町六丁目の「隆祥館書店」こちらは二村知子さんという店主の「伝えたい‼️」という強い想いが籠った本屋、他所には無い本が多い。
狭い店だが密度がとても濃い。

実のところ、本屋の経営は詳しくないが、日本の書籍の流通経路が何かややこしいという話は知っている。出版社との直接取引をすると返品が困難になり、在庫数と販売数の読みを間違うと大変なのは良く分かる。それでも独立系の書店が頑張っている現状には頭が下がる。

活字が好きなら図書館へ行けば良いではないか?という意見も分かる。大阪には「大阪市立中央図書館」という自治体の持つ図書館としては最大級の素敵な施設があって、少し遠いけれど利用させて頂いてます。ちょっと面倒な調べ物をしていたら此処の蔵書にあるので、躊躇なく会員登録もさせて頂いた。


でも、図書館と本屋は少し性格が違うと思いませんか?あとでまた考察したいと考えていますが本を所有する気持ちとレコードを買う気持ち、図書館で借りて読むのと楽曲をサブスクで聴く、みたいなのって分かって頂けるでしょうか?

・・・つづく



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